2×世界チャンピオンのフィリペ・トレドが2024年CT残りシーズンからの離脱を発表

Filipe Toledo_23Finals_Photo by Brady Lawrence/WSL

精神的、肉体的な健康を優先し、次のステップへ

2度の世界チャンピオンに輝いたフィリペ・トレド（ブラジル）は本日、1年間の精神的な休養を取るため、ワールド・サーフ・リーグ（WSL）2024チャンピオンシップ・ツアー（CT）の残りシーズンからの離脱を発表した。

フィレイペトレド この決断について「2024年チャンピオンシップ・ツアー・シーズンの残りを戦うことを辞退することを発表するのは心が重いです。この決断はとても難しく、身近な人達と何日も話し合った末の結論。WSLは協力的で、2025年シーズン開幕のワイルドカードを認めてくれたことにとても感謝している。これまで以上に良くなって戻ってくることを約束します。

過去、私は怪我だけでなく、精神的な問題についても公表してきた。過去10年間、最高レベルで競技を続けてきたことで身体共に負担がかかっていて、キャリアの次の章に向けた回復の為の休息が必要なんだ。

CTというプラットフォームは私にすべてを与えてくれた。想像もできなかったような方法で家族を支え、素晴らしい経験と夢のような人生を送らせてくれた。私は感謝しているし、この仕事の為に生きている。ツアーに参戦している男女全ての仲間を心から尊敬している。

私はこのスポーツに情熱を持っているけど、完全に回復するためにしばらく休養が必要なんだ。家族、友人、スポンサー、そしてWSLからのサポートと忠誠に感謝しています。世界中のファンがこの決断を理解し、来年私がツアーに復帰するとき、私のそばにいてくれることを願っています。CTシーズンが素晴らしいものになることを祈って、応援しています。」

トレドは2025年CTシーズンに出場できる2025年シーズン・ワイルドカードを受け取る

WSLスポーツ・チーフであるジェシ・マイリーダイヤー「私たちは、フィリペが一歩を踏み出すにあたり、精神的、肉体的な健康を優先する決断を支持します。彼が今年回復するための時間と空間を持つことを望み、2025年にWSL CTワイルドカードを通じ、世界最高の選手の1人として戻ってくることを楽しみにしています。」

世界タイトルを”連覇”した最初のブラジリアンサーファーであるトレドは、2013年に17歳でチャンピオンシップ・ツアーに初参加して以来、17回優勝し、そのうちの4回は2023年に挙げたものである。

トレドの辞退により、ラムジ・ブキアム（MAR）はミッドシーズン・カットまでに開催される全てのCTイベントに出場する道が開かれた。30歳のモロッコ人サーファーは、CTでのポジションを確固たるものにする絶好のチャンスを獲得した。
ブキアムは、10年以上にわたってCT出場権を獲得するために戦ってきており、北アフリカのサーファーとしては初のクオリファイである。残念ながら、ブーヒアムは足首の負傷のため2023年シーズンの出場を辞退したが、2024年のWSLリプレイスメント枠を獲得していた。