サーフィン伝説の大会『稲村クラシック』＠稲村ガ崎　2016年開催なるか

台風の当たり年？次々上陸する台風

サーファーの方々は特にゆくえを見守っていると思いますが、前回の台風の話も新しいままにまた次の台風がやって来そうです。WAVALでも何度かお伝えしているように息つく間もなく次々と台風が上陸しています。

・9月15日更新　『強い台風16号 (マラカス)』速度を遅め、急旋回して日本列島上陸か！？

このほか、これまでの動きとしては
・8月 4日更新台風5号 OMAIS（オーマイス）発生！
・8月 9日更新台風6号『コンソン』発生！そして7号8号9号も？
・8月16日更新台風7号『チャンスー』と、台風8号9号の動き。
・8月21日更新台風9号10号11号トリプル台風にご注意を
・9月 6日更新台風13号にご注意を！関東・東北・北海道を直撃か！？
・9月13日更新台風16号 (マラカス)が急旋回？日本列島上陸か！？
と、並べて見ているだけでも混乱してきそうです。

台風は2015年には1月から12月まで毎月発生しました。tenki.jp　今年は7月に入ってからようやく第1号発生　日本気象協会予報サービス課　吉田直人気象予報士　と、例年より発生する時期の遅さが指摘されていたのですが…、そうかと思えばこのところは連発です。

伝説のビッグウェイブサーフィンの祭典『稲村クラシック』

台風といえばビッグウェイブ、ビッグウェイブといえば今は伝説の大会のウェイティング期間、ということで稲村クラシックがあります。稲村クラシックは1981年に前身となる「ナガヌマクラシック」2回の開催ののち1989年「イナムラクラシック」と大会名を変更して第1回が開催されています。

以来、日本のサーフシーンの中にビッグウェイブサーフィンの大会の先駆けとして長く存在してきました。ご存知、理想的なビッグウェイブの訪れた年にしか開催されず、開催はこれまでの歴史のうちでもわずか4度（ナガヌマクラシック含む）です。伝説の大会の呼び声が高く、24年振りに開催となった2013年にはサーファーのみならず一般に新聞などでも取り上げられるような騒ぎとなりました。

※前身のナガヌマクラシックとは、大会を立ち上げ、現・実行委員長でもある長沼一仁氏がかつて訪問したハワイで、それまで日本では感じなかったサーフィンの在り方の自由さに感銘を受けて始まった大会です。具体的には氏は、『開催日は大波の立った日』とアバウトに定められた、当時には聞いたこともないやり方のあるハワイのサーフィンの大会の存在に衝撃を受けたのでした。

稲村クラシック、直近では2013年に24年振りの開催となり大橋海人選手が優勝しています。稲村クラシックでの真木蔵人選手とのハイライト映像をご覧ください。大橋選手は赤です。

サーフィンをしている芸能人・有名人〜あの意外な人もサーファーだった〜

開催の基準の波のサイズは実行委員会が決め、大会にふさわしいサイズと公表されています。基準を満たすサイズの波が立たなかった年は見送られていますが、これまでもたとえ何度のキャンセルがあろうと実行委員は根気よく「THE DAY」である幻の波を待ち続けました。サーフィン、そして湘南の海を愛する人々が大切に守り継続してきて現在に至ります。

稲村クラシックの参加やリアルタイムでの観戦ですが、前回は再び大会が開催されるまで20年以上の歳月を費やしてきたとなると、そのスケールは親子2代にまたがるほどでも自然なこと。初代優勝の善家誠氏を父に持つ善家尚史選手はじめ2世代で出場を果たしている親子がいることからも大会がいかに歴史深いかがうかがえます。参加はインビテーション制で国内トッププロら36名のみ。

画像は公式サイトより、2013年開催時のもの。

INAMURA CLASSIC 2016　概要

・開催場所
神奈川県鎌倉市稲村ガ崎　アウトサイド～インサイドのベストウェイブポイント

・開催日
∟2016年のウェイティング期間は7月15日（金）～10月15日（土）
∟この期間のうち実行委員会の決めた日に開催。海のみぞ知るところで、決定は開催2日前

台風情報と合わせて幻の大会も要チェックです。▶INAMURA CLASSIC 2016

台風接近時はリーシュの劣化も十分に注意し、特に1年程度経過してれば迷わず近くのサーフショップ等で新調しましょう。サーフィン リーシュコードの劣化事故・選び方・交換時期・点検/保存方法

【INAMURA CLASSIC 事務局】

●所在地
248-0024
3-1-17 Inamuragasaki
Kamakura-City Kanagawa

●TEL
0467-53-7323

●MAIL
info@inamuraclassic.com

稲村クラシックをモデルにした映画「稲村ジェーン（1990）」

昭和40年代の鎌倉・稲村ケ崎を舞台としサーファー、ミュージシャン、チンピラたちが絶妙に交わる青春を描いたストーリー。まもなく来るという伝説のビッグウェイブ「ジェーン」の話を偶然知った3人にもそれぞれの人生の波が押し寄せている――。
1990年度の日本映画配給収入年間ランキング4位でサザンオールスターズの桑田佳祐が監督となった初作品。バックに流れるサントラの収録曲「真夏の果実」は胸を締め付けられるような甘く切ないメロディーが印象的です。

INAMURA CLASSIC 2016　今期はどうなる？

今年は10月15日までがウェイティング期間となっています。今期も大会の開催について多くのサーファーが固唾を飲んで見守っているでしょう。一生のうち何度とも訪れない貴重な「THE DAY」に立ちあえるとしたら素晴らしいですね。