フィリペ・トレドのパーフェクト10pt、カリッサ・ムーアが逆転優勝!CT第8戦オイリオプロ 最終日
ライター: WAVAL
Photo Thiago Diz/WSL
・フィリペ・トレドがサクアレマで3連勝を達成
・カリッサ・ムーアがWSLファイナルへの出場を決定
・トレドとムーアは、マノ・ジウル・アワードも受賞
ブラジル、サクアレマのプライア・デ・イタウナで開催された WSL 2022CT 第8戦「Oi Rio Pro Presented by Corona」の最終日。カリッサ・ムーア(HAW)とフィリペ・トレド(BRA)が優勝を飾り、大勢の大観衆の前で華々しく大会が終了した。
5×WSLチャンピオンであるムーアは、ファイナルでジョアン・ディファイ(FRA)を残り1分から逆転で破り、トレドはルーキーのサミュエル・プポ(BRA)を圧倒し、サクアレマでのイベント3連覇とOi Rio Proでの4度目の総合優勝を達成した。(関連記事:史上初めてオールブラジル人による男子セミファイナルに!CT第8戦オイリオプロ DAY3)
カリッサ・ムーアがWSLファイナル5へのスポットを獲得
現在の世界ランキング1位のカリッサ・ムーアは、サクアレマでの1位という結果に加え、今シーズン3つの2位と安定した成績を残している。今日の勝利は、彼女のキャリアで25回目のCT勝利となり、2022年9月8日〜16日までローワー・トレッスルズで開催されるRip Curl WSL Finalsでのワールドタイトル獲得に照準を合わせている。
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ファイナルでは、デジョアンは4-6フィートレンジのレフトハンドの波でソリッドなバックハンドを決め 7.50ptをスコアして好調なスタートを切った。そして4.83ptをマークし、トータル12.33ptに。一方、ムーアは5.50ptと5.93ptの2つのミッドレンジ・スコアをスコアし、時計は刻々と進んでいた。しかしヒート終了1分前、ムーアはスピードとパワーのある連続バックサイドハックを決め、ウィメンズ部門のイベント最高得点となる9.50ptを獲得し大逆転優勝を飾った。
カリッサ・ムーア「これは、私のキャリアの中で最も好きな勝利の1つとなったわ。親友のJohanne Defayと対戦するのはいつもとても大変で、G-LANDでは彼女に負けたし、今年は彼女が倒すべき相手だと本当に思っている。ヒート中ずっと遅れをとっていたので、また2位かと思った。観客も素晴らしかったし、沢山の愛とサポートを感じることができたから、さらに特別なものになったと思うの。」
カリッサ・ムーア「(ランキング的にも2位以下の選手と差がついて)本当に嬉しい。プレッシャーもなくなるし、最高だよ!そして、ファイナルに進出できたことは素晴らしいこと。このイベントを特別なものにしているのは、ファンの皆さんなのです。」
フィリペ・トレドがサクアレマで3連勝を達成
フィリペ・トレドのパーフェクト10pt
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Filipe Toledo (BRA) on his 10-point ride © WSL / Smorigo
トレドはサクアレマで3連勝、Oi Rio Proで4連勝を達成し、現在「サクアレマのキング」と呼ばれている。ファイナルでは序盤からトレドはイベント最大のバックサイド・エアー・ローテーションをブーストし、パーフェクト10ptをスコア。更にイベント中最も長いバレルを捕まえ、クローズアウト・セクションでクイックなエアリバースを加え、8.67ptをマークした。ファイナルのトレドは誰も止めることができず、イベント最高のトータル18.67ptを記録した。
フィリペ・トレド「このポジションにいること、そしてこの瞬間を家族や友人、素晴らしい観客と分かち合えることが嬉しいよ。セミファイナルに進出したサミュエル・プポ、ヤゴ・ドラ、イタロ・フェレイラにもおめでとうと言いたい。我々ブラジル人選手にとって歴史的な瞬間であり、観客も一流で、ツアー参加者全員に愛を示したいし、これまでで最も素晴らしいイベントの1つになったね。」
今日の勝利でトレドは、1986年、1988年、1989年、1993年にブラジルでCT4勝を挙げたデイブ・マコーレー(オーストラリア)の記録に並んだ。トレドの驚異的な3連勝は2018年、2019年、2022年のサクアレマで、初勝利は2015年のバラ・ダ・ティジュカでのOi Rio Proであった。
Photo Thiago Diz/WSL Film by WSL
サミュエル・プポはトレドを相手に、チャンピオンシップ・ツアーでキャリア初のファイナルに進出した。ルーキーであるこの若きハイフライヤーは、Oi Rio Proを通して目を見張るパフォーマンスを見せ、カイオ・イベリ(BRA)、マテウス・ヘルディ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)といったビッグネームを倒し、Finalに進出した。
サミュエル・プポ「フィリッペは、プライオリティを使ってブロックした波で10ptをスコアしてスタートした。彼はレフトに行き、僕はライトに行くことになった。その後、海が落ち着き、あまり波が来なかったので挽回するのが難しく、全てが彼に有利に進んでいるように思えたんだ。でもファイナルに進めたことは本当に嬉しい。確かに今日は人生で最高の日だけど、今年はまだ終わってないし、既にもう早く試合がしたいと思っているよ。早くJ-Bayに行って、ベストを尽くしたいね。」
トレドとムーアもマノ・ジウール・アワードを受賞
Oi Rio Proで最も感動的な瞬間の1つであった、サーフィンというスポーツの先見性とパイオニアに敬意を表し、第1回Mano Ziul Awardが授与された。最近亡くなったマノ・ジウルは、コンテストのウェブキャストを初めて提供し、最も離れた場所にいる観客をリビングルームに引き込んだ。また、彼が考案したスコアリングシステムは、競技サーフィンが誕生して以来、基本システムとなっている。彼の思い出を称え、Oi Rio Proでイベントの最高ヒートトータルを記録した男女の選手にMano Ziul Awardが授与された。
Mano Ziul Award Winners Filipe Toledo (BRA) and Carissa Moore (HAW) with members of the Ziul family. © WSL / Diz
マノ・ジウルの家族、妻のサンドラ、子供のルイザ、ジウル(ジウルジーニョ)・アンデュエザが代表し、ファイナルでトータル15.43ptを獲得したカリッサ・ムーアとトータル18.67ptを獲得したフィリペ・トレドにトロフィーが授与された。
「この勝利は、今まさに私たちを見守ってくれているマノ・ジウルに捧げたいと思う。この勝利は、彼がサーフィンというスポーツのためにしてくれた全てのことに対して、私たち全員が祝うべきものです」とフィリペ・トレドは授賞式で宣言した。
最終日 ハイライト
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この記事を書いたライター
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