50歳で世界ランク1位のケリー・スレーター。今シーズン全戦に出場する意志や想いを語る

ライター: SurfingKids

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ケリー・スレーター
ケリー・スレーター Photo by Tony Heff/WSL

2/11に50歳の誕生日を迎えたケリー・スレーター

50歳となる数日前に『ビラボン・プロ・パイプライン』で歴史的な優勝を飾った11×ワールチャンピオンケリー・スレーター(Kelly Slater)。この優勝で32年前(1990年)のCTデビューからパイプラインでは8度目の優勝、CT優勝回数は通算56勝目を達成し、自らの歴代最高記録を塗り替えた(関連記事:ケリー・スレーター6年ぶりの優勝!CT通算56勝目を達成『ビラボン・プロ・パイプライン』)。優勝インタビューでは「もしかしたらこれが最後かもしれない。サンセットの試合の前に自分と話をする必要がある」と引退も示唆していた。しかし最近の記者会見で2022年のチャンピオンシップツアーには全戦出場する意志があるとコメント。2/11に50歳の誕生日を迎えたケリー・スレーターが今の心境を語った。

ケリー・スレーター 50歳のお祝い映像

「50歳となった自分がやった事に驚いている」

「現在世界ランキング1位。50歳で2014年以来のイエロージャージを着る心境は?」

ケリー・スレーター「
ええ、クレイジーですよね。私はパイプラインイベント8度目の優勝を果たし、8年前にイエロージャージーを着て50歳で再び着ることになったけど正直、今だに信じられない。不可能とは思わないけど、本当に現実になるとは思わなかった。50歳でそれをやってのけてしまう人はなかなかいないと思うし、今思っても本当に感動的な数日間でした。ミック・ファニングは40歳になる前に引退しましたが彼は体力的にもレベル的にもそれができる人だと思ったけど、 自分がやってしまった事に驚いています。」

ケリー・スレーターが優勝し通算56勝目を達成。バックドア9.76pt

「2022年は全試合に出場予定。2014年ぶりのイエロージャージを手にしたので頑張ろうと思う」

「パイプラインでの優勝の後、試合には出場しないかもと言っていましたが、今年は出場しますか?」

ケリー・スレーター「
ええ、今年は全ての試合に出場する予定です。私はこの5年程、ツアーに1年中出場していたことはなかった。昨年はオーストラリアの直前で再び怪我をして4つのイベントを欠場しました。1年半程は怪我で出場できず、そしてパンデミックが発生してその年の試合がなかった。この4年間は本当に複雑で、 チョープーから5年半もの間優勝が無かった。インタビューに答えていると、過去5、6年の事が自分の中で整理されていきますね。そして今回2014年ぶりにイエロージャージーを手にしたので頑張ろうと思います。」

ケリー・スレーター
Photo by Tony Heff/WSL

「プロになって初の優勝はトラッセルズだった。そこから自分のキャリアが始まった」

今年、世界チャンピオンになれると思いますか?それが2022年の目標ですか?

ケリー・スレーター「自分が今年やるべきことは分かっていますが、まだほど遠い。まずはトップ5に入らなければならないことも分かっている。今年はいくつかのイベントで優勝したいですね。今は自分への自信を取り戻し、その実現方法を理解し、それが起こり得るという信念を持っています。そしてトラッセルズにたどり着きイベントが終われば、悲しい事もあるだろうけど、安堵の気持ちもあるだろうと思います。

トラッセルズはプロとなった後、初めて優勝した想い入れのある場所。1990年 高校生最後の週に優勝して3万ドルを獲得し、自分のキャリアをスタートする事ができた。だからファイナル5に進出し、トラッセルズでのイベントを最後の試合に選んだとしたら、それは自分にとって素晴らしい事なのです。」

ケリー・スレーター
ケリー・スレーターPhoto by Tony Heff/WSL

ケリー・スレーター「今回の結果には満足していて、今日全てが終わるならそれで良い。でも今週をピークにして、まだ登る山がもう1つあるんだと思った。今年は楽しみたい、次のサンセットのコンテストも楽しみたいですね。みんな私がサンセットを嫌いだと思っているようですが、正直言ってサンセットは好きじゃない。でもサンセットは本当に楽しい時もあります。自分の望む条件が整うのを待っていてもしょうがないのでサンセットの試合に出場し、他の人以上の事をする。何が起こるのかな。楽しみましょう。」

関連記事:49歳ケリー・スレーターが『G.O.A.T』史上最高選手である理由

reference WSL



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この記事を書いたライター

SurfingKids

AD Agentを経て独立。紆余曲折ありつつも、現在は会社経営をしながら投資家として活動。コンテストサーフィン観戦が趣味の1つです。