オーストラリア バリナのシェリービーチでローカルサーファーがシャークアタックに。多発するサメ被害
ライター: Micky-G
Photo: AAP
オーストラリア ニューサウスウェールズ州 バリナのシェリービーチで7日、サーフィン中のローカルサーファーがシャークアタックに遭う事件が発生した。ここシェリービーチはバイロンベイから車で1時間ほど南下した場所で、レノックスヘッドもほど近いメジャーサーフスポットだが3年前にもシャークアタック被害が発生している場所だ。
・バリナ シェリービーチ(Shelly Beach, Ballina)
今回被害に遭った43歳のリー・ジョンソン(Lee Jonsson)氏。サーフィンはかなり上手く、地元でも有名なローカルサーファーだ。
・リー・ジョンソン氏
朝7時頃にサーフィン中のジョンソン氏は足をサメに噛まれ、サーボードで必死で抵抗。自力で岸に辿り着いたが足に20cm程の深い怪我を負った。病院で治療中だが、幸いにも1日経って状況は安定しているという。
・シャークボード
PHOTO: Bite marks were visible in the man’s surf board. (ABC News: Elloise Farrow Smith)
専門家による調査の結果、サメは2.6m程の大きさ。海は24時間 入水禁止となりドローンで調査した結果、危険生物の存在が確認されなかったためビーチは再開された。
オーストラリアで多発するシャークアタック問題
前日の6日にもクイーンズランド州 ホウィットサンデイ諸島のシド・ハーバーでもシャークアタックが発生していた。ヨットで旅行にでようとしたところで33歳の医者がサメに太ももや手首を食いちぎられる大怪我を負い、残念なことに病院に向かう途中で死亡した。
ホウィットサンデイ諸島(Queensland’s Whitsunday Islands)
・シド・ハーバー(Cid Harbour)
ホウィットサンデイ諸島では2ヶ月でこれが3件目のシャークアタックであり、前の2件はどちらも命に別状は無かったが12歳の女の子は足を切断している。ここ8年間、ホウィットサンデイ諸島ではサメによる事故は発生していなかったという。
連邦議会議員がサメ駆除を要求
サメ対策について政府やローカル、動物愛護団体の間では様々な論争が起きている。2014年から2016年にかけニューサウスウェールズ州では11回ものシャークアタックが確認されている。そして2016年11月に政府はバリナに5つのネットを設置した。そして今年8月にシャークネットが廃止されたばかり。
連邦議会議員はこの致死的な事件の後、ホウィットサンデイのサメ駆除を要求している。もちろん生態系や動物保護の観点から反対派もいる。オーストラリアでは今後も更に、サメ問題において対策と論争が加熱しそうだ。
ただ1つ付け加えておくとオーストラリアは波、自然、食、文化、色々と素晴らしい場所なのは間違い無い。サメの被害が多く取り沙汰されるのもマリンスポーツ人口も多く盛んな国だからということも1つある。シャークアタックが多い場所や人気の無い場所には入らないなど、気をつけて行動すれば大幅にリスクは抑えることができる。
亡くなられた方にご冥福をお祈りすると共に、今回被害に遭われた方の回復を心よりお祈りします。
●シャークアタック関連記事:
・【シャークアタック】サメに遭遇したら心がけたい5つのこと
・サメに襲撃される映像も公開 オーストラリア グレースタウン周辺で1日に2度起きたシャークアタック事故
・サメの駆除でなく”共存”を主張していた少年サーファーがシャークアタック被害に
写真 記事参考元:
https://www.sbs.com.au/news/
https://www.northernstar.com.au/news
https://www.sbs.com.au/news
https://www.news.com.au/travel
"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)
「いいね!」してSNSでサーフィン情報をチェック >>
この記事を書いたライター
Micky-G
趣味はグレイシー柔術、サーフィン。『サーフィンのことを、誰にでも分かり易く』独自視点で執筆、編集を行うサーフィンライター。