1度日本を出ようよ!『波乗り起業家』元プロサーファー石川英治こと”EJ” インタビュー
ライター: shinji_dog
ロングボードを華麗に乗りこなすEJ
こんにちは @shinji_dog こと水野真司です。ニュージーランドでは「Doga」(ドガ) と呼ばれております。
以前私がオーストラリアのバイロンベイ2011-2013年に住んでいた時(詳しくは:海外移住してサーフィン生活を送るまでの経緯や得たものとは)に知り合った、元プロロングボーダーの石川英治氏ことEJ をここで紹介させて頂きたいと思います!
2017年3月にEJ が私を訪ねオーストラリアからはるばるニュージーランドに遊びに来てくれましたのですが、その時はあまり時間もなくゆっくりとは話せず。その2ヶ月後、今後は逆に私が古い友人達を訪ねてオーストラリアへ向かいました。
今回は忙しい中時間を作ってもらい、彼が住んでいるニューサウスウェルズ州のキャバリタで彼の日本食のお店である IZABU (IZABU-Japanese-Food)でランチしましたが、ここのうどんは格別でした。その後一緒にサーフィンした後、EJがプロデュースの別の店 KONOHA へ。そこでいただいた豆乳抹茶ラテもまた格別、寿司も餃子も絶品でした。
残念ながら時間がなくて行けなかった彼のもう一軒のお店 Izakaya ‘DEN’
スタッフみんなそれぞれ夢や目標があり、本気でオーストラリアで生活、仕事をし、そして子供の様に遊んでおります!
ということで、パワフルでいつも愉快で笑顔が絶えない、そして人が自然に彼の周りに集まり良いバイブスが生まれていく。そんな彼にインタビューをさせて頂いたのでこちらで紹介させて頂きたいと思います。
Q. EJ お久しぶりですね!突然ですが自己紹介を簡単にお願い致します!笑
波乗り起業家 石川英治(いしかわえいじ)
1980年生まれ 37歳
プロフィール:ムラサキスポーツ本社契約選手として2004年から2011年までプロロングボーダーとして活躍。
その活動は選手に留まらずに雑誌の企画から参画し、無人島サーフトリップや大型バスサイズのキャンピングカーでカリフォルニア横断など、今までにない自前企画で数々の雑誌の紙面を賑わせると共に、伝説のロングボードムービー『十虎』シリーズをプロデュースし、TSUTAYAと契約するほどの大ヒット作品を制作。
そしてBlue Fish Fly Japan 2011。
「サーファーはストームを追いかける傾向にあるよね、いい波に乗りたいから。それってとても興味深いことだと思う。たいていの人が不安だと思うことでもサーファーは逆にそこから楽しみを見出そうとするから。」 Ty Williams
これはEJ が制作に関わったイベントだ。しかし2012年に突如全てを捨てて家族を連れてオーストラリアに移住。現地でエルカハウスというフードカンパニーを立ち上げて3年で3店舗の大繁盛店を育てる。
モットーは、
『そこにあるなら、それを壊そう』
『そこにないなら、それを創ろう』
Q. 素晴らしい行動力ですね!フットワークの軽い関西人もびっくりですわ!笑
サーフィンを始めたきっかけと時期、影響された人等教えてください。
サーフィンを始めたキッカケは19歳の時にカッコイイと思ったから!それまでスノーボードで北海道やユタなど世界を旅しながら山籠りしていたけど、怪我をキッカケにサーフィンへと変わって行った、というか温かい方が良かったのかも。笑
それからカリフォルニアのジョエルチューダーに憧れましたね。凄く早い方だと思うけど、狂ったように練習してプロには3年くらいでなりました。1度やると決めたら寝るまでその事しか考えない性格です。
Q. サーフィンを始めたのは19歳なんですね!私は14歳から父の影響で、寒い日本海で始めました。サーフィンって最高ですよね、私も毎日寝るまで考えています 笑… で、EJはサーフィンで世界を旅してるけど、お気に入りのサーフポイントと旅のスタイルは?
今まで波乗りで言えば日本国内は勿論、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、スリランカ、プーケット、ベトナム、ハワイ、カリフォルニア、モルジブなどなど本当に沢山旅してますね。旅のスタイルはやはり現地でのコアなローカルとの『出会い』ですね!その出会いで人生を変えるような経験ができる。
今年行ったベトナムなどまさにそうでしたね。お気に入りのポイントとか決めるのは難しいけど去年尊敬する先輩方と行ったモルジブのボートトリップは格別に思い出に残ってるね。
モルジブ
Q. モルジブ、是非一緒に行きましょう!EJ に出会ったのは2012年の冬のバイロンベイでしたね。オーストラリアに来た理由は?
そうそう。懐かしいね。たこ焼きパーティーしたね。笑 オーストラリアに来た理由は自分を追い込みたかったから。なんか日本でのサーフィン業界の自分のポジションと未来とかがなんとなくイメージできちゃって。そのイメージできる自分では一度の人生を満足できないと思ってさ。
1年後自分が何をしているか分からないって状態が一番ゾクゾクするんだよね。本能が目覚めるっていうか、才能が目覚めていくというか。可能性を広げたかった。そうするには『行動』するしかないからさ。沢山苦労したけど、それ以上に沢山の知識と自信がついたんだ!本当に来て良かったです。
Q. なるほど!つまり、いつまでも子供の頃の様にウズウズしていたいってことですよね!私ももう30歳ですが気持ちは10歳です!笑。質問に戻りますが、オーストラリア、クイーンズランドのヌーサヘッズを拠点に活躍されている有名サーフボードシェイパー”トーマス・ベクソン”氏@thomassurfboardsとの交流もあるけど彼との出会いは?
2010年頃かな?トムは今となってはデウスの看板シェイパーだけど、その当時はまだ駆け出しのヌーサの無名のローカルシェーパーでさ。でもキャラクターが良いなと思って。その当時やっていたエルカというチームでTシャツなどをサポートしてたんだけど、そしたら某ブランドの日本人が目を付けたって事で慌ててトムと契約したんだよね。笑 でもトムは本当にいい人間で、どうすれば良いのか分からないって言うから、当然僕らとしてもトムにとってチャンスなんだからもうブランドになっているそっちでやった方が良いよって事になったんだ。
で、そこからトントン拍子に有名になっちゃって。今でも彼の板が大好きで愛用してるよ。僕は昔から、誰に、どんな、ムーブメントが来るのがなんとなく前もって分かるんだよねー、ラッキーな事に。笑
Q. そうなんですね!私も一緒に住む親友のジョーダン @jordangriffinsurfboards がサーフボードシェイパーで、100%ハンドシェイプをしている彼と過ごしている時が1番楽しくて笑いが絶えず、彼にいつか有名になってもらいたいと思ってます。サーフボードに対するパッションと海に対する気持ち、そしてビールへの愛情…。最後に!海外で色んな面で活躍されている EJ から、日本の若い世代に何かメッセージをお願いします!
とりあえず1度『日本』出ようよ!って感じです。笑 1度『日本』という洗脳を外そうって。洗脳っていうと語弊があると思うんですが、より良い日本を作るには今までの『日本』をアップデートする必要があるんですよね。その為には外を見ないとね。
『日本』ていうと広いけど『日本のサーフィンの世界』って範囲でイメージする方が良いのかな?外を若いうちに見て、そこで感じたアップデートしなければいけないモノを、日本に持ち帰るという事をもっと沢山の人がやった方がいいって個人的には思う。サーフィンに関して言うなら『上手くなろう』としすぎ!笑
恐れずに言うならば、お金持ってるから偉いっていう人と、サーフィン上手ければ偉いっていう人は同じ。両方クールに見えないよね。
勿論上手さを追求する道も素晴らしい、でも『楽しさ』を追求する道をもっと広げたいよね。だって『上手さ』は誰にでもできないけど、『楽しさ』はサーフィンを始めた日からやめるまで味わえる事じゃない?『上手さ』は2週間に1回のサーフィンでは表現するの難しいけど、『楽しさ』は誰にでもできるはずなんだよね。
俺は横でイライラしている人とサーフィンするよりも、ニコニコしている人と波をシェアし合いたい。今後ずっとね。波乗りっていつも人生を教えてくれるよね。
Q. 経営する『エルカハウス』について
今僕はオーストラリア現地でエルカハウスという会社を経営しているんだけど、この会社では『心』を大切にしているんだ。目には見えないけど、感じるモノを。そしてチャレンジを恐れずにしていくっていう事もこの会社では大切な事。何を売るとかそんな事よりも、誰がどんな思いでこの会社にいるのかって事の方が重要だと思っていて、一言でいうと『人間力』をつける『塾』みたいな場所。
それが今凄く楽しくてさ、サーフィンも楽しくて仕事も楽しいなんて凄く幸せでラッキーだと思う。これからはこの『楽しみながら生きる』という事を広げていきたいんだ。きっと近いうちにこの会社は『サーカス団』のように移動するから見ていてね。笑 それが次のチャレンジかな。笑
今日はわざわざオーストラリアまでありがとう。
いえ、こちらこそとても【楽しい】貴重な話をして頂いて、そして EJ のライフスタイルを WAVAL @waval.surf でシェア出来て光栄です。またたこ焼きパーティーしましょう!
*2017年7月にEJはオーストラリアの全ての事業を売却し、約5年住んで心から愛していたAUSに別れを告げた。次のステージは世界を旅しながら興味を抱いたという宮崎県!場所や国に囚われず、まさにサーカス団のように会社が数年ごとに街を移住して気に入った街を盛り上げる。そんなEJに今後も注目ですね。
という感じで、石川英治氏こと ‘EJ’ とセッションして最高の時間を過ごせ、【楽しむ】という事を学ばせて頂きました。こちらが彼のInstagram @ishikawa_ej です。EJ こと石川英治氏のこれからの活躍に要チェックですよ!そしてそんな彼は ニールことニール・パーチェス・ジュニア とも友達でご近所さん。 Instagram @nealpurchasejnr 本当に彼の周りには本気で楽しんで生きている人たちが集まっているようです。
私ももうかれこれ30歳ですので本気で楽しもうと思います。笑 インスタグラムで私の海外生活の近況などアップしていますのでフォローよろしくお願致します。インスタグラム→︎@shinji_dog
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この記事を書いたライター
shinji_dog
オーストラリア、インドネシア、フィジーを旅をし、ニュージーランド北島にあるマウントマウンガヌイに移住する。永住権を取得しサーフィンライフを通してここマウントマウンガヌイをベースにニュージーランドの魅力を伝えていけたらと思います。 ニュージーランドでの日常をこちらインスタグラムにアップしていますので 是非フォロー宜しくお願い致します!!→@shinji_dog