サーフィンが上手くなりたければ今すぐスケボーを!スケボー効果9点
ライター: ario
WAVALではこれまで再三にわたりサーフィンの陸トレにスケボーを推して来た。それでもまだまだスケボーにはあまり興味が湧かないという方や「練習になるのはなんとなく分かるけど、具体的に何がどういいのよ?」という方もいることだろう。
そんな方達のために、筆者はピッタリの記事を発見した。カリフォルニア発のサーフアパレルブランドVISSLAのライダーであり、ロング、ショート、スケボー、となんでも乗りこなすマルチサーファー、ブライス・ヤングがSTABに語った、「9ways skating will improve your surfing with Bryce Young」がその記事である。早速、サーフィンの陸トレとしてのスケボーの効能を具体的に見ていこう。
1.フローが身に付く
「フロー」とは波と同調して最後まで乗り繋ぐライディング全体の流れのことであり、サーフィンにとってとても重要な要素。上手いサーファーのライディングには必ずフローがある。そしてブライスは、スケボーがフローを身につけさせてくれると語っている。スケボーの場合、フローを失う=失速を意味する。スケボーを失速させないようにスムーズに操れるようになれば、サーフィンにおいてもフローが出てくるというわけだ。
2.いつでもできる
たとえ海がフラットでも、スケボーは滑れる地面さえあれば、海でやりたいターンをいつでも練習できる。海の中では乗れる波数が時と場合によって違う。波数が少なく、混雑した海では1ラウンドで10本しか乗れなかったというケースも珍しくない。しかも、いつものビーチブレイクでは1本の波に入れられるターンは多くてもせいぜい3回がいいところだろう。しかし、スケボーなら好きなだけ、漕ぎ出した回数分ターンの練習ができる。たとえあなたが週末サーファーだとしても、毎日ほんの10分スケボーで滑れば20回や30回ターンの練習を重ねるのは容易い事なのである。
3.スタイルが身に付く
サーフィンにとってスタイルもまた重要な要素。どうせだったら格好いい波乗りができるに越した事はない。スタイルは、無意識下まで落とし込んで初めて身に付いたと言えるもの。波に乗っている時、特にそれが長い間波待ちしていてやっと掴んだ一本だったりすると、スタイルを意識するほど余裕がないものだ。しかし、スケボーなら前述の通り、スタイルを無意識下に落とし込むまで何度でも好きなだけ繰り返す事ができる。
4.それ自体が素晴らしいフィットネス
スケボーは思っている以上に心拍数が上がる。それに、ビーチブレイクの距離が短い波では考えられないほど足腰に負荷がかかる。ターンのスキルを上げるだけでなく、基礎体力も同時に鍛えられるのはスケボーの大きなメリットだろう。それからもう一つ、当たり前のことだがサーフィンにはバランス感覚が欠かせない。「常にボードの上に乗っている」というバランス感覚を体に叩き込むのにスケボー以上に手軽なエクササイズはないだろう。もしもあなたがレールスライドやコーピングでのターンを難なくこなせるようになったなら、波の上で見える世界がガラリと変わることだろう。
5.「失敗」から学ぶ
サーフィンでもスケボーでも、技を仕掛ける「タイミング」は、その技の正否を決める重要な要素だ。そしてスケボーはそれをあなたに教えてくれる。波の上では転んでも痛くない場合が多いので、タイミングのミスに気付き、それを修正しようという考えに到らないかもしれないが、スケボーで転びコンクリートに打ち付けられた後、あなたはきっとより慎重に、何がいけなかったのかを考えるようになる。そして色々なタイミングを試すようになるのである。
6.集中力が鍛えられる
常に状況が変化する波の上では、集中力と反射的神経が求められる。地面の形は変わらないけれど、スケボーにおいてもスピードが上がれば同じように集中力と反射神経が必要となってくる。
7.コミットメントが身に付く
サーフィンにおいてもコミットメント(やると決めたらやる、行くと決めたら行く、という心構え)が必要だが、スケボーにおいてはすべてのトリックがコミットしなければ成功しないものばかりだ。例えばエアリアル系のトリックなど、コンクリートの上でビビらずにトライできるようになった技は、海の上ではいともたやすくコミットできるだろう。初心者やキッズは特に以下のようなプロテクターを忘れずに。
8.リカバリーするタイミングを覚える
上のコミットメントとは逆の事だが、「正しくビビる事」は、怪我や事故を避けるためにも非常に大切なことだ。ムチャな事にやみくもにコミットすることなく、ムリな場合はどのタイミングでそのトリックを止めるべきかを知る事は、サーフィンにおいても怪我のリスクを軽減することに役立つだろう。
9.満足感が得られる
言うまでもなく、スケボーもサーフィンも個人競技であり、楽しむためには自分自身とボードさえあればいい。スケボーをしながらそれを肝に銘ずることは、最も重要な事だとブライスは語っている。
いかがだっただろうか?サーフィンの上達においてスケボーがどれだけ有用かがこれで具体的に理解していただけたのではないだろうか。スケボーがすっかりインテリアになっている人は、今すぐ滑りに出かけてみよう。まだスケボーを持っていないと言う人はこの機会にぜひ購入を検討してみてはいかがだろうか。そして最後に、今回の「コーチ」であるブライス・ヤングのマルチな才能を存分に堪能できるムービーをどうぞ!
ちなみにショートボーダーならお好みで、デッキサイズ30~36インチ程の長さのものを▶︎
あわせて読みたいスケボーの記事
"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)
「いいね!」してSNSでサーフィン情報をチェック >>
この記事を書いたライター
ario
オウエン・ライトの身長とロブ・マチャドの髪質を授かったが、残念なことにレギュラーフッター。三人の娘を育てながら、日々サーフライフバランスの実践を模索中。出没ポイントは千葉一宮。