コナー・オレアリーが日本、オーストラリア2つの国旗を掲げてサーフィンする理由
ライター: Miki
母から子へ。日本の伝統に対する深い愛情と共に、コナーに受け継がれた
見事CTに返り咲いていた、日本人の元プロサーファー母親を持つCT選手 コナー・オレアリー(Connor O’Leary)(関連記事:CT返り咲きを目指す日豪ハーフサーファー『コナー・オレアリー』QS6000一宮千葉オープン2019 )。
母親である唐沢明美さんは、毎年、幼い息子を日本に連れて行っていた。そんな中、彼がオーストラリア トップサーファーの1人になるとは誰も予想していなかったが、今振り返ってみるとそれは驚くべきことではない。日本人である母親の明美さん自身が、長年に渡りサーフィンに打ち込んできたのが大きな理由だ。そしてその情熱は、日本の伝統に対する深い愛情と共に、コナーに受け継がれた。
コナーはシドニーの南に位置するクロヌラで育ったが、日本の友人や家族との距離は決して離れていなかった。毎年数ヶ月は日本で過ごし、日本語を学び、オーストラリアへの愛と同じくらい大切にしている日本文化に触れていたのである。
今回の大会でお披露目された新しいジャージーを着て、コナーは日本の伝統との繋がりをチャンピオンシップ・ツアーで再確認した。そのジャージーの一方の袖には母国を象徴するオーストラリアの国旗、もう一方の袖には日本の伝統を象徴する日本の国旗が描かれている。
「多くの若い日本人アスリートに刺激を与えたい。限界は無いんだってことを。」
コナーは、CTツアーのオーストラリア大会、第1戦”Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona”を前に、WSLに次のように語った。「私の母は日本人で、日本の文化、国、そして人々、特に日本のファンと深い繋がりがある。妻のステフと相談して、考えれば考えるほど、自分の中で大きな存在である日本を代表することができたら、どんなに素晴らしいだろうと思っていた。」「私はオーストラリアで育ち、ほとんどの人生をオーストラリアで過ごしているので、オーストラリアは常に私が代表する国だが、残りの半分は日本人なんだ。」
かつてプロサーファーとして活躍していた母の唐沢明美さん。コナーには海だけでなく2国の文化も伝えている。
二重の国旗のジャージーは、彼が日本の伝統をいかに誇りに思っているかを全世界に示す1つの方法だ。今回のジャージ変更は、2017年のチャンピオンシップツアーでのルーキーイヤーから経験を積んできたコナーにとって、長らく考えてきたことだった。また日本の伝統に関する知識や感謝の気持ちと共に、サーフィンへの愛情を息子に伝えた母親への敬意も示している。「私の母はサーフィンのバックグラウンドが非常に強く、彼女が20代、30代の頃にはプロとして競技をした。父もサーフィンをしていたが、競技ではなかった。」とオレアリーは語る。
Connor O’Leary pictured at Bells Beach during his rookie year on Tour in 2017. – WSL / SHERM
コナーは今でも毎年日本に滞在し、日本語を上達させたり、友人や家族と連絡を取り合ったりしている。二重の国旗のジャージーは、彼が自分の人生の一面をどれほど誇りに思っているかの現われでもある。
オレアリーは最後にこう語る。
「多くの若い日本人アスリートに刺激を与えたい。限界は無いんだってことを。」
出典元:connor-oleary-australia-and-japan-flags-on-his-jersey
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この記事を書いたライター
Miki
元外資系客室乗務員、中東に住みながら世界50カ国以上飛び回る生活を送る中、バリでサーフィンに出会い人生激変。海の近くに住み毎日サーフィンが出来る環境を求めて現在はオーストラリアに住んでいます。
・Instagram→ @eatmore.gelato