全米チャンピオン大原洋人、3度の世界チャンピオン ミック・ファニングと対戦
ライター: Tsuyoshi Nakajima
2015年9月9日(水曜日)~9月20日(日曜日)までのウェイティング・ピリオド(開催期間)を設け、世界最高のサーフィンエリート・ツアーであるSamsung Galaxy Men’s World Surf League(WSL) Championship Tour(CT) #8『Hurley Pro Trestles』が開幕を向かえるが、この最高権威であるエリート・ツアー・イベントに、我らが日本の「大原洋人(日本)」が出場する!
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そして『Hurley Pro Trestles』の初戦Round 1のヒート表(各ヒート3名の選手組み合わせ)が発表となり、大原選手の初戦の相手は、3度のMen’s世界チャンピオンに君臨する「ミック・ファニング(オーストラリア)」と、『Hurley Pro Trestles』のディフェンディング・チャンピオンであり、ケガからの復帰戦となるトップ・エリート・サーファー「ジョディ・スミス(南アフリカ)」という最高のカードが組まれた!
先日、記憶にも新しい日本サーフィン界史上初となる大快挙「全米チャンピオン」を手中に収めた大原選手。海外で開催されるCTイベントのトライアル・ラウンドでは、過去に「大野修聖(日本)」選手がFinalまで進む快挙を魅せたものの、トライアルに勝利してエリート・ツアー・イベント本戦への出場権を手にしたのは大原選手が日本人サーファー史上初となる!
最高権威であるCTエリート・ツアー・イベント初戦の組み合わせは、トライアル勝者やワイルドカード(特別枠)の選手が、世界ランキング上位の選手のヒートにクレジットされる仕組みだ。先日、アメリカから帰国した大原選手本人に直接会う機会があり、改めて「全米チャンピオン」への祝福の後、この『Hurley Pro Trestles』への意気込みと初戦のヒートについて、短いインタビューをさせていただいた。そして、次のような力強いコメントを残してくれた。
T.S(Tsuyoshi Nakajima):
「全米チャンピオン! 改めて本当におめでとう! そして、次はいよいよCTエリート・ツアー・イベントに初参戦となるわけだけど、意気込みを聞かせてください。」
H.O(Hiroto Ohhara):
「ありがとうございます!US Openもすごく楽しくて、優勝までできて最高でしたが、次のCTイベントは、僕の大好きなトレッソルズで開催されるイベントなので本当に楽しみです。トレッソルズは、カーヴィング、エアー、ときにはチューブもあるパーフェクトな場所で、そのスペシャルな舞台で世界最高のスペシャルなサーファーたちと戦えるのですから。」
T.S:
初戦Round 1は、おそらくミック(ファニング)、ジョディ(スミス)のヒートか? エイドリアーノ(デ・ソウザ)、メリング(アダム)のヒートか? どちらかのヒートに入ると思うけど(この時点では大原選手の初戦の組み合わせは未確定)、どちらにしてもハンパじゃないヒートだよね! 今からプレッシャーみたいなものって感じられる?」
H.O:
「どちらのヒートも凄いサーファーたちですけど、どちらのヒートにクレジットされたい? と聞かれたら、ミックとジョディの方ですね! エイドリアーノとメリングは、『US Open』を含む『WSL Qualifying Series(QS)』のツアーで対戦していますが、ミックとジョディはまだ対戦したことがないのです。そして、何と言ってもミックは3度の世界チャンピオンに君臨する世界最高のアスリートで、ジョディは今シーズンケガで世界ランキングを下げていますが、2014シーズンは世界7位、2013シーズンは世界4位、間違いなく世界タイトルを狙えるエリート・サーファーの1人。僕にプレッシャーなどまったく感じていません。ただ今からイベントが待ち遠しくてワクワクです!」
いよいよ9月9日(水曜日)からウェイティング・ピリオド(開催期間)・スタートとなるSamsung Galaxy Men’s WSL CT #8『Hurley Pro Trestles』。2015シーズンのCTも終盤戦に入り、世界タイトル・レースの行方や、2016シーズンCTエリート・ツアー参戦へのリクオリファイ(再資格)など、各エリート・サーファーたちもさらなる高い気迫で試合に臨んでくるだろう。そんなスペシャル漂う雰囲気の中、日本のサムライ・サーファー「大原洋人(日本)」選手がどんな素晴しい気迫とスキルを魅せてくれるのか? 応援するサポーターの我々も、今からイベント開幕がワクワクで待ち遠しい!
現在、世界QSランキング14位の大原選手、2016シーズンのCTエリート・ツアー参加資格は、シーズンの終わりに世界QSランキング10位以内に入ることが条件。日本サーフィン界悲願である「日本人CTエリート・サーファー」の扉に手を掛けた大原選手、「US Open」に続く『Hurley Pro Trestles』においても、さらなる大和魂のチャージを期待し、是非とも2016シーズンのCTクオリファイへとつなげて欲しい!
『Hurley Pro Trestles』のイベント会場である「アメリカ合衆国/カリフォルニア/ローワー・トレッスルズ」と、日本との時差はマイナス16時間(サマータイム期間)で、現地からは「Live中継」、「ヒート・アナライザー(各ヒートの映像)」、「ハイライト映像」、「写真」、「ニュース」などが配信されます! また、「WSL Japan Regional」サイトからもアクセスできるうえに、インターナショナル・ニュース日本語訳に、独自ヒート・レビューを加えたニュースがアップ配信されます。
日本のサポーターのみなさん、異国の地の世界最高舞台で戦う大原選手に大きなエールを送りましょう!
Japan Go to the World!
-Photo: 『WSL-Kenneth』-
※Samsung Galaxy Men’s WSL CT #8『Hurley Pro Trestles』event site:http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1281/hurley-pro-at-trestles
※WSL International:http://www.worldsurfleague.com/
※WSL Japan Regional:http://www.wsljapantour.com/
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この記事を書いたライター
Tsuyoshi Nakajima
「WSL(World Surf League) Japan Regional」ツアーにおいて、2015シーズンまでイベントの「アナウンサー/キャスター/インタビュアー/コメンテーター」などを担当。数々のワールド・アスリート・コンペティションを目の当たりにし、イベントサイトのインターネット・ライヴ中継を通してワールドツアー・アスリート・サーファーたちのヒート(試合)を解説。伊豆をホームに持つサーフィン歴は30年を超え、地元の海において「子どもたちのためのサーフィンレクリエーション」なども主催。
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