13歳の和製ロドニー・ミューレン『フリースタイルスケーター山本勇』

ライター: Mg

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山本勇_みらいのつくりかた

山本勇・TV出演「みらいのつくりかた」

滋賀県在住の13歳、山本勇くんは、世界で注目を集める天才フリースタイルスケートボーダー。TV番組「みらいのつくりかた」2017年2月23日放送で、山本勇くんが特集されました。

・「みらいのつくりかた」

―未来は、今の積み重ねでできている。アスリートたちはどのように前を見つめ、すすんでいくのか―
このナレーションから始まる、木曜夜22:54~放送のテレビ東京の番組「みらいのつくりかた」は、毎回ひとりのアスリートを取り上げ、ドキュメンタリー形式で、そのアスリートのみらいの切り拓き方に迫っています。

『フリースタイル スケートボード・山本勇』2017年2月23日(木) 22:54~23:00 テレビ東京

・いさむくんの考える『フリースタイル』スケートボードのみらい

スケボーといえば、ストリートという街中にある斜面や縁石、階段や手すりといった障害物を飛ぶスタイルが思い浮かぶことも多いかもしれません。それはストリートというスタイルで、ストリートは2020年の東京オリンピックの競技にもなっていますが、いさむくんのフリースタイルとはまた違うものです。いさむくんがやっているスケートボードのフリースタイルは、平地で多様なトリックを駆使して演技し、難易度やルーティンを競うものです。

いさむくんは番組の中で、「フリースタイルが有名になることで、フリースタイル人口が増えて、今よりもっともっとメジャーなスポーツになってほしい」という希望を明かしています。13歳で、見た目はあどけないものの、一旦板に乗れば超絶テクニックを披露しますし、先のビジョンを見てしっかり自分の世界観を持っていますね。

いさむくんがスケートボードを始めたきっかけは、8歳の頃、父と行ったスポーツショップでブレイブボード(スケボーに似ているがスケボーは4輪でブレイブボードは2輪)と出逢ったこと。そこからロドニー・ミューレンを知り、いさむくんの中の何かが弾けました。

そのままフリースタイルにはまって、技を覚えるだけでなく、技を考案していく事にも夢中になり、すると、なんと、そこからわずか5年で世界頂点の座を手に。ブラジルでのビッグ・リオ・フリースタイルコンテスト2010では、ノーミスでプロ戦に勝利してきました。

「フィギュアスケートのようにステップがあって、テンポがかっこいいので、おもしろい」というのが、いさむくんから見たフリースタイルの魅力。
フリースタイルの動画をSNSに投稿するや、大人顔負けの完成したトリックの数々で、天才スケーターとしてまたたく間に世界の賞賛を集める身となりました。まだ13年の人生が、すでにドラマティックです。

山本勇_みらいのつくりかた

ロドニー・ミューレンとは

言わずと知れたスケボーキング、ロドニー・ミューレン。現代のスタンダードな技、キックフリップや、平地でのオーリーを発明し、現代スケボーの礎を築いた1人がこのロドニー・ミューレンです。スケボー界に多大な影響を与えた偉大なスケーターで、30年以上に及ぶキャリアの中、50歳を超えた今でもキレた技を繰り出し続けるのは驚愕です。
ロドニー・ミューレンといさむくんのスタイルを見ると、ああ、なるほど…と思う部分があります。別次元のスケートです。

IOCオリンピックチャンネルに「13歳の巨匠」として登場

いさむくんのフリースタイルのスケートは、IOC(国際オリンピック連盟)のサイト「OLYMPIC CHANNEL」に、世界トップクラスの技を持つ13歳の日本人としても取り上げられています。Amazing! いさむくんが日本語でインタビューに答えています。どうぞご覧ください。

山本勇_オリンピックチャンネル
外部リンク:OLYMPIC CHANNEL

・オリンピックに向けていさむくんが想うこと

スケートの種類にはオリンピックで採用されることになった、ストリートとパーク、そしていさむくんの滑るようなフリースタイルなどがあります。
フリースタイルは前述の通りオリンピック種目とはなっていませんので、いさむくんは、「(オリンピックを)目指すのであれば」と前置きしたうえで、「ストリートにオシャレな技や、フリースタイルの要素を組み合わせてやってみたい」としています。

フリースタイルとストリートが混じる新境地でいうなら、まさに和製ロドニー・ミューレン。ストリートスタイルのルールの中で、いさむくんが、いかに自由にその枠の中を舞うのか期待が大きくなります。

山本勇_オリンピックチャンネル

“自信を付けるためにも練習を”

サーフィンにも言える面があると思いますが、スケートもまたスポーツであると同時にアートです。滑りそのもののほか、スケートのもつファッション性、音楽性、スケーターの人物像といったその世界観まるごと含めてスケートといえます。
いさむくんが放つ華やかなスケートの世界観に浸かると、いろいろなものの見え方が変わります。

いさむくんは東京オリンピック頃にはちょうど高校生くらい。その頃はきっと、さらにセンスが爆発していることでしょう。そしてそのとき、東京のオリンピック熱もまた、盛り上がっているのではないでしょうか。

「僕の技とかを世界の人に見せて衝撃を与えて、憧れを持ってもらいたい」。番組で、そう目を輝かせて語るいさむくん。そして、本番だと緊張してしまって違う動きをしてしまったりとかもあるので、自信を付けるためにも練習をしないといけない、と、番組の中でいさむくんのいう言葉には、大人も納得させられます。

これからもますます注目度の高まりそうな、期待のアスリート、山本勇くんについては、これまでの記事でも何度かご紹介しています。オリンピックでこの姿が見られるように応援していきましょう。

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関連:テレビ東京 みらいのつくりかた 2017年2月23日放送 山本勇

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この記事を書いたライター

Mg

海の街に暮らしています。 海をベースに、人と自然の交わるところで日常がより良くなるような情報を発信していきます。