日本人サーファーがサーフィン中にカレントに流され一晩で6km漂流
ライター: Mg
日本人サーファーが旅行先のオーストラリアでサーフィン中に海に漂流し、一晩をサーフボードの上で明かして無事救出される奇跡がありました。
カレント(離岸流)に流され6km沖合へ 一晩を過ごす
男性がサーフィンしていたのはオーストラリア南東部沿岸、シドニーから南へ約80kmのウーロンゴン北部のブジ・ビーチ(Bulli Beach)。サーフィン中にカレントにハマり岸に向かってパドルするも戻れずそのまま6時間ほど漕いで力尽きました。
オーストラリアを1人旅をしていたこの37歳の日本人男性は17時頃サーフィンのため海に入り、流されたのは6kmの沖合。そこから漂流することおよそ16時間、近くにいたパナマの貨物船に発見される翌日の朝まで、たった1人サーフボードの上で一夜を明かして生還しました。発見された当時男性に取り乱した様子はなく低体温症を含む体調にも大きな異常は見られなかったということです。
この件は通報も捜索もない中での突然のできごと。1人旅中のサーファーがこのとき海にいることを知る人は誰もいなかったのです。現地からは「船がいたことも、また海上は夜も気温が摂氏21度より下がらず低体温症にならなかったことも幸運だった」と発表されています。海の上で目立つ黄色いサーフボードだったこともよかったのでしょう。
男性は救助後すぐに着替えと食べ物、暖かい毛布が与えられ病院に運ばれて安全が確認されました。サーフボード1本での1晩の漂流から無事救出されたこのサーファーについて水上警察や医師ら現地で対応にあたった人々が「非常に稀で幸運なケースである、とても強い精神の持ち主である」とコメント。
海のカレントに対する知識をしっかり持ち、流されたらパニックにならず冷静に対応できるよう努めたいものです。ともあれ無事救出され何よりです。ライフセーバー団体のサーフライフセービングNSWは単独でも誰かに必ず行き先や目的などを伝えておくよう呼びかけています。
記事ソース元:abc.net.au
カレントの怖さ
カレントは最高で秒速2mほどの速さにも達し、幅は10~30m、長さは数10~数100m、発生場所は数時間~1ヶ月前後までの期間で変動するものです。
・水難事故救助記事:【水難事故】サーファーも知っておきたい、溺れている人の見分け方と救助方法
今回の6kmは稀なケースにしろ、カレントに流される経験はどんなサーファーにもあります。見分け方と対処法は身につけておきましょう。一晩の漂流で無事生還を遂げた今回のケースは「奇跡」と呼べる、特別に運が良かった出来ごとと思われます。
・【カレント(離岸流)に流された時の対処方法】海に入る前に確認すべき事
・【カレント(離岸流)を見分ける方法】海に入る前に確認するべき事
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この記事を書いたライター
Mg
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