五十嵐カノアがメディーナを抑えて1位通過!CT#4 Rip Curl Pro Bells Beachが開幕

ライター: WAVAL

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Kanoa IgarashiPhoto by Ed Sloane

オーストラリア、ビクトリア州ベルズビーチ、ワールドサーフリーグ(WSL)2023チャンピオンシップツアー(CT)の第4戦、Rip Curl Pro Bells Beach, Presented by Bonsoyが本日開幕!Winki Popが世界最高のサーファーにリッパブルで3~4フィートの波を提供、権威あるイベントのオープニングを飾った。この日、男女のオープニングラウンドが終了し、多くのビッグスコアが記録された。

ミッドシーズン・カットを目前に控えたストレスの中、成功を収めた選手もいれば、プレッシャーに押しつぶされた選手も。現在女子、世界ランキング1位のモリー・ピックラム (AUS)は、オープニングラウンドで勝利し、女子で最初にミッドシーズンカットをクリアした。ツアーベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)、8度の世界チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)、ファイナル5に出場した五十嵐カノア(JPN)はオープニングラウンドを見事に勝ち抜き、11度の世界チャンピオンのケリー・スレーター(アメリカ)とブリサ・ヘネシー(CRC)はイリミネーション・ラウンドに送られた。

五十嵐カノアがメディーナを抑え、ハイスコア16.40で1位通過!

オープニングラウンドのヒート11に、現在世界ランキング24位とミッドシーズンカットぎりぎりラインに位置する五十嵐カノアが登場。対戦相手は2度の世界チャンピオンで現在ランキング9位のガブリエル・メディーナ(BRA)と、現在世界ランク18位のリアム・オブライエン(AUS)という強豪と対戦。

開始早々メディーナがバックサイドの高さのあるフルローテーション・エアリアルで8.00エクセレントをスコア。しかしその後すぐにカノアは鋭いカーヴィングを含めたコンビネーションからエンドセクションをテールハイ・エアリバースで締めて8.17エクセレントをスコア。勢いを自分に取り戻す。

そして残り15分まで2位のポジションにいたカノアは、7.70をスコアし1位に上がると、残り2分でもフルローテーションエアーからのコンビネーションで8.23エクセレントで駄目押して1位通過を果たした。

メディーナ優勢との下馬評を見事に覆した五十嵐カノア!「今年はまだパフォーマンスと結果が合っていないので、またリセットしていつも通りの試合運びをコーチと一緒にやっていきたい。いつも通りにやって1ヒート1ヒートリラックスして自信を持って勝つことを目標にやっていきたい。」

・初日の五十嵐カノアと大会ハイライト映像

最後の試合となるワイルドカード、オーウェン・ライトが大活躍

オージー・サーフィンのレジェンドであるオーウェン・ライトは、ワールド・チャンピオンでベルズ優勝者のフィリペ・トレド(BRA)と2023年CTルーキーのイアン・ジェンティル(HAW)を相手に勝利。最後のCTイベントを素晴らしいスタートで飾りラウンドオブ32に進出した(関連記事:オーウェン・ライトが次のCT第4戦ベルズビーチを最後に引退を発表)。

オーウェン・ライト「コンペシーンから少し離れていたけれど、なんとか競技モードに戻れた気がするし、自信も持てたから良かった。最後の大会で早くも勝利できて、本当に嬉しい。このイベントでは過去にクオーターファイナルあたりで負けているから、今年は自分にプレッシャーをかけずにサーフィンして、ワイルドカードとして出来るところまで頑張りたい。」


オーウェン・ライト Photo by Ed Sloane/WSL

現世界ランキング1位のモリー・ピックラムがミッドシーズンカットに登場

現在世界ランキング1位のモリー・ピックラム(オーストラリア)は、メイシー・キャラハン(オーストラリア)とヨハン・ディファイ(フランス)とのオープニングラウンドのヒートに勝利し、シーズン後半への出場権を獲得した。キャラハンは、クリティカルなフィニッシュマニューバーで7.17を獲得し、力強く試合をスタート。しかし、ピクラムはすぐに爆発的なターンで応戦し、見事8.00を獲得。時間が経つにつれ、ベテランのディファイはリズムをつかむのに苦労し、敗者復活ラウンド行きとなった。ツアー2年目のピクラムは、初の世界タイトル獲得に大きく近づいている。

モリー・ピックラム「ファーストヒートで緊張するのはいつものことですが、ここウィンキでは、自分のライディングをすればビッグスコアが出る。今回素晴らしいスコアでオープンできてとても嬉しいです。カットされるのは残念なことですが、私も経験済みで、もう二度とされたくないので、クリアできて超嬉しい。ファイナル5に向けて、頑張ろう!」

詳細は WSL 公式HP よりご確認下さい。



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