GO for it!私が鍛えたサーフスピリッツ、デカ波テイクオフの心得

ライター: yuuki

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インドネシアサーフィン

まず『この波に乗りたい!』という気持ちとイメージ。技術やメンタルは後から必ず付いてくる

【If talk20】もし…と思ったこと、日常生活でどれくらいあるだろうか。「If」の可能性にチャレンジしてもらいたい、そんなみんなの思いに1年で300日以上ここ沖縄の海でサーフィンをするyuukiがみんなの可能性をサポートする「If talk」。女性だけじゃない、サーフィンは世界、男女共通のスポーツ。男性の「If」にもサポートできる、それが「If talk」。沖縄から配信します。

1.大小関わらずどんな波でも乗りたくなった、その理由。

サーフィン歴は10年。8年程前より沖縄へ移住し、ほぼほぼ毎日サーフィンをしてます。日本でのサーフィンは主に千葉、伊豆、湘南、沖縄で経験あり。海外ではカリフォルニア、インドネシアを全般に年に1度、1ヶ月ほど滞在しサーフィンをします。そんな経験の中で波乗りに対する根太い芯が生まれました。

インドネシアサーフィン

・海外の大きい波に乗れない、歯がゆい経験で得た考えやスキル

波が小さい日もあれば大きい日もある。相手が自然である限り、同じ環境で同じ波でサーフィンをし続けることは困難なことである。特に海外へ行った時はあからさまに自分のスキルのキャパを越える大きい波の日ばかりだった。大好きな波乗りなのに、いい波を目の前に歯を食いしばる、そんな乗れない歯がゆい経験を何度もしました。

乗りたい、乗りたい、みんなとあの波に乗りたい….。小さい波には乗れるのに、どうして大きい波には乗れないのか。基本のやり方は同じはず。技術が足りないのか、メンタルが弱いのか、試行錯誤の中自問自答しながら兎に角、波乗りをし続けました。

ワイプアウトしたらどうしよう、挑戦する時どこかで恐怖が邪魔して波に乗れなくなる。時にキャパ越えした波に乗れた時、テイクオフのタイミングが1~2テンポ遅れてしまうがゆえにいつも通りのサーフィンができなくなる。大きな波へチャージするとき、テイクオフの1~2テンポの遅れが命取り。それは大げさかもしれないけど、そう私は解釈し、メンタル・技術共にバランスを考え始めるようになりました。

結果、どんな状況でも必ずこのことだけは心がけて必死にサーフィンした。それは『テイクオフのポジショニング』。

2.『テイクオフのポジショニング』に徹底した私のなみのり練習

・ショートボードに乗ることへの優越感。理想と現実

私は以前、ショートボードが断然好きだった。始めた頃、最初のマイボードも自分の技術に合わないくらい薄く、短く、言って見ればその辺の海岸に落ちているようなベニアの木のようなものだった。

ボードを片手に海を歩き、短いボードにまたがり波待ちをし、長い距離を乗るよりも短い距離でいかに大きな動きができるか、波の壁をスムーズに走っていくシーン、大きなターンをして波の1番高いところでボードを反す。ドルフィンも、何もかもがカッコよく見えた。そんな姿に憧れを持ち始めました。ショートボードだけでサーフィンをしているうちに短いボードに乗れる、短いから難しいんだ、という優越感までもが生まれてしまいました。

サーフィン 沖縄

海へ通うようになるとコンディションも理解できるようになり、波によるサーフボードの選別ができようになりました。憧れとは実際に程遠く、小さすぎる波の日はテイクオフすらできず一本も波に乗れない日もありました。波に乗らなければ何も始まらない、波があるのに乗れない自分が恥ずかしい時もあり、時にサーフボードがいけないのでは?と波乗りを楽しむことから離れ、マイナス思考に向かい面白くなくなっている自分がいることに気が付きます。そんな日々が続きました。

・浮力のあるサーフボードから得た新たな楽しさ。目標設定

ある日友人から、自分が持つサーフボードよりもはるかに長く、浮力の大きいサーフボードを借りてサーフィンをする機会をもらいました。波に乗って一瞬で、何か新鮮さを感じる、今までにない楽しさが生まれました。日本のサーフポイントの波は、インドネシアやハワイ、オーストラリア等、海外を代表するサーフィンのメッカより波が小さく波のパワーも違う。毎日満足のいく高さの波があればどんな時でも短いボードで無理なく楽しめるけど、日本は時にそうもいかない。

サーフィン 沖縄

この日をキッカケに目標を作りました。『どんなコンディションの日でも波に乗る回数を減らす事なく、必ず自分で決めた回数のテイクオフを成功させる。』普段乗っていたサーフボードのサイズにも徐々に変化がでてきました。どんな波にでもテイクオフする、そう目標を決めてからショートボードからロングボードまでのバリエーションが増えました。そして『テイクオフのポジショニング』、これだけはどんなサーフボードに乗っていても常に心がけた事です。

サーフィン 沖縄



3.自然のコントロールはできないが、心のコントロールは可能

相手は自然、波のコントロールはできないけれど、自分の心のコントロールは可能かもしれない。普段より波の高い日、自分が今まで経験した中でも高い波に挑戦する時、体のコンディションが悪かったり、気持ちが乗らなかったら絶対に海は控えるべきだ。

海へ出てからも、この波に乗れるだろうか、パーリングしたらどうしよう、恐怖と不安が少しでもあったらその日は挑戦する日に適していない。今日は調子が良い、絶対に乗れる、メイクさせる、自信に満ち溢れ『できる、やれる』というマインドコントロールができる日に挑戦する、それが成功させるコツのようなもの。

自分の今あるハードルを超え、新しい世界へ飛び込むのだからワクワクするがその反面、不安も重なる。そんな中でも不安に打ち勝つ強いメンタルがあれば、人は挑戦する勇気が持てる。一度成功してしまえば必ず自信に繋がり、新しい挑戦がワクワクへ変わる、その時人は大きく一歩前進するのだと思う。

サーフィン技術はもちろん、メンタル強化も必要不可欠。相手は自然、計り知れないパワーの持ち主だからそれに対応する力、打ち解ける能力、色々な視野から考える様になると自然と自分のスキルも上がってきます。

・まず『この波に乗りたい!』と思えるかどうか

『この波に乗りたい!』
インドネシアの波

インドネシアの波

インドネシアの波

その気持ちがサーフスキル、サーフメンタルを向上させると思います。技術とか、メンタルとかそういうものは後から必ず付いてくるもの。その波に乗りたいのかどうか。私は絶対に乗りたかった。だから鍛えたサーフスキルが後から備わりました。

女性サーファーも近年増えてきてます。女性だからといって違うポイントで、違うピークで、大きい波より小さい波を。そんなサーフ概念を取り除き、誰もが同じ海で同じように楽しめる、そんな環境になれば嬉しいです。

インドネシア波

インドネシアのとあるビッグウェーブサーファーが教えてくれました。『君の挑戦するハートが素晴らしい、誰もが持てるものではないから大切にして欲しい。海へ入れば女性も男性も関係ない。サーファーとして波がある限り挑戦し続けて欲しい。君の名前は僕の心に刻んでおくよ。』当日、クローズ寸前のインドネシアのとあるポイントで一緒にセッションしました。ロコの人たちと一緒にセッションできたこと、誇りに思います。世界の波に乗りたい、世界のサーファーと心を交わしたい。私はこれからも挑戦し続けます。

4.その日の波に合わせて楽しめることが1番の上達法

「波が自分に合わせるんじゃない、自分が波に合わせるんだ。」どんな波の日でも自分の持つサーフボードの選択次第でその日1日が大きく変わる。沖縄でサーフィンを始めて8年程。コンディションが左右されやすい島国では沢山の経験をさせてもらいました。大きい波の日にロングボードで挑めば真っ二つになったことも。ロングボードなら何でも乗れるとは一概に言えない事実に直面する。経験も大切、プロからのアドバイスも大切、女子の持つ柔軟性を生かしてもっとたくさんのサーフガールが海で楽しめる日が増えるといいです。もちろんメンズサーファーも!



"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

yuuki

デザイナーであり、サーフィンインストラクターでもあるyuukiがサーフィン、スケート、よこのり全般、沖縄のコアなローカル情報をお届けします。 サーフィンはデザインするものであり、アートにつながる。沖縄の素晴らしい風景も楽しんでください。旅の備忘録あり、旅の素晴らしさも伝えたいです。
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