『サーフィン陸トレーニング』テイクオフ時の手のつく位置や立ち方

ライター: ドジ井坂

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サーフィン ドジ井坂
サーフィン 陸トレーニング用テイクオフシート

もしあなたがテイクオフするとき、ボードのどの辺に両手を置いて立ち上がりますか?

ドジ井坂です。今回のドジ井坂のジャパンメソッドは基本に戻り「もしあなたがテイクオフするとき、ボードのどの辺に両手を置いて立ち上がりますか?」です。

多くのテイクオフの素人解説は、両手を胸の横あたりに置いて、上半身を起こしてテイクオフするように解説しています。しかし僕の経験では、それはロングボード時代の相当昔のテイクオフ動作なのです。まあ、ロングボードの初心者スクールだから、それで良いのかもしれませんが、もしショートボードのサーフィンを目指すなら、その後テイクオフで不要な苦労をすることになるのです。

そうです。今テイクオフで苦労されている皆さんに共通の課題なのです。ドジ井坂のジャパンメソッドでは、ショートボードのテイクオフ動作は、両手を腰の横に置いてテイクオフする陸トレを行います。

バランスの良いテイクオフの姿勢に必要な手や足を正しい位置が、破れにくいシートに描いてあるテイクオフシートサーフィン修理工場(写真 -1)を使って、おへその位置や手や身体の骨格位置を覚えながら、テイクオフ動作の練習が出来るのです。

テイクオフシートでの練習(写真 -1)
サーフィン テイクオフシート

余計な力を抜いて、バランス良いテイクオフ動作が出来るようになれば、シニアの方でも楽ちんテイクオフになっちゃうのです。(写真-2)

いきなりボードにポンと立ち上がるのではなく、手や足の位置を確かめながら練習していると、力まないバランスの良い姿勢でテイクオフが出来るようになります。オールドスタイルのテイクオフ動作がキツくなって、焦らず力を抜いてバランス良い姿勢で、手を腰の横に置く動作をゆっくり練習したら、身体もリラックスしてテイクオフが楽に出来るようになりました。

テイクオフシートでの練習(写真-2)サーフィン テイクオフシート2

・テイクオフシートサーフィン修理工場

 

この僕のジャパンメソッドのテイクオフ動作は、今までの間違ったやり方とはまるで違う動作感覚なのです。今までのやり方は捨てて、まったく新しいやり方をこのテイクオフシートで練習して覚えるのです・・・と言うのは簡単です。一度覚えた癖を修正するのは意識して練習する時間と努力が必要ですね。むしろ癖の無い初心者の方が、すんなりこの上級者テイクオフ動作を出来ちゃうみたいです。しかし、今まで胸の横に手を置いて起き上がっていた方が、いきなり腰の横に手を持ってきて上半身を起こそうと思っても、なかなか上手くいきません。

世界のトッププロのテイクオフの手や足の位置そして動作を解析し、バランスの良いリラックスした7つの姿勢に分解しました。このテイクオフシートで行う7つの姿勢を1つ1つシュミレーションして練習すれば、以下のようにリラックスした上級者のテイクオフ動作のバランスになるのです。



テイクオフのシークエンスの解説

このように手が腰の辺りにあるほうが、テイクオフ時にパーリング‘(波に突っ込む)ことも理論上なくなるのです。今までのやり方をすべて捨てて、この新しいテイクオフ動作を陸トレしてみなはれ・・・そう考えてSaxon Lumsden USAのテイクオフ動作ご覧下さい。世界のトップクラスのCTサーファーは、さらにこのテイクオフ動作がスムーズで綺麗です。

1.
サーフィンテイクオフ方法

2.
サーフィンテイクオフ方法2

3.
サーフィンテイクオフ方法3

4.
サーフィンテイクオフ方法4

5.
サーフィンテイクオフ方法5

6.
サーフィンテイクオフ方法6

このようにテイクオフの動作を横から撮影してみると、多くの上級者は両手を腰の横に置いてテイクオフしているのがわかります。これは腕立て伏せの動作ではありません。肩の力を抜いて肘を伸ばす動作なのです。海でいきなりやっても出来ませんから、まず陸トレで力まない動作の練習をして海へ行きましょう。

続く

ダイナミックバランスの理論を身体で実践する夜のトレーニング講座

正しい理論に基づいた陸トレーニングは、ドジ井坂が開講している夜のトレーニング講座やクリニックで体験できます。※トレーニングスケジュールと参加はこちら→︎ beachschool.com から、またはinfo@beachschool.comから申し込みください。初めての方もお気軽にお問い合わせ下さいね!

サーフィンだけでなく、ヨコノリ系スポーツの基本動作を、「ダイナミックバランス魔法」という単行本にしています。一般のサーフィン業界の指導方法や理論の解説の進化版として是非ご一読ください。

 

 



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この記事を書いたライター

ドジ井坂

ドジ井坂です。 全日本プロサーフィン選手権初代チャンピオン。日本人初の世界選手権出場、シェイパーとしても活躍し、1968年から世界のサーフィンを実体験し、40年以上にわたる指導経験から、入門書など多数。そのサーフィン基礎理論は、身体の動作研究にも及び、海のスポーツ特有の理論研究とそのトレーニング用具開発に進化している。

東京オリンピックに向け、サーフィンのトレーニングにスケートボードも導入し、日本人に適した動作感覚とバランスのシュミレーショントレーニング「ドジ井坂ジャパンメソッド」の普及活動を始めた。

もっと気軽にビーチを通年活用していくためのコミュニティ活動「ビーチクラブ構想」を国土交通省支援の下に立ち上げ全国13箇所で展開、一般社団法人ビーチクラブ全国ネットワーク理事長。海岸の様々な利活用に関する神奈川県や千葉県、地方自治体の委員を歴任。海や海岸のジャンルをも飛び出してしまう超マルチな活動を今も精力的に展開。1948年神奈川県茅ケ崎市生まれ。の今は「海オヤジ」。 ドジ井坂が開講するトレーニング講座はこちら!お気軽にお問い合わせ下さい→beachschool