眞木勇人「沖縄での地球のサイクルに合った、最高のライフスタイル」
ライター: WAVAL
Photo:Pedro Gomes
眞木勇人 独占インタビュー
1979年1月11日生まれ、ウォーターマンでありパタゴニア・サーフィン・アンバサダーの眞木勇人(まきはやと)氏。2011年に千葉から沖縄に移住し、2020年に自身のショップを沖縄県北谷町にオープン。普段はビジネスの他、様々なウォータースポーツや海遊びをしながら自然と共に毎日を過ごしている。今回は映画公開で帯同したジェリー・ロペス氏のことや、普段のライフスタイルなどを中心とした独占インタビュー記事となります。
【Index】
1.地球のサイクルにあった生活。沖縄
2.地球のサイクルの中の”水”遊び
3.素潜り≒ヨガ呼吸
4.リラックスを意識
5.植物由来のユーレックスラバー
6.自分をケアすれば周りにも優しくなれる
7.映画『The Yin & Yang of Gerry Lopez』
8.ジェリー・ロペス氏は常に安定
9.人間は自然の一部
Photo:WAVAL@パタゴニア サーフ東京
1.地球のサイクルにあった生活。沖縄
眞木勇人:
「生まれは東京港区、その後、東京の立川、三鷹、中野などに住んでいました。中学2年の夏休みにハワイに移住するまでは海とは程遠い生活でしたがハワイでサーフィンを始め、海と密接に関わるようになりました。ハワイに5年間暮らした後、19歳くらいの頃に日本に帰国。東京に2年いた後に千葉の夷隅で10年住み、今は沖縄に移住して11年経ちました。今後も沖縄を軸に生活する予定ですが拠点はいくつかあってもいいな、と思うんですよね。」
「沖縄は海も近くて最高です。島ですし、自然や気候もハワイに似ています。沖縄は潮の干満の差が大きいから、潮に合わせて1日のスケジュールを決めるなど、地球のサイクルにあったライフスタイルができるんです。サーフィンができない時間、潮が引いている時などは、例えば素潜りであったりとか、違うことに集中できます。」
「普段はショップ経営していてお客様アテンドしたり、波のない場所を探して漁師もやっている。水中銃で地球に負荷のない獲り方で獲ってます。漁業権を持っている漁業者は水中銃OKですが、お客様には手モリで楽しんでもらっていますよ。」(関連記事:パタゴニアアンバサダー眞木勇人が沖縄県北谷町に6/20(土)ショップオープン)
Photo:Pedro Gomes
2.地球のサイクルの中の”水”遊び
「波があればサーフィンして、なければ海潜ってたり、船で遊び行ったり、子供とシュノーケリングしたり、ホイルサーフィンしたり、ロングボードなど、色々やってます。サーフィンはコンディションに合わせて、ショート、ロング、SUP、ボディサーフィンと何でもやります。兎に角、海が好きで、水面に限らず水中も好きなんです。冬はスノーボードをやります。雪も水蒸気や水が凍ったものですし結局、水の中で、地球のサイクルの中で遊ばせてもらっているんです。」
Photo:Pedro Gomes
3.素潜り≒ヨガ呼吸
「健康や食においては特にビーガンでもないけど、ジャンクフードは食べないし、暴飲暴食もしない。ヨガは特にするわけではないけど、素潜りとヨガって呼吸がメインだから似ている。精神統一して水中に潜るので、自然と呼吸法になっていますね。」
4.リラックスを意識
「日々体を動かしますし、昔はサッカーやラグビーなどをやっていましたが、今も昔も怪我はあまり無いんです。ストレッチしたり、姿勢に気をつけていたり、体に力入っているな、と思ったら体をほぐしたり、リラックスするようにしています。」
5.植物由来のユーレックスラバー
「植物由来のユーレックスラバーを使用したウェットスーツ『Yulex Wetsuit』は、天然素材だからウェットスーツ特有の科学部質を使用した独特な匂いが無いんです。また使っているうちに体に馴染んできて「ちょっとサイズが小さいかな」と思っても、だんだん体にフィットしてくるんですよね。」
Photo:WAVAL@パタゴニア サーフ東京
6.自分をケアすれば周りにも優しくなれる
「極力ゴミ出さないのはそうだけど、生きる上でゴミが出てしまうのは仕方ないこと。人間が汚すわけだけど、心が汚れているからポイ捨てとかするんです。人間も自然の一部だから、自分の体や心を綺麗にしておく事や、他人にも心と体に良い事をしてあげるのが、環境保護だと思う。今回ジェリー・ロペスさんと一緒に旅していて、ジェリーさんも同じ事を言っていた。食べ物、健康、メンタル、自分をケアして優しくするのも環境保護の1つ。自分に優しくすれば、自然とまわりにも優しくなれる。」
7.映画『The Yin & Yang of Gerry Lopez』
「この映画では人生はバランスも大事で、挑戦する事、諦めない事、ジェリーさんがよく言うキープ・パドリングの重要性を感じる事ができます。タイトルの”陰と陽”って、何にでも陰と陽はあるけど、どっちかに偏りすぎないようにという事。サーフィンしない人が観ても共感できる、メッセージ性も強い映画です。」(関連記事:ジェリー・ロペスの生き方や人生観を描いた映画『The Yin & Yang of Gerry Lopez』が公開)」
8.ジェリー・ロペス氏は常に安定
「初めて出会ったのは5年前で、今回映画公開の帯同で、初めて1週間も一緒にいました。ジェリーさんは常に安定していて、怒る事もなくメローで仏様みたいな人。向上心があって挑戦し続けている。エスカレーターと階段があったら、必ず階段を使うんです。1段飛ばしで 笑。今はオレゴンとメキシコにも家があって行ったり来たりしている。ヨガは長い時は朝に、ゆっくりしっかりポーズを取りながら4〜5時間もすることもあるみたいです!」
9.人間は自然の一部
「ずっとサーフィンやっていきたいし、今まで乗ってなかった波に乗りたいから、それにはどうしたら良いのかよく考えます。健康を第一に自分含め、周りの自然環境も整えて行きたい。みんなも自分も、人間は自然の一部なんだから、自分を喜ばせてあげて健康を維持できれば、世の中も良くなると思うんです。」
Photo:Pedro Gomes
眞木勇人 プロフィール
パタゴニア サーフィン・アンバサダー
出身地: 東京都
居住地: 沖縄県
幼いころから父マイク眞木の影響でキャンプ、モトクロス、スキーなどのアウトドアを楽しみながら育つ。中学2年生のときに家族でハワイ、オアフ島に移住し、兄(蔵人)の影響でサーフィンをはじめる。
KALAHEO高校卒業後帰国し、国内プロ資格を獲得。コンテストサーフィンにはもともと興味がなく、資格取得後は大会シーンからはなれてトリップ/ソウルサーフの道へ。 サーフィンの撮影などの遠征の合間に芸能関係の仕事もこなしながら、千葉をベースに10年生活。アウターリーフの大波、素潜り/スピアフィッシングに適した環境に魅了され、2011年から生活のベースを沖縄に移し、季節と自然のコンディションに合わせて、あらゆるフィールドで楽しめるアクテビティーを普段のライフスタイルを通して発信。
波のない日はトレーニングも兼ねてマスク、フィン、スピアガンを駆使し、サステイナブルなペースでできる素潜り漁にも励んでいる。 パプアニューギニア政府観光局のサーフィン親善大使を務め、現地でのサーフィンを広めるとともに子供たちへの支援なども行っている。
主な経歴
1990年、ボーイスカウト入団
1995年、ハワイアマチュアサーフィンアソシエーション(HASA)年間ランキング5位
2000年、JPSAプロ資格獲得
2007年、CLOUD9 インビテーショナルスペシャルコンテスト招待 3位入賞
2014年、パプアニューギニア政府観光局認定サーフィン親善大使任命
2016年、パタゴニア・サーフィン・アンバサダーに就任
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この記事を書いたライター
WAVAL
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