五十嵐カノア、フィリペ・トレドに接戦で敗れ敗者復活ラウンドへ CT第9戦 Corona Open J-Bayが開幕

Kanoa Igarashi Photo byBeatriz Ryder

ジェフリーズ・ベイ、イースタン・ケープ、南アフリカ（2023年7月13日木曜日）- ワールド・サーフ・リーグ（WSL）2023チャンピオンシップ・ツアー（CT）第9戦「Corona Open J-Bay」は今日、微風、3～4フィートのグッドコンディションで開幕。メンズのオープニング・ラウンドを終了した。

五十嵐カノア、フィリペ・トレドに敗れ敗者復活ラウンドへ

Kanoa Igarashi Photo by Alanvan Gysen/WSL

Kanoa Igarashi Photo by Alanvan Gysen/WSL

現世界ランキング16位の五十嵐カノアは前半にバリエーション豊富なクリティカルなターンを連発し、エアリバースでクローズドセクションをフィニッシュし7.00をスコア。その後フィリペ・トレドがエクセレント8.50をスコア。カノアはバックアップ7.33を上げ1位となるが、フィリペが残り6分で6.77で逆転しトップに。素晴らしいライディングをしながらもカノアは僅差の2位で、3位の地元ワイルドカード アディン・マセンキャンプ（RSA）と共に敗者復活ラウンド行きとなった。

ジェフリーズ・ベイのロング・ライツで過去2度優勝している現世界ランキング1位のフィリペ・トレドは、最初の波を待つのに長い時間を要したが、リップでのパワフルなレールサーフィンでハイスコアを上げた。フィリペ・トレド「かなりスローだけど、波が来ればパーフェクトだね。チャンスがあるのは分かっていたので、我慢していたのが功を奏した。100％の状態で臨むことが出来たので、本当に気持ち良かったよ。」

現世界ランク2位のグリフィン・コラピントが順調なスタート

コロナ・オープンJベイ2023のオープニング・ラウンドでリップを抜けるグリフィン・コラピント（USA） © WSL / Van Gysen

今シーズンのツアーで優勝と3度の準優勝に輝いた、現世界ランク2位のグリフィン・コラピント（USA）は、J-Bayでのオープニング・ヒートで素晴らしいフォームを披露。カリフォルニア出身のグリフィンは、ファーストライドにおいてクラシカルアプローチで7.67をスコアすると、ヒート後半にはマッシブなストレート・エアーでエクセレント8.50をスコアし、圧勝でラウンドオブ16進出を決めた。

元世界チャンピオンがリップの上で大活躍

元世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ（BRA）、ジョン・ジョン・フローレンス （HAW）、ガブリエル・メディーナ（BRA）もエアーでの活躍が目立った。フェレイラとフローレンスは接戦を繰り広げ、最終的にフローレンスがラウンドオブ16進出を決めた。現在トップ5圏外にいる3名のサーファーは、今年後半のRip Curl WSLファイナルズで戦うチャンスを得るために、レギュラーシーズン最後の2イベントで大きな結果を残す必要がある。

ガブリエル・メディーナ「風が出てくる前にこのクリーンなウォールでサーフィンが出来て最高の気分。予報はかなり良さそうなので楽しみだね。僕がサーフィンをイメージする時は、いつもこのような波なんだよ。」

ブラジルのジョアン・チアンカ（BRA）とヤゴ・ドラ（BRA）もこのイベントでのデビュー戦で勝利し、ラウンドオブ16進出を決めた。ドラは、バックハンド・ローテーションを完璧に決め、パーフェクトに近い9.27をマーク。ヤゴ・ドラ「短い波で、ビッグスコアを出すには特別な何かが必要だったんだ。フラットに着地して完璧にライディングアウトでき。あのランプをコンプリートできたことに感謝だね。」

現在のWSLトップ5の中で、世界No.3のイーサン・ユーイング （オーストラリア）だけがオープニング・ラウンドを1位で通過することが出来ず、イベントが再開されるエリミネーション・ラウンドでの戦いが必要となる。

ルーキー リオ・ワイダがJベイで初勝利

Rio Waida Photo by Alanvan Gyse/WSL

インドネシアのツアー初参戦サーファーであるリオ・ワイダ（INA）は頭角を現しており、今日もオープニングラウンドでユーイングとツアーベテランのカイオ・イベリ （BRA）を退け、その勢いは止まらなかった。たった2本しか乗らなかった波で7.50と6.60をスコアした。リオ・ワイダ「イーサンがスコアを伸ばしていたので、焦って小さな波に乗りそうになってしまった。でもあと1セットは必ず来ると思ってい我慢した。波は少しスローだったけど超楽しかった。テクニックを磨いてきたから、今日はそれをラインアップに生かそうとしたんだ。」

南アフリカ勢、ホームでリズムをつかめず苦戦

イベント・ワイルドカードのアディン・マセンキャンプ（RSA）、Jベイローカルのマシュー・マクギリブレー（RSA）、そしてツアー・スタンダウトのジョーディ・スミス（RSA）は、いずれも1位通過を果たせず、エリミネーション・ラウンドで戦わなければならない。マックギリブレイはメディーナとのバトルで惜しくも0.34届かなかった。彼らは次のヒートでイーサン・ユーイング（AUS）、バロン・マミヤ（HAW）、カイオ・イベリ（BRA）とそれぞれ対戦する。

このラウンドの最終ヒートの直前にオンショアの風が強まり、イベント関係者は競技を中止せざるを得なくなった。次のコールは、7月14日金曜日午前7時45分（GMT+2）、午前8時5分スタートの可能性がある。

HIGHLIGHTS Day 1 // Corona Open J-Bay 2023

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