サーファーはどのように髪や頭皮にダメージが蓄積するのか?理由と対策
ライター: Jay
サーフィンは我々の生活を充実させてくれるエキサイティングなスポーツですが、一方で長年このサーフィンと携わっていると知らず知らずのうちに蓄積し慢性的な問題としてあなたの「頭」を悩ませることがあります。それは「薄毛」「ダメージヘア」など頭髪や頭皮の問題。
植毛技術やリペア技術が日々進歩しているとはいえ、そうなる前に事前に防ぐのがベストです。近年では女性も社会進出の影響でストレス、不眠、喫煙などによる女性の薄毛も取り沙汰されるなど男女ともにケアすべき問題となってきました。
サーファーでなくてもどんなスポーツでも体へのケアは必要ですが、今回はサーファーはどのように髪や頭皮にダメージが蓄積するのか?それに対する予防とケアはどうしたらいいのか?簡単にご紹介します。
(1)紫外線や海水による、頭髪や頭皮へのダメージ
・紫外線による髪のキューティクルの破壊
髪のツヤを左右するキューティクルとは、ケラチン質でできた髪の毛をコーティングする透明の膜のこと。紫外線を浴び続けることで、キューティクルは傷み、剥がれていきます。
・紫外線による髪の乾燥
我々サーファーが浸かる海水の性質はアルカリ性。髪の毛の約90%をも構成しているケラチンという成分はアルカリ性に対して弱く溶けてしまいます。結果、保水性が失われ潤いのないパサついた髪になってしまいます。
また、ケラチンには紫外線を吸収しダメージを受け流してくれるメラニン色素が含まれていますが、そのケラチンを海水によって溶かされてしまうと紫外線にも弱くなってしまいパサつきやゴワつきは加速してしまいます。
・頭皮への影響
紫外線は髪の毛だけでなく頭皮にも影響を及ぼします。
毛母細胞を刺激し、髪を上手く発毛できない状況になり知らない間に薄毛になっていたりします。また毛根にも影響を及ばし、髪の色素を作り出す細胞を壊すため白髪を増やす原因にもなります。
・海水による雑菌繁殖、頭皮酸化
シャワーのないポイントから上がったあと、海水で濡れた髪の毛をタオルで拭くだけで終わっていませんか?
海水にはプランクトンや雑菌などが多く潜んでおり、頭髪や毛皮で繁殖します。実際にはこれプラス紫外線の影響もあって瞬く間に頭皮が酸化し切れ毛や抜け毛などの症状が引き起こされるのです。
それでは一体どのようにしたら、頭髪や頭皮へのダメージをケアすることができるのでしょうか?予防とアフターケアの観点からみてみましょう。
(2)薄毛・ダメージヘアのケア
①予防
サーフハットやサーフキャップの使用
サーフハットは頭髪を紫外線から守ってくれるだけでなく、顔の日焼けの予防にもなります。特に短髪やケリー・スレーターのようにスキンヘッドにしている場合、その頭皮への紫外線の影響は大きくなります。髪や頭皮のケアが面倒と感じる方にはまずはこれがオススメ。夏も冬もキャップをかぶりましょう。
・日焼け止め・UVケア用品の使用
サーフハットはドルフィンスルーの際など、気になる人もいることでしょう。そんな方には頭皮にも使用可能な日焼け止めの使用や、UVケア効果のあるシャンプー、コンディショナー、トリートメントを常用するなどマメにケアしましょう。
・メチオニンの摂取
前述のとおり髪の毛を構成する成分のうち90%がケラチンによって占められています。ケラチンの消耗を完全に防ぐのは難しいので、ケラチンのもととなる必須アミノ酸「メチオニン」を意識的に摂取することが重要。サプリメントはもちろんメチオニンが多く含まれる食事(鶏肉や牛肉などの肉類、マグロやカツオ、しらす干しなどの魚介類、豆腐や納豆などの豆料理・豆加工品など)などを摂取すれば髪だけでなく、疲労回復効果や筋肉の修復にも良い影響があります。
・アミノ酸関連記事:サーファーの課題を解決する『アミノ酸(BCAA)』の効果的な摂取方法
②アフターケア
・海水をしっかりと洗い流す
繰り返しになりますが、海水には雑菌がひそんでいます。放置すると頭髪・頭皮もろともダメージを受けますので真水でしっかりと洗い流しましょう。シャワーのないポイントでは携帯用シャワーなども有効です。
・シャンプーで二度洗い
海水をしっかり洗い流したら、二回シャンプーをしましょう。一度目は髪の毛を、二回目は頭皮を重点的に洗います。頭皮をマッサージするように洗いましょう。ここで重要なのはシャンプー後もしっかりとシャンプーを洗い流すこと。シャンプーの洗い残しも頭皮環境に悪いので、シャンプーでダメージを受けていては元も子もありませんね。※これ以上、何回も髪を洗いすぎるのは常在菌も殺してしまうので逆効果です。
【頭皮・ヘアケア用シャンプー】
・男性用
・女性用
デイリーケアはトリートメントで。
そして特に髪の傷みのひどい時はヘアパックで自宅で集中ケアを!髪の内部から成分を浸透させます。
最後はリンス、コンディショナーで髪をコーティングして仕上げましょう。
シャンプーによって頭髪・頭皮を清潔にしたらコンディショナーやトリートメントを用いて頭髪を補修しましょう。ケラチンやキューティクルを集中的にケアしてくれるものが良いですね。
③日常のケア
・育毛剤で今のうちにケア
後悔する前に、今のうちから日常的に。▶
日々のマメなケアをするかしないかで5年10年と年月が経つ頃に全く違った結果をもたらします。夏に受けたダメージにより冬になって髪が抜けるなど、髪や頭皮のダメージは蓄積し、後からやってくるものなのです。気付いたら薄げになっていたということになるので後悔しないようにしましょう。我々サーファーは頭髪や頭皮を日々過酷な環境にさらしているという自覚を持ち、丁寧なケアを。サーフィンは楽しくかっこよく!
サムネイル出典:Instagram – @alanablanchard
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この記事を書いたライター
Jay
20代♂。OAKLEYのアイウェアをコレクト中。最近のイチオシアーティストはKendrick Lamarと水曜日のカンパネラ。