【日本人被害】ハイドロフォイルサーフィン事故にジェイミー・ミッチェルが警告
ライター: Mg
次世代のサーフィン、ハイドロフォイル(水中翼)により水面下のエネルギーを使って海に面した空中を滑走するハイドロフォイルボードサーフィン。見た目こそサーフィンに近いですが流体力学が関係しており、元祖ではスノボのブーツが使用されていたりと、独特の別物です。
先日にはカイ・レニーが、トゥインではなくパドルの力で浮く進化したハイドロフォイルボードに乗ってサーフィン、そして気になるその乗り心地に興味を持った人が多くいました。
カイ・レニー ハイドロフォイルボードの詳細カイ・レニーが進化したハイドロフォイルボードで空中サーフィン
ハイドロフォイルボード自体は歴史として新しくはありませんが一般的ではありませんでした。かつてカイ・レニーより先にレイアード・ハミルトンがハイドロフォイルサーフィンの地位向上のため、自身の動画を公表した際にもまだ風変わりなものとして認識されていました。この時は海面に浮きあがるために必要となるスピードをトゥインして補い、ブーツも使用され、身近な感じがしなかったのも一因だったかもしれません。
いずれも動画中ではこうしたハイスキルを持つプロがボードを完全にコントロールしてスムーズに乗りこなしているので、見ている側に難しさを感じさせずエキサイティングな魅力として映ります。ただ、これまでに動画で公表してきたレイアード・ハミルトンもカイ・レニーも類い稀なる才能を持つ数少ない1人であるのを忘れないようにするべきで、カイ・レニーが進化したハイドロフォイルボードで空中サーフィンの記事中でも指摘されていた通りの事故が、ついに現実に起きてしまったのです。
ジェイミーが警告・フォイルボードで考えなければならない安全面の問題
不運にも事故に遭ってしまったのは日本人、住友優=Yu Tonbi Sumitomo。日本のサーフボードメーカー、トンビ社の代表。※トンビ社の板は高品質で超軽量な点に定評がありチャンネルアイランズ(アルメリック)から一部板の生産も請け負ったりしています。Yu Tonbi Sumitomoは8歳から海にいてサーフィン歴36年のベテランサーファーです。
このYu Tonbi Sumitomoのハイドロフォイルボードの事故後の衝撃的な画像をSNSに投稿し、警告を呼び掛けているのは、マーヴェリックスなどでの激しいチャージを繰り返すジェイミー・ミッチェル。こうした猛者があえて公的に警告するとなると相当の意味合いを含んできます。
ジェイミーはハイドロフォイルボードをする場所として、サーファーなどがいる、人の多い場所では決してやるべきではないと訴えています。
性質上、誰かのフォイルボードにヒットするか、ヒットさせてしまった場合、最悪死に至る、あるいは死なずとも相当に悪い結末があっておかしいものではなく、たいへんな凶器となる危険性をはらんでいます。
この警告はハイドロフォイルボードそのものへの批判ではなくメーカーや店側がユーザーに危険性についてもしっかり教育してくれることを願っていること、ハイドロフォイルボードに乗る人が誰も傷つけることのない安全性を確保できる環境の中で行えるか、誰もにあらためて考えてほしいことを言っているのです。
Yu Tonbi Sumitomoは周りにほとんど人がいない状況の中で自分で起こしてしまった被害でしたが、返信コメントで自分のほかにこうした事が2度と起こらないことを願うとしています。参考までにこれが起こってしまった時の波のサイズはコシ~ムネで、大きすぎる波というわけではありませんでした。
サーフィンする場所とフォイルサーフィンをする場所を明確に分けるということは第一に解決しなければならない課題。ハイドロフォイルボードそのものが否定されているのではありません。やるからには有事の際の非常に危険を伴う事態を予測しておくべきということです。全員がカイ・レニーレベルの操作をできるわけではなくYu Tonbi Sumitomoほどの腕でこそこれで済んだとも言え、経験の浅い人が乗っている場合にはさらなる大惨事となりかねません。
これまでにない感覚を求め憧れを抱くサーファーも多いでしょうし、実際ハイドロフォイルボードはやりたければ購入自体はわりと簡単にできます。しかしやるからにはジェイミー・ミッチェルの投稿で知られた最悪のリスクについて誰もがしっかりと知っておかなければ、似たようなことやあるいはもっと酷いことが繰り返されてしまうということです。
この革新的な遊びの安全性について誰もが考える機会が、こんな被害を伴わずもっと先に訪れていたならと思わされます。Yu Tonbi Sumitomoの早期の回復を願います。
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画像出典元
・ジェイミー・ミッチェル Facebook
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この記事を書いたライター
Mg
海の街に暮らしています。 海をベースに、人と自然の交わるところで日常がより良くなるような情報を発信していきます。