サーフィンの聖地を守りたい!佐賀県唐津市七ツ釜沖の洋上風力発電の開発計画について
ライター: Akihiro Toriya
立神サーフポイント
現在、佐賀県では唐津市七ツ釜沖の海上に、固定式洋上風力発電所の建設を計画しています。これが実施されると唐津市が誇る「立神サーフポイント」をはじめとしたサーフポイントを失う可能性があります。
九州サーフィン発祥の地『立神(たてがみ)』
佐賀県唐津市には、九州サーフィン発祥の地と言われる湊町の立神(たてがみ)をはじめとした、サーフィンの名所があります。第二次世界大戦後、米軍兵が立神にサーフボードを持ち込み、サーフィンを始めたのがその言われ。以来、この場所から九州中にサーフィンの文化が広がっていったと言われています。現在では、地元はもとより全国から、良い波を求めてサーファーが集まってくる憧れの場所となりました。
立神ポイントにやってくる波は、七ツ釜沖を通ってやってくる潮のうねりが、サーフィンに最適な波となるのですが、もし固定式の洋上風力発電所が海上に建設されると、そのうねりは洋上の発電所に衝突し消えてしまい、立神ポイントはじめ唐津のサーフポイントは、ほぼ壊滅状態となってしまいます。
立神ポイントでサーフィンを楽しむのは小学生から老人まで、親子二代にわたり、ようやくサーフィンが「文化」としてこの地に根付いてきたところです。そうした矢先に行政の主導によって、サーフィンの火が消されてしまうことには声を大にして反対と言わざるを得ません。立神ポイントからは、原田正規プロ、西村いちごプロ、田中大貴プロなどのプロサーファー達が誕生。西村プロは2021年に開催されたTOKYO2020オリンピックでサーフィン競技の強化選手にも選ばれています。
田中大貴プロ SNSコメント
「サーフィンを始めた頃からずっと練習してきた唐津の海が洋上風力発電所の建設を計画しています。風力発電の建設計画が進めば、立神ポイントにやってくる波は、七ツ釜沖を通ってやってくる潮のうねりが、サーフィンに最適な波となるのですが、もし固定式の洋上風力発電所が海上に建設されると、そのうねりは洋上の発電所に衝突し消えてしまい、立神ポイントをはじめ唐津のサーフポイントは、ほぼ壊滅状態となってしまうとのことです。昔から守られ続けた最高な波をこれからも守り続けていきたいです。宜しければ自分のプロフィールにURLを掲載しておりますので、そこから署名と拡散のご協力を宜しくお願い致します。」
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行政側は、手続きとして「利害関係者」つまり漁業など海で生計を立てている方々へは説明や補償を行いますが、経済的な利害関係が発生しない私たちサーファーには何の打診や説明もありません。
私たちは洋上風力発電そのものに反対するものではありません。自然のエネルギーを生活に生かすことは大賛成であります。しかし、その設置場所については再考いただきたいと申し上げたいのです。
現在、地元サーファーを中心とした市民団体「唐津、玄海の海の未来を考える会」を中心に、Change.org上で署名活動が行われています。署名に参加すると、佐賀県知事・唐津市長らに直接メッセージが飛ぶ仕組みとなります。ぜひ全国のサーファーのみなさまからも署名に参加、拡散ご協力いただけますよう、お願いいたします。
▼署名/賛同サイト>>
https://www.change.org/karatsumirai
署名後に「◯◯◯円からの支援で、このキャンペーンを世の中に広めるお手伝いをしませんか」と表示されますが、これは Change.org が独自に行う施策で、支援いただいた費用に応じて Change.org 内外で紹介/表示回数が増えるというものです。「唐津、玄海の海の未来を考える会」が収益として受け取るものではありません。支援して頂く必要はありません。
▼立神サーフポイント
▼七ツ釜
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