自分オリジナルの魂を解放するスタイルこそがサーフィン！ニール・パーチェスJnrが語るデュアルシングルフィンDuoの特徴（前編）

ニール・パーチェス・ジュニア(Neal Purchase Jnr)×Duo

スラスターは昔から乗っていて理解しているから、何か新しくて自分にとって楽しい事を始めたかった

オーストラリアで生まれ育ち、サーフボードシェイパーである父の影響でサーフィンとボードシェイプをはじめたニール・パーチェス・ジュニア。デュアル・シングルフィンという名前の通り、デュアル（2本）のシングルフィンがついたサーフボードを突き詰めたサーファーシェイパーだ。今回、ニールがデュアル・シングルフィンの特徴や自身のサーフィン感について語った。

Neal Purchase Jnr Duo(デュオ) @nealpurchasejnr

N：Neal Purchase Jnr

・生まれ育った環境やホームポイント

N：「1971年7月1日生まれで、好きな事はサーフィンとサーフボードシェイピング。1971年にシドニーで生まれてすぐニューカッスルに引っ越した。でも翌年の72年にはクーランガッタに移って20歳まで暮らしたよ。それから世界をまわって様々な事をした。今は家族とキャバリタの近くに住んでいる。波が豊富で混雑もしないしGood Feelingだよ。」

現在の住居でありホームポイントキャバリタ（Cabarita Beach）。コンスタントに波が立ち、見た目よりもパワーがある

キャバリタはクーランガッタとバイロンベイの中間にあり、どちらへも車で30分で行けるとても便利な場所に位置している

・シェイピング歴

N：「父親のニール・パーチェイス・シニアは1960年代の終わりからサーフボードを作っていて、1995年頃から父親の手を借りながらも自分や友達にサーフボードをシェイプしていたよ。仕事ではなくて少しずつ、毎年20~30本くらい削っていたね。2006年からはフルタイムで、自分の名前で毎日シェイピングしているよ！

・リラックスするだけでなくパワフルなターンもできる全てを満たすサーフボード

N：「1998年から父がシェイプを辞める2006年まで一緒に仕事で短い板を中心にサーフボードを作っていたんだけど、自分はシングルフィン、ツインフィンやクアッドとか全部に乗りたかったんだ。でもその時代にそういう板を作っている人は周りに誰もいなかったんだ。 サウスツイードにあるファクトリーには沢山のシェイパーが出入りしていて、皆一つの同じような寸法のショートボードを作っていたよ。」

ニール・パーチェスJnrとデュアルシングルフィンDuo(デュオ)。Duoに付いている2本のシングルフィンの強度を増す為にダブルストリンガーが通常であるが、ニール個人のボードなのでストリンガー1本のボードを使用している。

N：「僕は自分の98kgもあるデカイ身体の為に自分自身でサーフボードを作る必要があったんだ。少し幅があってパドルも楽、楽しくリラックスできてハイパフォーマンスでもあるボードが欲しかった。ただトリムしてリラックスするんじゃなくてパワフルなターンもできるような全てを満たすようなサーフボードだね。それで幅のあるシングルフィンやツインフィンなどで実験を始めたんだ。スラスター（3本フィンのショートボード）は昔からずっと乗っていて理解しているから、何か新しくて自分にとって楽しい事を始めたかった。」

・デュアルシングルフィン”Duo”の特徴

N：「自分はDuoでサーフィンするのが好きだよ！シングルフィンやツインフィンが好きで何回も実験や改良を重ねて出来た上がったDuoに乗った時のその感覚がすごく気に入ったんだ。それがだいたい3年前で、それからさらにレールやロッカーを変えていって完璧な形に持っていったんだ。Duoは今一番人気の板だから沢山作ってるよ。すごく面白い感覚なんだ！とてもスムースで開放感があってスピードも出る。大きめサイズの波がDuoには一番適するかな。」

ではデュアルシングルフィン”Duo”のサーフムービーをどうぞ。ライダーはニール・パーチェスJnr本人です！後編に続く→「他の皆と同じようなサーフィンをしたいと考えるな」ニール・パーチェスJnrが語るデュアルシングルフィンDuoの特徴（後編）

Translator：Kosuke Otsuki
Shaper：Neal Purchase Jnr
HP：http://www.nealpurchasedesigns.com/

・後編：「他の皆と同じようなサーフィンをしたいと考えるな」ニール・パーチェスJnrが語るデュアルシングルフィンDuoの特徴（後編）