北海道の海岸にシャチが出現!サーフポイントからサーファーが避難

ライター: Mg

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北海道のサーフポイントにシャチ出現

北海道のサーフポイントにシャチが出現?!

20日、苫小牧市真砂町の海岸で、シャチの出現により、サーフィン中で海にいたサーファー10人ほどが海から避難する騒ぎがありました。浜厚真にほど近いポイント、苫小牧の沿岸で野生のシャチが目撃されることは珍しいことです。

北海道のサーフポイントにシャチ出現
苫小牧市真砂町(奥山隆志さん撮影)・苫小牧民報

群れて行動する習性のあるシャチですが、このときは1匹。岸からおおむね20mという沖合で確認され、30分ほど姿を見せている間には、海面から背びれや、またシャチの特徴となる白い模様が見えたということ。シャチに気が付いたときのサーファーたちは、一体どれだけ恐ろしい想いをしたことでしょうか。

夏になると各地でのサメの目撃情報も出ますが、サメも近年では、それまで生息域ではなかった珍しい場所で初めて確認されることも多くなっていますね。今度は北海道のサーフポイントにシャチとは…。この頃はとても頻繁に、これまでの常識では計れない異変が海で増加しています。これまで、シャークアタック(サメ)に警戒することはあっても、オルカアタック(シャチ)に気を付けろというのは、ほとんど聞いたことがありませんでした。

よく、これまでは主にサーファーの脅威と思われがちだったのは、話題に事欠かないサメで(映画などによる、サメ=恐ろしいというイメージが先行しているにしても)、しかし、シャチの場合、それほど身近でなく話題になりづらかったものの、サメを抜いてダントツに最強を誇る生物です。獰猛な海のギャングとして知られ、身体が大きく、身体能力や知能が高く、海の中では敵なしです。

今回もシャチがその気であれば人は成す術がなかったはずで、早く気付き、余計な刺激を与えずに非難できたことが良かったのではないでしょうか。

シャチの生態

・別名:キラーホエール「殺し屋のクジラ」
∟群れをなすが、単独でも強い。ホオジロザメすら捕食する、海では無敵の食物連鎖のトップ。

・身体能力の高さ
∟ホオジロザメより体は大きく、体重もあり、哺乳類で骨格もしっかりしていて、瞬発力に優れ、防御力も高い。ホオジロザメの2倍ほどの速度で泳げる。

・知能の高さ
∟戦略を立てて戦うことができたり復讐心も持っているとされます。万が一見かけても、ムダに刺激しないようにしましょう。

・基本的に人間を捕食しない…しかし
∟好奇心からじゃれて遊んできたのが、人間にとって致命的な被害となりかねないため近づかないようにしましょう。

自然と共にどうあるべきだろうか

シャチが悪いのではなく、シャチ、サメといった海の生物の暮らす場所にこちらがおじゃましています。シャチは基本的には人間を襲うことはないようです。しかし、過去にはシャチによる被害は実際に出ており、いるはずのない場所にいるなども含め、野生や自然に絶対は無いことを頭に入れ臨機応変に対応していくより他ありません。
サメにはサメ避けアイテム(万能ではない)、鼻をパンチ、などと対処法も言われることがありますが、シャチへの対応方法はこれといって知られていません。見かけたら刺激せず、逃げるくらいしかできないでしょう。

今回は、異常事態に対する発見と対応が早く、同じ海にいたサーファーたちに何事もなかったのが幸いでした。北海道のサーファーの方々は、安全が確認されるまでは無理に海に入ろうとされないよう、今後も充分にご注意下さい。

"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

Mg

海の街に暮らしています。 海をベースに、人と自然の交わるところで日常がより良くなるような情報を発信していきます。