井上鷹が元世界チャンピオンのスティーブン・ソーヤーを逆転で破りベスト8進出！2023ロングボードツアー初戦ハンティントンビーチ

井上鷹 Photo by Kenny Morris/WSL

カリフォルニア ハンティントンビーチで開催中のWSL（ワールド・サーフ・リーグ）2023ロングボード・ツアー第1戦「ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック」のクオーターファイナル進出者が決定。世界最高峰の男女ロングボーダー達はオンショアのコンディションの中、ラウンドオブ16を戦い抜いた。またショートボード、チャレンジャー・シリーズ第4戦 ウォレックス・USオープン・オブ・サーフィン（Wallex US Open of Surfing Presented by Pacifico）は、この日デイオフとなった。

井上鷹 勝利者インタビュー

ワイルドカードで出場し、先日のオープニングラウンドでは1位通過でラウンドアップを決めた日本の井上鷹。Round of 16では南アフリカを代表するロガーで2018年の世界チャンピオンであるスティーブン・ソーヤー（Steven Sawyer）と対戦。

試合はシーソーゲームとなり井上がニード5.18と劣勢の場面で後半8分。2人が1つの波で左右に乗り分けプライオリティを持った井上はライトへ。この重要な場面で井上はハングテン、ハングファイブ、クローズドセクションを見事メイクし7.27をスコア。元世界チャンプを逆転で破りクオーターファイナルへ進出した。

井上鷹 Photo by Kenny Morris/WSL

井上鷹「初めてCTに出場した2018年にスティービーに僅差で敗れ、その年に彼はワールドタイトルを獲りました。それから彼と仲良くしてもらっていて、今回は試合とより友達とのサーフィンという感じで落ち着いてできました。波数は少ないですがロングには良い波で、小さな頃からの憧れのUSオープンでQFに出場できてとても嬉しいです。」

次は昨年のイベント準優勝者で、2022年世界タイトル準優勝者のカニエラ・スチュワートと対戦

井上鷹は次のクオーターファイナルでは昨年のイベント準優勝者で、2022年の世界タイトル準優勝者でもある強豪のカニエラ・スチュワート（Kaniela Stewart）（HAW）と対戦する。そのカニエラ・スチュワートはRound of 16で際立った演技を見せ、8.50、8.53というエクセレントスコアでワイルドカードのトロイ・マザーズヘッド（USA）を破っている。

カニエラ・スチュワート「全てのヒートを見て準備して来たし、コンテストの後は風が強くなっている中で練習してきた。 コンテストの後はいつもチョッピーだからね。今日のような波の良いヒートはとても嬉しいし助かるよ。普段は波のどの位置でノーズライドするのが正しいかだけを考えている。波の重要なセクションでノーズライドしてそこから抜け出してどう綺麗なターンをするか、綺麗にフィニッシュするか、そこがゴールだね。」

Kaniela Stewart Photo by Kenny Morris/WSL

Kaniela Stewart Photo by Kenny Morris/WSL

フィリピンの新星ロジェリオ・Jr・エスキベル

この日最大の番狂わせの1つとして、フィリピン人サーファーでツアールーキーのロジェリオ・Jr・エスキベルが、ロングボードツアーのベテラン ベン・スキナー（イギリス）を退けた。エスキベルはノーズライド・スタイルでエクセレント8.27をスコアし勝利。

ロジェリオ・Jr・エスキベル「フィリピン人みんなが応援してくれて本当に嬉しかった。僕が波に乗る度に大声を出して僕にエネルギーを注いでくれた。フィリピンにはロングボーダーが沢山いて、僕らが住んでいるラ・ウニオンは特に多いんだ。」

Rogelio Jr Esquievel Photo by Kenny Morris/WSL

Rogelio Jr Esquievel Photo by Kenny Morris/WSL

クオーターファイナル

井上鷹のライディングは以下ハイライトの3:09〜

HIGHLIGHTS Day 5 // Wallex US Open Of Surfing / Huntington Beach Longboard Classic

https://www.worldsurfleague.com/