パリ五輪予選も兼ねたCT2023年シーズンが1/29 パイプラインで開幕!注目の選手達

ライター: WAVAL

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ケリー・スレーター@バンザイ・パイプライン Photo by Tony Heff/WSL

2024年のパリ・オリンピックへの出場権獲得に向けた初戦の戦い

ワールドサーフリーグ(WSL)2023チャンピオンシップツアー(CT)シーズンは、ハワイ・オアフ島ノースショアの象徴であるバンザイパイプラインで行われるBillabong Pro Pipelineで幕を開ける。Billabong Pro Pipelineは、2023年1月29日から2月10日までをウェイティングピリオドとして開催。このイベントは、2023年の世界チャンピオンが決定するRip Curl WSL Finalsに向けた10戦の初戦となる。パイプラインは、2024年のパリ・オリンピックへの出場権を獲得するためのCTランキング・ポイントを獲得するシーズン最初の機会となる。

セブンマイル・ミラクルの中央に位置するバンザイ・パイプライン

バンザイ・パイプラインは、オアフ島ノースショアの「セブンマイル・ミラクル」の中央に位置し、世界で最も象徴的で挑戦的な波の1つ。浅いリーフを越えてブレイクするパワフルな高速バレルで知られるこの波は、自分の名を成すことを望むサーファーたちの試練の場となってきた。WSLは2020年にパイプラインで初の女子CTを開催。今年も世界的に有名な波で彼女たちのスキルを披露するために戻ってくる予定だ。

2023年 世界チャンピオンを目指す世界トップサーファー達

2022年世界チャンピオンのステファニー・ギルモアとフィリペ・トレド

Photo by Pat Nolan/WSL

WSLチャンピオンのフィリペ・トレド(BRA)と ステファニー・ギルモア (AUS)は、そのタイトル連覇を目指す。昨シーズン、ギルモアはRip Curl WSL Finalsで記録的な8度目のワールド・タイトルを獲得し、史上最も偉大な女性サーファーとなった。彼女は、ケリー・スレーター(USA)の持つ11の世界タイトルという歴代記録に急速に近づいている。


Photo by Tony Heff/WSL

またケリー・スレーターはまだ終わっていない。彼は昨年のパイプの優勝者として、今年のパイプラインに復帰する予定だ。昨年のスレーターの優勝はコンテスト初優勝から30年、そして50歳の誕生日の数日前に訪れた感動的なものだった(関連記事:50歳で世界ランク1位のケリー・スレーター。今シーズン全戦に出場する意志や想いを語る)。

このイベントでは、2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と3度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)というサーフィン界のビッグネームの待望の復帰も予定されている。両者とも昨シーズンは怪我のためコンペティションから遠ざかっていたが、輝かしいキャリアをさらに伸ばすチャンスを求め戻ってくる。

5度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)は、昨シーズンのRip Curl WSL Finalsで6度目のワールド・タイトルにわずかに届かなかったが、今年は挽回を期して戻って来るだろう。また、2019年のWSLチャンピオンである イタロ・フェレイラ (BRA)は、Rip Curl WSL Finalsで足に怪我をしながらも、昨年2位でフィニッシュ。今シーズンは彼の歴史に新たなワールド・タイトルを加えることを望んでいる。

ルーキーたちの活躍に期待

インドネシア初のCTサーファー リオ・ワイダ
Photo by Beatriz Ryder/WSL

今年のCTルーキークラスは、エキサイティングでフレッシュな顔ぶれで、これまで代表となったことのない初出場国のサーファーも参加する。リオ・ワイダ RioWaida(IND) とラムジ・ブーヒアムラムジ・ブキアム Ramzi Boukhiam(MOR)は、それぞれインドネシアとモロッコを代表する最初のCTコンペティターとして歴史を作った(ラムジ・ブーヒアムは怪我で出場できない可能性もあり)。フランスのマキシム・ユスキュノ(FRA)は、ジェレミー・フローレス(FRA)の昨シーズン引退後、フランス国としてCT復活したことになる。ハワイ マウイのイアン・ジェンティル (HAW)は、長年クオリファイシリーズとチャレンジャーシリーズを戦い、ついに世界最高のCTサーファーの座を手に入れることになった。

カリフォルニア州オーシャンサイドのケイトリン・シマーズ(USA)も、パイプラインで待望のCTデビューを果たすことになる。シマーズはCT2022のクオリファイを果たしたが、当時16歳で学業などとの両立が難しいことを理由に辞退している。そして最後にルーキークラスを締めくくるのは、ハワイ諸島のホームで開催されたHaleiwa Challengerで下馬評を覆して優勝し、2023年のCT出場権を獲得したソフィー・マッカロク(AUS)だ(最新情報によるとソフィ・マッカロクは、スナッパーロックスでのトレーニング中に負った怪我のため初戦の出場を辞退。CSランキングで次に位置するアリッサ・スペンサー(USA)が、マッカロックに代わって参加する)。

2022年 CS最終戦 Haleiwa Challenge で優勝したジョンジョンとソフィ・マッカロック
Photo by Brent Bielmann/WSL

世界タイトル候補が自らの歴史を求めて帰ってくる

ブリサ・ヘネシー (CRI)は2022年シーズン、コスタリカの若手サーファーとしてキャリアベストとなる5位入賞を果たすブレイクアウトの1年となった。彼女は今、プレシーズンのワールド・タイトル候補にも挙がっており、コスタリカ初のWSLワールド・チャンピオンを目指している。また前シーズンはランキング4位で終えているタティアナ・ウェストン-ウェッブ(BRA)も、ブラジル人女性初のワールド・タイトル獲得者として歴史を名を刻むことを目指している。

2022年Rip Curl WSL Finals で対戦した五十嵐カノアとイタロ・フェレラ
Photo by Pat Nolan/WSL

関連記事:世界5位 WSLファイナルを終えた五十嵐カノアが試合後の想いをコメント

昨シーズン、Rip Curl WSL Finalsに初出場した五十嵐カノア (JPN)は、今年、日本初のWSLワールド・タイトルを獲得するためモチベーションを高め戻ってきた。また、Rip Curl WSL Finalsに出場するジャック・ロビンソン(AUS)とイーサン・ユーイング(AUS)は、今シーズン再びトップ5を目指し、2013年の ミック・ファニング以来となるオーストラリアの男子ワールド・タイトルを目指している。

オリンピック予選が開幕

Billabong Pipe Proは、2024年パリオリンピック出場権を獲得する為のポイントを獲得できる最初の大会だ。大会に出場できる48人の選手のうち、トップ18名(男子10人、女子8人)は2023年WSL CT最終ランキングを経由して出場権を獲得する。

トーナメントも発表されておりますので詳しくは以下よりご確認ください。
https://www.worldsurfleague.com


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