マット・ウィルキンソン開幕2連勝!ベルズ史上18年ぶり6人目のグーフィーチャンプ

ライター: Tsuyoshi Nakajima

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ベルズ史上18年ぶりとなる6人目のグーフィー・チャンピオン誕生! 「マット・ウィルキンソン」がWSL CT開幕2連勝を飾る!

世界最高峰のサーフィン・エリート(ドリーム)・ツアーである「ワールド・サーフ・リーグ(WSL)」主催の「2016サムスン・ギャラクシー・メンズ・チャンピオンシップ・ツアー(CT)」第2戦『リップカール・プロ・ベルズビーチ』が終了。オーストラリア/ヴィクトリア州にある世界最高のパーフェクト・ライト・ブレイク(岸に向かって右側に崩れていく完璧な波)として知られる「ベルズビーチ」において、先月にオーストラリア/ゴールドコーストでのCT開幕戦を制した「マット・ウィルキンソン(オーストラリア)」が、今季CT開幕2連勝を飾った。
https://twitter.com/wsl/status/716450784003497985

「ベルズ・チャンピオン」の歴史

「ベルズ・チャンピオン」の歴史

世界的に有名な「ベルズビーチ」の長い歴史において、「レギュラー(波に向かって右側を向いて滑るスタンス)・チャンピオン」49名に対して、「グーフィー(波に向かって左側を向いて滑るスタンス)・チャンピオン」はわずか5名。最後に偉大なる「ベルズの鐘(ベルズ・チャンピオンに送られる鐘の付くトロフィー)」を鳴らした「グーフィー・ベルズ・チャンピオン」は、オーストラリアのレジェンド・サーファーの1人「マーク・オクルーポ」だ。

ウィルコ(ウィルキンソンの愛称)は、オッキー(オクルーポの愛称)以来、実に18年ぶりとなる史上6人目の「グーフィー・ベルズ・チャンピオン」の快挙を成し遂げたことになる。

「ベルズ・ビーチ」の特徴は、パワフルなロング・スロープ・フェイス(長い斜面の続く波)が続き、ベーシックな「レール・トゥ・レール」での高い技術が要求される。パーフェクトな波の斜面が長く広く続くことによって、レール・ターンの技術もレール・トラック(レール・ターンの残像)によってハッキリと浮き彫りになって現れる。

また身体を思い切り開いてハンド・ムーヴも大きく使ってレールを引っ張っぱれるレギュラー・フッターの「フロント・サイド・カーヴィング・ターン」に対し、身体をたたみながら内側に引っ張るグーフィー・フッターの「バックサイド・カーヴィング・ターン」は、レールを入れている時間とレールを切り返すタイミングと技術が難しく、「ベルズ・ビーチ」のような波は圧倒的に不利な条件が揃う。

これまで、世界でも指折りの「バックサイド・サーフィン」として高い評価を得ていたウィルコだが、史上18年ぶりとなる6人目の「グーフィー・ベルズ・チャンピオン」に輝いたことによって、世界の「グーフィー・レジェンド」の1人として認められたことは明らかだ。

「レジェンド」とは? ラテン語の「読まれるべきもの」が語源であり、「語り継がれる偉業を成し遂げた人物」に贈られる偉大なる言葉。まさに、今回の大偉業を成し遂げたウィルコに当てはまる言葉だ。

2016 Men’s CT2連勝のウィルコは、これでツアーを大きくリードしてトップを走り、今季のワールドタイトル獲得も現実味をおびてきた。

・世界CTランキング・ボード
WSL Men's CT Jeep Leaderboard(世界CTランキング・ボード)

・『Rip Curl Pro Bells Beach』ハイライトムービー

※WSL Men’s CT『Rip Curl Pro Bells Beach』イベントサイト詳細▶︎
http://www.worldsurfleague.com/events

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この記事を書いたライター

Tsuyoshi Nakajima

「WSL(World Surf League) Japan Regional」ツアーにおいて、2015シーズンまでイベントの「アナウンサー/キャスター/インタビュアー/コメンテーター」などを担当。数々のワールド・アスリート・コンペティションを目の当たりにし、イベントサイトのインターネット・ライヴ中継を通してワールドツアー・アスリート・サーファーたちのヒート(試合)を解説。伊豆をホームに持つサーフィン歴は30年を超え、地元の海において「子どもたちのためのサーフィンレクリエーション」なども主催。
サーフィンのディープな本質や、ワールドツアー・イベントから国内のアマチュア・イベント、How Toなど、サーファーだけではなく、すべての方々にサーフィンを楽しんでいただけるようなニュースをお届けします。