私の身近で起きたシャークアタックは自然界の”警告”なのかもしれない
ライター: shun
私の身近で起きたシャークアタック(サメによる事故)は、自然界からの『警告』なのかもしれない
2015年7月、南アフリカで開催されていたサーフィンの世界大会であるWSL『J-BAY PRO』の決勝戦にてミック・ファミング(Mick Fanning)がシャークアタックに遭うという前代未聞の大事件が起こり、世界的なニュースになったのは多くの人が知る事だろうが、“シャークアタック”(サメによる事故)と聞いて身近に感じる人は、どれ程いるだろうか?
まだ記憶に新しいであろう、オーストラリアにて起きた、日本人サーファーがシャークアタックにて命を落としたという、ショッキングなニュースは、まさに私が住む町で起こり、亡くなったのは私の友人だった。
この辺りのエリアは世界屈指のサーフポイントが点在し、世界トップクラスのサーファー達が身近にいるという、サーフィンをするには夢のような環境だが、それと引き換えにサメが多く生息するエリアでもある。 その為、このエリアでサーフィンをする以上シャークアタックのリスクも自己責任になるが、去年から今年にかけてのサメの目撃数、またシャークアタックの数は”異常事態”だとローカル達が口を揃えて言っている。
今年の2月に友人が亡くなってから、既に7回ものシャークアタックが近隣のポイントで起きていて、幸い亡くなった人はいないが、先日被害にあった人は両足を失い、暫く昏睡状態だった。
毎日のように耳にするサメの目撃情報は、海の中にいる時に今日自分が”狩られる”かもしれないという、まるで非現実世界にいるかのような思いにさせられるが、遂にその感覚は現実のものとなり、私もサーフィン中に死にもの狂いで巨大なサメから逃げるという経験を先日したばかりだ…。
しかし、それでも私はサーフィンをやめる事が出来ない。 つい悪者扱いされてしまうサメだが、そもそもサメが生息している海に入り込んでいるのは我々人間である事を忘れてはならない。 あくまで個人的な意見ではあるが、今起きている事態は”異常”ではなく、私には自然界からの”警告”に思えてならない。
近年のシャークアタック急増の原因と思われているのは、環境破壊による異常気象、人間が必要以上に海の生き物を乱獲して変えてしまっている食物連鎖など、決定的な理由は明らかにはなっていないが、殆どの原因は人間の欲がもたらしているように思えてしまうのは私だけなのだろうか?
今まで長い間、見て見ぬふりをしてきたかもしれないが、もう見て見ぬふりが出来ない所まで来ているのかも知れない自然界からの”警告” 母なる地球、自然の恩恵を受けて、私達が愛するサーフィンは成り立っている。
私のささやかな夢は、今1歳半になる娘と、いつか一緒にサーフィンをすることである。 この記事を読んでいる人の中にも、同じような夢を抱いてる人は少なからずいるはずだ。
次の時代にも”サーフィン”を残す為、まずは海を愛し、自然を愛する私達サーファーが、この”警告”に対して何らかの行動を取らなければならない時が来ているのではないのだろうか。
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この記事を書いたライター
shun
オーストラリア在住。サーフィンや釣り関連の動画をYoutubeにて配信中。
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