耳の中に水が入った時の水の抜き方・予防方法
ライター: Mg
サーファーズイヤーの可能性も
プール遊び、海水浴、サーフィンなどのウォータースポーツ…水と接するアクティビティを行った際に、”耳の中の水が抜けない”という経験は誰もがあることでしょう。今回はこの時の注意点や抜き方についてご紹介します。予防方法においてはサーファーズイヤー対策にもなりますのでぜひご参考下さい。
【Index】
・耳の中の水が抜けないときの注意
・耳の中に水が入った時の抜き方 3つの方法
-耳の中の水を放置しておくとどうなるのか
・サーファーズイヤーの可能性も
・耳の中に水が入るのを予防する方法
耳の中の水が抜けないときの注意
サーフィンして耳からなかなか水が抜けない日があります。早くスッキリしたくなり綿棒などで取ってしまいたくなりますが、ここで注意があります。抜けない状態が何日も続く場合はすでに海水は耳の奥に入っていることが考えられ、こうなると綿棒などで頑張っても届かないので意味がありません。綿棒、こよりなどで水を取ろうとムリにこすって皮膚を傷つけ、中にばい菌が入ることが原因となる可能性があります。水が抜けないときにムリな力を加えて取ろうとしないよう注意しなければなりません。
耳の中に水が入った時の抜き方 3つの方法
軽いうちは、水の入った側の耳を下にしながら地面の上でジャンプしてみることをまず試されるのではないでしょうか。ここで水が抜ければ良いものの、取れない場合があります。耳鼻科に行けば間違いないにしても治療前の早い段階にまず試してみたいのがご紹介する3つの方法です。
1.仰向けから横に
仰向けに寝転がり声を出したりしながら1分程その状態でいた後、寝たままの状態で水が詰まっている側の耳を下にすると耳の奥の方から水がでてきます。仰向けで寝っ転がり水の入った耳を横に下にしたりと繰り返しているうちに水が抜けることもあります。水が出た瞬間はとても気持ち良いですね。
2.温める
耳の中の水は表面張力で抜けなくなっている状態なので、耳を温めることで表面張力が弱まり水が抜けることがあります。ドライヤーの弱い温風を当てたり、温かいタオルをあてたりなど温め方は様々。たまに水の入った側の耳を下にして跳ねてみたりしてみましょう。
3.呼び水
あとは少し手荒いようですが、日常的に水中にいることが多い水泳選手などは、耳にもう一度水を流し込む「呼び水」という方法があります。水の抜けない側の耳に濡れた手などでポタッポタッとごく少量ずつ水を入れていくのがポイント。コップの表面を満タンにして崩れそうで崩れない時に少しづつ刺激を加えると、ある所でコップの水がバシャーっと崩れてくる、それに似た力を利用し耳から水を出すのです。間違っても勢いよくシャワーの水を流し込むというようなことは行わないようにします。水(というより水滴)を流し込んだら、流し込んだ側の耳を下にし、地面の上で片足で跳んでみることを繰り返します。
また専用の製品も出ています。こちらを5滴ほど耳に落とせば、ガンコな水も直ぐに出るとされている耳水抜き揮発剤です。
◆耳の中の水を放置しておくとどうなるのか
いずれもうまくいかなくても時間が経てば耳の中で水は蒸発しますし、水は鼓膜の外の外耳に溜まるので基本は問題ないですが、痛みを感じたり違和感がある場合は耳鼻科へ行きましょう。外耳炎になっていたり、鼓膜が破れたりしていた場合はその中にまで水が入ることがあります。
サーファーズイヤーの可能性も
あまりにも水が抜けない症状が続く場合、サーファーズイヤーになっている可能性もあります。耳に冷たい水が入ろうとする時にそれを防ごうと、鼓膜の外にある外耳道の入り口(耳の穴)部分の軟骨が盛り上がるように変形します。これがサーファーズイヤーの症状。こうなると水が抜けづらくなる、耳掃除しづらくなって耳垢が溜まる、耳ダレが出る、音が聴こえづらくなったり、手術が必要になるなどかなり大変です。症状の大小やなり易さは個人差があります。早めに耳鼻科でみてもらいましょう。
詳細は➝サーファーズイヤーを専門医が解説!症状・原因・予防・最新の治療方法
耳の中に水が入るのを予防する方法
耳への海水の侵入や、サーファーズイヤー予防には耳栓を。素材が汚れにくいシリコンで、水、冷気、汚れ、バクテリアから耳を守り、 会話も聞き取り易い、紛失防止の紐付きの、ウォータースポーツ専用耳栓がオススメ。
以下、最新の3.0ですが実際使用している感想として、もしこの耳栓をしていてイマイチ水が入ってくるなどがあれば、中のイヤーピース(ゴム部分)を小さいサイズに付け替えるなどしてみるとフィットします。また声が聞こえ辛い時は、少し耳の中の耳栓の位置をヅラして自分の聞こえ易い、心地良い感覚に調整する事で快適に。ストッパーが付いているので緩くヅラしても落ちて紛失する事もなく安心です。
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たまに水抜けが悪くなる場合ならまだ良いですが、そうで無い場合はサーファーズイヤーの可能性も高いので耳鼻科でしっかりみてもらいましょう。できるだけ症状が軽いうちなら治療も早く終わりますので、少しでも早いうちに済ませたいものです。健康でより快適なマリンライフを!
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この記事を書いたライター
Mg
海の街に暮らしています。 海をベースに、人と自然の交わるところで日常がより良くなるような情報を発信していきます。