五十嵐キアヌが兄のカノアからもらった一番心に響いたアドバイス
ライター: WAVAL
『五十嵐ファミリー・写真展&トークショー by QUIKSILVER』五十嵐カノア・キアヌ兄弟を育てた両親の米国移住エピソードと子育て論 の続編。後半の本記事では、世界トップサーファーとして活躍するまでに成長した兄の五十嵐カノアと弟のキアヌについて、その成長の秘訣と両親の子育て論についてインタビューしたのでご紹介ます。
五十嵐キアヌ:一番厳しい道を選んだ兄のカノア
JPSAプロトライアルに出場した五十嵐キアヌ
キアヌ「海外にはこういった国内のプロのサーキットは無いから、とても楽しかった。世界でもこういうプロの試合をやって欲しいと思いました。」
父「日本人のサーファーは一生懸命、真面目にやっている人が多い。マナーが良いし、キアヌにとっては良い経験になりました。また宮崎県は食べ物や地鶏がとても美味しかった。試合キッカケで宮崎を訪れて日本の良さが改めて分かったし、キアヌも日本の色々な所へ行ってみたいと言っていた。とても良い刺激になったと思います。」
母「友達も沢山できて良かった。日本はプロとの境界線があって、若い子たちもそれに向かって頑張れるし、良いシステムですね。タイミング合えばまたキアヌには出場して欲しいです。」
カノアの弟 五十嵐キアヌ(2002年5月11日生)
一番厳しい道を選んだ兄のカノア
キアヌ「僕と兄のカノアは全然性格が違うんです。カノアは凄い真面目で努力家だけど、自分は楽しい方が好き。カノアの生き方は素晴らしくって、一番厳しい道を選んで行ったところをとても尊敬しているんです。」
カノアを倒して世界チャンピオンになる
キアヌ「自分の目標は世界で1番になること。その過程でカノアを倒して1番になる。QSも今のポジションをキープできれば来年はCSに出れるから今の感じで頑張ります。」
兄カノアからもらった心に響いたアドバイス
キアヌ「カノアはいつもアドバイスをくれるから心強いです。自分はいつも試合前とても不安だった。カノアに「僕、負けるのが怖いよ。負けたくないよ。」って言ったんです。そしたらカノアは「負けるのは一番辛いけど、マイク・タイソン、マイケル・ジョーダンでも誰でも世界チャンピオンは負けたから1番になれたんだ。でも負けて勉強しなかったら無駄。負けて勉強すれば良いんだ。」って言ってくれて、それから負けるのが怖くなくなり勝てるようになりました。カノアは試合運びとかも上手いから、そこも凄いなと思って真似しています。」
『五十嵐ファミリー・写真展&トークショー by QUIKSILVER』の一部映像
五十嵐カノア:成長し続けていける理由
カノアは自分の目標を明確に持っている
母「カノアが世界で戦えるレベルに成長した理由の1つに、カノアは自分の目標を明確に持っていることがあると思います。12~13歳くらいまでは親も口を出していたけど、14歳頃から自分で先に進むようなったので、私達も一歩引いて彼のやりたいようにさせました。やらせるのではなく、楽しんでやって欲しいと思ったんです。プロサーファーになって欲しかったけど、スイミング、スケート、空手など色々やらせた中で、本人がサーフィンを選びました。」
カノアがCT入りしてからも成長し続けている理由
父「カノアはCTに入ってプレッシャーをパワーに変えました。18歳とか若いうちにCTに入れたのが良かった。本当に必死にやってたし、戦う相手がタジ・バロウ、ミック・ファニング、パーコ、ケリーとか、スター選手達が現役バリバリの時にマンオンマンで対戦できた経験はとても大きかったと思います。ジョディーも、ジュリアンも凄かった。あの経験は生きてますね。」
1人で生きて行ける強い精神力
キアヌ「日本のサーファーは真面目だし、目標を持ってやっていて素晴らしいと思います。今ブラジリアンブームだけど、次は日本人ブームが来ると思う。」
母「海外のサーファーは意外と自分のホームから世界へと動かない人も多いけど、日本人は海外の様々なサーフスポットに行って頑張っている。苦労もあると思うけど、今以上にどんどん1人で行動してメンタルを強く持ち、ハングリー精神で突き進めば結果は出てくる。生活面で1人で生きて行けるように育てていければ、自ずとサーフィンも力強くなると思うんです。特に今はブラジリアンは必死さもあって力強い。私達 五十嵐家もそういう事に気を付けながら、周りを見習って頑張っている過程なので、皆と共に成長して行きたいです。」
日本のファンや先人の方々には感謝しかない
父「私も子供の頃からサーフィンやっていて、日本サーフィン界を切り開いた偉大なレジェンドの方々にはとてもお世話になっている。先人の方々が基盤を作ってくれたから、カノアもキアヌもサーファーとして活躍できるんです。だから日本人みんなで力を合わせて世界を目指して行きたい。また2人は日本の皆からいつも力をもらっていてとても感謝しています。本当に有難うと言いたいです。」
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この記事を書いたライター
WAVAL
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