Surfin’in Africa!!〜知られざる波乗り天国へようこそ!アフリカのサーフィン事情

ライター: NAMINORI TOM

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サーフィン アフリカ

西アフリカはギニア湾岸の国に住んでサーフィンもしていると言うと、「え?!アフリカでサーフィン?」「波いいの?」「大丈夫なの?」なんて聞かれることも多いいのです。今回は毎週末の波乗りがサーフィン・サファリ、アフリカのサーフィン事情について少しお話ししてみたいと思います。

【Index】
1.豊富な波、未開拓のブレイク
2.歴史あるクラシカルエリア『アフリカ大陸西岸』
-エンドレスサマーと西アフリカ セネガル共和国
-セネガルの北側に位置するモロッコ
3.サーファーの聖地『南アフリカ』
-近年発展目覚ましい、アフリカ開発のリアリティ
-アフリカサーフシーンをリードする南アフリカ
-南アフリカのサーフシーズン
-ケープタウンの隣の国、モザンビーク
4.わがホームブレイク、ギニア湾南岸エリア
-ガーナ、ナイジェリア、コートジボワール
5.Go west! Come to Africa!

1.豊富な波、未開拓のブレイク

日本の80倍、アメリカとヨーロッパと中国を足したよりも、もっともっと広大な面積を持つアフリカ大陸。東にインド洋、西に大西洋・ギニア湾、北に地中海、南に南氷洋と四方を海で囲まれています。と、そんなことでアフリカにはバラエティに富む波が、あちらこちらで立っています。そしてまだ未開拓のめちゃくちゃいいブレイクが、人知れず立っているところも。そう聞くと、まさにサーフィン・サファリ感がくすぐられませんか?

サーフィン アフリカ

2.歴史あるクラシカルエリア『アフリカ大陸西岸』

・エンドレスサマーと西アフリカ セネガル共和国

実は、アフリカには結構古くからサーフィンが伝わっています。アフリカ × サーフィン、といえば、真っ先に映画「エンドレスサマー」を挙げる人が多いでしょう。

エンドレスサマー
‘Endless Summer’、ブルース・ブラウン監督、1965年、米国。

冬に極寒となるカリフォルニア。2人のサーファー、マイク・ヒンソンとロバート・オーガストが、「終わりなき夏」を探しに世界を旅する物語です。この2人が最初に訪れるのが、アフリカ大陸の西端にあるセネガル共和国。サーフするのは首都ダカールの郊外に位置する、ンゴール島という小さな島のたもと。いまでは「ンゴール・レフト」と呼ばれるポイントです。恐る恐るサーフィンを始めたロバートとマイク。しかしその波が極上のブレイクと知ると、「ヒャッホー!Surfin’ in Africa!!」とご機嫌サーフ。ハメを外したマイクが額にケガするシーンが描かれています。そう、ここはシャローなリーフポイントなのです。

アフリカ大陸の西側は大西洋のうねりが基本。他方、12月から2月頃にかけては、サハラ砂漠からの熱気を帯びた乾いた風「ハルマッタン」が北東から吹き下ろす季節、この風がうねりを作ります。ダカールは三方を海で囲まれた岬。ビーチあり、リーフあり、常にどこかで波を受け、風をかわす。バリエーションあるブレイクでサーファーの期待に応えてくれます。

ちなみに「終わりなき夏」っていうけど、セネガルは北半球だから、カルフォルニアが冬の頃は、同じく冬なんですけどね。それなりに寒い季節ですよ。笑

・西アフリカ セネガル共和国

セネガル・ワカムポイント
サーフィン アフリカ

・セネガルの北側に位置するモロッコ

セネガルの北側に位置するモロッコも、大西洋のうねりを受ける絶好の位置に。セネガルと並んで、良質の波に恵まれたサーフィン天国として有名です。さらに知られざるポイントとしては、アフリカ大陸の西に浮かぶ島国、カーボベルデがあります。

カーボベルデ サンチャゴ島
サーフィン アフリカ

西アフリカは特にヨーロッパ人のバカンス渡航先として人気があり、観光地サル島には直行便が飛んでいます。しかしサーフスポットにもサーファーの姿は少なく、穴場です。ただ風とうねりをまともに受けてしまうので、サーフガイドなどをうまく利用する必要があるでしょう。あ、自分が行った時は、波、外しました。苦笑

3.サーファーの聖地『南アフリカ』

映画「エンドレスサマー」でも、中心的に描かれるサーフシーンは南アフリカです。そしていまではいわずと知られたハイサーフエリアで、WCTの大会なども開かれています。私が憧れるショーン・トムソンマーティン・ポッターなど、ビッグサーファーを生んでいるほか、南アフリカに拠点を移して活動するサーファーも少なくありません。

ジェフェリーズ・ベイ
サーフィン アフリカ
出典:turquoise-voyages.fr

・近年発展目覚ましいアフリカ開発のリアリティ

前出の映画「エンドレスサマー」では、セントフランシス岬のシーンが印象的です。岬の突端から長い海岸線に沿って延々とサーフできるエンドレスブレイク。まさにサーフトリップで期待しているの、こんな波との出会いですよね?!

続編の「エンドレスサマーII」(1994年、同監督、米国)では、このポイント周囲が開発され、姿を一変させてしまっているシーンが、ショックとともに描かれています。これも近年発展目覚ましい、アフリカ開発のリアリティ。

・アルメリックのシェイピング拠点もある、アフリカサーフシーンをリードする南アフリカ

南アフリカは、アフリカのサーフシーンをリードしている地域。たとえば人気サーフボードブランドのアルメリックは、米国、オーストラリアと並んで、南アフリカをシェイピングの拠点としています。私の友人のフランス人のも、当地西アフリカから3本の板を南アに発注。夏に取りに行くと言っていました。まさに大陸レベルのサーフィン・サファリ!

サーフスポットはすでに幾多のサイトで紹介されていますが、南岸のジェフリーズベイ、そしてケープタウン周辺なとが有名ですね。しかしワイルドゴーストと呼ばれる開発がまだ行き届かない、手付かずの海岸では、よい波が、至る所で人知れずブレークしていると言います。うー、もったいない!

・南アフリカのサーフシーズン

南アフリカのサーフシーズンは主に冬。あ、南半球なので6-8月頃が冬になります。南氷洋からの南西からのうねりは、コンスタントにスウェルをラインナップさせます。海岸線は、ケープタウンを南の頂点に、それぞれ北に向きを変えて伸びていきます。あらゆる方向のうねりを受ける反面、東西の気温や海水温、潮の違いから、周辺では風や潮流がコンディションを難しくさせることでも有名です。風が吹き出す前の早朝サーフが基本とされています。

・南アフリカ ケープタウン

このように、南アフリカはワールドレベルのハイサーフエリアですが、アフリカ大陸では例外的。南ア以外は、まだまだ素朴で未開拓な空気感がいっぱいです。

・ケープタウンの隣の国、モザンビーク

ちょっとご紹介しておきたいのがお隣の国、モザンビーク。2500キロにも及ぶ長い海岸線を持つこの国も、混雑とは無縁の豊富な波が至る所でブレイクしています。特に首都マプトの北に位置するイニャンバネには飛行機で1時間、陸路では6-8時間とかかかりますが、著名なサーファーが訪れる、隠れたスポットでもあります。

サーフィン アフリカ
出典:lowpressure.co.uk

4.わがホームブレイク、ギニア湾南岸エリア

・ガーナ、ナイジェリア、コートジボワール

さて映画「エンドレスサマー」。最初の渡航地・セネガルでの波乗りを堪能した2人が、次に降り立つのがギニア湾南岸に位置するガーナ。そしてナイジェリアです。私がホームブレイクとしている場所もこのゾーンになります。ギニア湾南岸は、1000キロ以上にわたって東西に海岸線が伸び、その多くがサンドビーチ。そして都市エリアを除いては、手付かずの自然のまま。ほとんど人口構造物などもなく残されています。

サーフィン アフリカ

南アフリカのところで触れた、南氷洋で冬に発展する低気圧。ここで発生した波が、数千キロもの距離を経て、周期の長いうねりとなって、ギニア湾南岸に押し寄せます。その季節、北半球のこちら側は夏。うねりを受け止められないビーチでは、サイズのでかい波がダンパーとなって激しくブレイクを繰り返し、厳しいコンディションとなります。しかし、ところどころの海にせり出した岬や、ボトムがリーフのスポットでは、このグランドスェルを美しいブレイクに変えてくれるポイントがあります。

私がベースとするコートジボワールには、アクセスがちょっと厳しいのですが秘境ドレヴァン(Drewin)というポイントがあり、特に有名です。

・コートジボワール

コートジボワール ササンドラ湾
サーフィン アフリカ

お隣のガーナはエンドレスサマーの2人がセネガルの次に訪問した地、首都からほど近いKokrobiteをはじめ、メジャーなポイント(というほどにはサーファは多くはないですが)があります。当地のサーファーと話をしていると、西の隣、リベリアにも素晴らしいポイントがあると聞きます。ビーチブレイクでは南半球の夏、高気圧で覆われて波高が低く、波周期も短い11月から3月頃がサーフシーンとなり、ライダブルなブレイクが期待できます。

西アフリカはサーフカルチャーとしては後進地域。産業化されたサーフインダストリーはまだまだ発展していません。ポイントもローカルなサーフロッジやアルティザナルなカフェがあったり、海岸線も自然がたくさん残っていたり、未開拓でソバージュなサーフィン・サファリ感を味わえます。

5.Go west! Come to Africa!

ここまでに登場したアフリカの国をおさらいしておきましょう。

・アフリカ

いかがですか?今回はほんの一部の国しかご紹介できませんでしたが、でっかいアフリカ大陸、このほかにもたくさんの国、ビーチでサーフ可能です。そしていろいろ未知の出会い、溢れる自然とカルチャーが冒険心を駆り立ててくれるアフリカ。皆さんの将来のトリップ先候補として、考えてみてはいかがでしょうか?

ただしアフリカならではの注意事項も。それについてはまた今度、書いてみたいと思います。それでは、Have fun surf !!



"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

在アフリカ・サーフライター

NAMINORI TOM

トリップ好きが転じてアフリカ専門家となり、三ヶ国目となる西アフリカ・ギニア湾岸に在住。サーフィン歴25年。元ロングボーダーだが、アフリカ行きのために板をどんどん短くし、現在は超ミニフィッシュ専門。サーフライターとして、アフリカ・サーフィン事情、海の環境や開発、サーフトリップなどを素材に、レアな情報、インスパイヤーされた経験、共感につつまれた出来事などを文字にして発信している。
・ブログ→なみのりとむのサーフィン・サファリ日記
・Facebook→naminoritom
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・Instagram→@Naminori_tom