「東京五輪に向けて」サーフィン日本代表 都筑有夢路・大原洋人・前田マヒナの会見コメント
ライター: WAVAL
本日7/5に、2020東京五輪のサーフィン代表選手を決定する最終予選『2021 ISAワールド・サーフィン・ゲームス』で、東京オリンピック代表権を獲得したサーフィン日本代表 都筑有夢路・大原洋人・前田マヒナのZOOM記者会見が本日開催された(五十嵐カノアは移動中で都合がつかず後日開催)。今月に迫った東京五輪への、各選手の意気込みをお伝えします(関連記事:サーフィン東京五輪代表 大原洋人・前田マヒナ・都筑有夢路の帰国後会見コメント)。
都筑有夢路「試合前のルーティーンは『自分ならできる』と唱える事。」
都筑有夢路 選手
「アメリカから帰国して、隔離があと2日で開けるから、それ以降はオリンピックへ向けてしっかり練習していきます。」
小学校5年生から自分のやりたいサーフィンを始めた
「母のすすめで3~4歳から小学校4年までクラシックバレーをやっていたけど、自分のやりたいことをやりたくなって、小学校5年から身近にあったサーフィンを始めました。もともと当時は鵠沼で海まで歩いて5分のところに住んでいて、海と触れ合う時間は沢山ありました。」
試合前のルーティーン「自分ならできる」
「カリッサ・ムーア選手は一緒にCTをまわった中でとても凄いなと思うことが多かったです。そこに対して自分ができる事としては、海の中で戦うのは自分なので、プレッシャーに負けず自分のサーフィンを披露する事。試合前には、砂浜で目をつむって、『自分ならできる』と唱えるのが、自分を落ち着かせるルーティーンとなってます。」
世界トップ選手たちのメンタル管理
「メンタルの部分では、他のCTサーファーは試合への気持ちの持って行き方、自分をオンファイヤさせるのがとても上手でした。そこに自分との大きな差を感じます。また技術面では点数の出し方が分かったので、自分ならできるという自信が付きました。」
チームだけどライバル
「エルサルバドルでは、チームだけどライバルであり、感情コントロールが難しかった。選ばれなかった人の気持もわかるし、オリンピックでは2人の気持ちも背負って頑張りたいです。オリンピックも同様にチームだけどライバル。エルサルバドルの経験を生かして自分の感情をコントロールしたいです。」
心も体も疲れていた
「WCTで今まで4ヶ月間日本を離れていました。その間、家に帰りたい気持ちが強すぎて、今回の隔離は家でだらだらしまくって、家族との時間を大切にしています。心も体も疲れていたのでリフレッシュできました。」
努力の数が、自信に繋がり、自信が自分を落ち着かせてくれる
「志田下は成長できる場所で、攻略法より自分のメンタルを試合に持っていくことにフォーカスしたい。そのためには努力の数が、自信に繋がり、自信がまた自分を落ち着かせてくれる。兎に角、努力して残り短い期間、頑張ります。」
「CTで、技もスキルも成長しました。大きい波でやってきたのでパワーが付きました。特にメンタルの部分の成長が大きくて、トップ選手のメンタルの持って行き方を近くで見れたので、オリンピックにもその経験を持っていきたいと思いました。」
サーフィン人生、ここを乗り越えたら成長できた
2つあって、1つは2019年に結果が出たけど、それまで出なくて。サーフィン辞めたいと思うくらい辛い時期が続きましたが、そこを乗り越えたら今の自分がある。努力の積み重ねが2019年に開花したと思っています(関連記事:都筑有夢路がジュニア世界チャンピオンに!激戦を勝ち抜き優勝!『2019WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ』)。
もう1つは、2020年にCTサーファーに選ばれたけど、コロナでCTに出れなくなった時に混乱して、何が正解かわからない時期があった。でも世界チャンピオンになりたい気持ちや、まわりの人のおかげで乗り越えられました。」
支えてくれる母に感謝。オリンピックへ向けて
「母には感謝しています。エルサルバドルの違う環境で母のサポートが、こんなに自分を支えてくれてたんだなと実感しました。オリンピックでは、コロナで大変な状況で落ちている人達が、自分が頑張る姿を見て頑張ると思ってもらえたら嬉しいです。」
大原洋人 選手
「今はなるべく試合会場でサーフィンしていて、志田にある板やフィンに変えたりしてどれがいいのか探っています。」
五輪代表権を獲るまで辛かったか?
「追う立場だったので辛いとかは無かった。練習してトレーニングして、自分の最大値を世界戦までにどう高めるかをやっていて、最大値を試合で発揮して勝ち取れた試合でした。」
「地元の選手が1人でもでるのが絶対に良いと思っていて、勝ち取れて良かった。プレッシャーもなくもなかったけど、それだけ期待してもらえてると思って。準備期間は試合に向けてどれだけ準備できるかで決まるので、やることをやるだけと思っていました。」
サーフィンオリンピック会場の一宮町の魅力
「街の魅力はサーフスポットが沢山あり、美味しいレストランもあって。少し中に入ったら古いお店や玉前神社があったり、街全体がサーフィンに染まっているというよりも、海沿いはサーフィンに適していて、少し入ると田舎っぽい。違いが2つあるのが一宮町の魅力です。一宮最大の祭りの『上総十二社祭り』には海外遠征の前は毎年出ていて、神輿担ぎは思い出深いです。」
プロボディボーダーの姉とお互い高め合っている
「両親は全力でサーフィンできる環境を作ってくれて感謝しています。プロボディボーダーの姉とはお互い選手としてどちらかが結果だせば、自分も負けたくないと思っていい結果が出て、お互い高め合っている。姉が世界一になった時も嬉しい反面そういう気持ちもあり、高め合える身近な存在なんです。」
ボトムターン
「練習していたボトムターンは、世界戦ではほぼ100%自分が創り出したい形になれました。」
村上舜
「シュンはオリンピックがまだまだ先という中、まわりからの期待があって、長い間過ごして来たのは簡単ではなかっただろうし、そのなか結果を出して来ていたのは凄いと思っていました。」
勝てない時期。練習環境を変えて結果が出るようになった
「競技を辞めたいとか思った時は一度も無いけど2回、2年位勝てない時があって、自分なりに模索しました。その時にトレーニングやコーチや練習環境を変えていく中で、プラスに働いて結果がでるようになったんです。」
「14〜15歳くらいは日本の試合がメインで勝てなくて、カリフォルニアに戦う場所を変えたら、日本でも結果が出せるようになりました。USオープンで優勝したけど、その前後は勝てなかったので、ハワイでトレーナー付けて環境変えた事で結果がでるようになりました。」
趣味でリラックス
「リラックス方法は自分の趣味をやること。釣りやゲームとか。サーフィンしてないのにサーフィンについて考えてしまう時は、趣味をしてその時だけ頭から離し、オンオフを切り替えています。」
前田マヒナ 選手
呼吸法と体重を落とすトレーニング
「今は呼吸法と体重を落とすトレーニングを行っています。日本の小さい波に合わせてスピードを出せるように練習しています。でも、ルックス的にも少し痩せたいんです。サーフィンの為で無く。笑」
紆余曲折しジャパンオープンに優勝して代表権も獲得
「オリンピックに出れるとは思ってなかったから自由にやっていた事で、プレッシャーを感じず結果がでました。」
「今のコーチのロス・ウィリアムスの前の、バートン・リンチはメンタルが一番大切だと言っていて、そこを強化していることが今に繋がっている。」
「18歳の時はサーフィンが上手く行かなくて、サーフィンも嫌いになっていた。でもその日がなければ今、成功していないと思っています。」
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