バイロンベイ在住の日本人アーティスト ZACK BALANG。サーフィン映画『RIDING THE WIND』を世界に向けてリリース
ライター: WAVAL
ZACK BALANG
『ZACK BALANG』インタビュー
オーストラリア バイロンベイ在住の日本人アーティスト『ZACK BALANG(ザック・バラン)』 が、撮影から全て自身で手がけたサーフィン映画『RIDING THE WIND』を世界に向けてリリースした。映画はコロナ パンデミックで行動制限されたバイロンベイ ローカルサーファー達の日常を3年間に渡り撮りまとめ、彼らの心境を描いたサーフドキュメンタリー。ZACK BALANGはこれまでのフィルマー活動の他、映画制作、画家としてのアーティスト活動も本格的に開始。今回のインタビューでは彼の半生、価値観、そして本映画の背景や見どころについて応えてくれた。
西東京市出身のZACK BALANG。学生時代、遊びやアルバイトでよく訪れていた吉祥寺 井の頭公園
2011年 大震災が1つのターニングポイントに。バイロンベイで永住権を獲得
「高校卒業して映像の専門学校行ったけど1年くらいでやめました。それからお金を貯めて21歳の時に英語の勉強で、ワーホリと学生ビザを使ってオーストラリア ゴールドコーストに2年間行ったんです。その後帰国して日本に7年いた後、2011年に旅に出たのですが、まずはまた行きたいと思っていたバイロンに行きました。2ヶ月バイロンにいて、そろそろ他の場所に旅しようかと思ってたら東北大震災が起こってしまった。動かない方が良いなと思ってバイロンに留まっていたら、あれよあれよという間に仕事が見つかり、コミュニティーが出来上がり、永住権取得のチャンスも出てきて、結局ずっとバイロンにいることになりました。それからパンデミック前の2019年に永住権を取り、かれこれオーストラリアには通算15年程いますね。」
アートは独学「やる気さえあれば何でもできます。」
「趣味はサーフィン、絵を描く、音楽を作ること。フィルム制作は以前からやっていましたが、アートは以前から好きで、ずっと自分で描いていきたいと思っていました。パンデミック中に オージー・ライトが絵を描いているのを目の前で見る機会があって、「あ、これか!これなら自分でもできる」って思えたんです。それから自分の型に合う絵が分かって、自分の好きなアーティスであるバスキアやピカソの本を読んだり、Youtubeなどから独学で勉強しました。やる気さえあればYoutubeで全然学べます。そんな流れでずっとやりたくて好きだった絵の仕事を、ついに始めることができたんです。」
今年9月に開催されたアートギャラリー。タイトルは ”primitive=原始的”
デジタルとアナログのバランスが大切
「今回のギャラリーのタイトルは”primitive=原始的” 。絵からエネルギーや“生命力”を感じて欲しいと思いました。これからメタバースの時代になると言われていますが、VRをつけていなくてもスマートフォンでインスタをいじっている事が既にに4次元を楽しむメタバースですよね。凄まじい勢いで人類はAIやメターバースの世界に取り込まれて来ています。google マップを頼りに運転していると明かに方向感覚が鈍ってしまいますよね。自分も4次元の世界は便利だし好きだけど、この3次元(アナログ)の地球上で生活をしている以上,バランスを取ることが大事だと思います。バスキアの絵は原始的でエネルギーが溢れていて好きなんです。デジタルアートが主流になっていく中、アナログでしか感じれない質感だっりエネルギーを自分の絵から感じとって貰えたら嬉しいですね。」
映像制作は2009年頃から
「昔からミュージックビデオをよく見てて大好きでしたし、友達のミュージックビデオを撮ったりしてました。2009年頃に絵映像編集ソフト iMovieが出始めたけど、それがゲームチェンジャーとなって誰でも簡単に映像編集ができるようになりました。自分もその頃から映像を始めたんです。」
コロナウィルス パンデミック3年間のプロサーファー達の日常を描いた映画『RIDING THE WIND』
「永住権も取れて、アート&フィルマー活動に本腰を入れようと思った時に世界がコロナウィルスのパンデミックに。でもそのおかげで今回のムービーを撮ることができました。出演者、音楽、全てバイロンベイで繋がっているミュージシャンとプロサーファーなんです。この映画から、幸せとは何か、また自然の大切さや、田舎暮らしの良さも伝えたい。今回の映画は誰のことも気にせず、100%自分を出し切った作品です。海外在住の日本人サーフィン映画監督として、アーティストとして、これからアメリカ、ヨーロッパ、世界に進出していきます!」
RIDING THE WIND 日本限定 DVD(57分、日本語字幕付)
2023年10/20 発売
取り扱い店: RIDESURF AND SPORT
主な出演者:エリス・エリクソン、ボー・フォスター、オージー・ロング、ジャリーサ・ビンセント、アンドリュー・キッドマン、アリ・ブラウン、クリード・マクタガード、ジャック・リンチ、ジェイク・ビンセント、その他レジェンドサーファー多数出演。
監督ザック・バラン
映画『RIDING THE WIND』Teaser映像
自然に囲まれた場所が大好きなZACK BALANG。学生時代によく訪れていた井の頭公園で昔を懐かしむ 。
「アーティスト名 ZACK BALANG は日本語の “ざっくばらん” が由来になっています。英語の名前っぽいし、自分のスタイルはざっくばらんなので。笑」
Zack Balang プロフィール
フィルムメーカー、画家。東京都出身。オーストラリア・バイロンベイ在中。ByronBay Surf Festival 2014フィルムコンテストにて優勝する。その後もバイロンベイ周辺のサーフィンやアート、活動家達のドキュメンタリー、企業のブランディングを撮り続ける。2023年、パンデミックをきっかけに行動を制限されたローカルサーファー達のライフスタイルを3年間に渡り録りまとめたサーフムービー「RIDING THE WIND」を発表。近年は絵を描き始め、「MDP gallery鎌倉」にて個展 「Primitive」を開く。
@zack_balang
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この記事を書いたライター
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