『世界的にも珍しい静寂の日』バリ島に1年にたった1度訪れるニュピとは

ライター: Nachos

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静寂の日ニュピ

【Index】
・バリ島のお正月「Nyepi(ニュピ)」と
・ニュピ前の清めの儀式「ムラスティ」
・ニュピの前夜「オゴオゴ」って?
・ニュピ当日の過ごし方

バリ島のお正月「Nyepi(ニュピ)」とは

サーファーのみならず観光としても人気のバリ島。そのバリ島に1年に1度だけ世界中でバリ島にだけ訪れるNyepi(ニュピ)という日があるのをご存知でしょうか?Nyepi(ニュピ)とは、サカ暦の第10の月サシー・カダソーの1日目に行われる行事(バリ島のお正月)の事で、この日は外出、労働、灯火の使用、殺生などが一切禁じられ一日静かに瞑想し、世の中の平和を神に祈り新年を迎える日となっているのです。

バリ島では、西暦の新年よりこのニュピの方が重要と考えられています。ニュピの4つの禁止事項(外出、労働、灯火使用、殺生の禁止)は、バリヒンドゥー教徒だけでなく、バリ島にいるすべての人々や外国人観光客も含まれレストランやショップは全面休業し、飛行機もトランジットや緊急以外はすべて欠航となり閉鎖されるのでバリ島への行き来もできなくなります。

ニュピ前の清めの儀式「ムラスティ」

各家庭ではニュピ用の特別なお供え物作りが何週間も前から始まります。ニュピの2〜3日前には各村々の寺院に安置されているご神体を、寺院から出し村人と一緒に海(または湖や川)に向かいご神体をお清めするムラスティという行事が行われます。このムラスティが行われている日、海に続く道は朝から交通規制がかかり周囲はすごく渋滞します。特に車は進みませんので早めの行動をするなど注意が必要。

しかし、こちらのバンジャール(村組織)が長い行列を作って海へ向かう光景はまさに神々の島と呼ばれる光景を見ることが出来るでしょう。
静寂の日ニュピ

ニュピの前夜「オゴオゴ」って?

ニュピ前日の夕方から街中ではオゴオゴのパレードが行われます。オゴオゴとは怪物や悪霊の大型人形を、みこしのようにかついで悪霊を払うお祭りのこと村の集会所にはたくさんのお供え物や生贄が捧げられ僧侶によるお祓いの儀式が行われ、各家庭では鍋底などを打ち鳴らし大きな音を出して悪霊を家から追い出し、夜には追い出された悪霊が憑依した巨大なハリボテ神輿のオゴオゴを男性陣が担ぎ、伝統楽器ガムランとともに練り歩きます。宗教行事のため、パレードに参加するには正装をする必要がありますが、見るだけなら普段の格好で全く問題ありません。

静寂の日ニュピ

オゴオゴの引廻しは19:00時頃から始まり、観光客は沿道やメイン会場の脇で間近に観ることができます。各バンジャール事の様々な思考を凝らした演出、オゴオゴ会場近くの交差点や三叉路で激しいパフォーマンスなどが見ることができ、そのエキサイティングな様子に観ているほうが圧倒されてしまうほど。そして会場付近は人が多くとても混雑するので手荷物の管理や仲間とはぐれてしまうなどトラブルにあう可能性もあるのでお気をつけください!

静寂の日ニュピ

ニュピ当日の過ごし方

ニュピ当日は、観光客はもちろんバリ島にいるすべての人たちが家や宿泊施設からの外出は基本できません。もちろんお店やレストランなどもやっていません。しかしホテル内のプールやレストラン・庭の使用は問題ありませんのでゆっくりと一日を過ごすのもいいでしょう。ニュピパッケージという2泊3日プランが各ホテルから出ているのでこのプランを利用するのが1番良い方法です。

静寂の日ニュピ

いつもは朝からバイクの音などが聞こえるバリ島もこの日だけは静まり返っています。外の鳥のさえづりや風や木の揺れている様子…ありのままの自然の音のみだけです。

また夜はバリ島中の照明が消され天気が良ければ満天の星空が楽しめます。ニュピの何日か前から周りの人たちが”今年のニュピの日はミルキーウェイが見れるかなぁ?”なんて話しているのを耳にしました。世界的にも珍しい静寂の日、ニュピをぜひ体験してみてはいかがですか?




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この記事を書いたライター

Nachos

海の近くで育ちボディーボードに魅了され今ではボディーボードに限らずいろんな板を楽しみながらフリーランスエディターとして活動中。ビーチライフを楽しみながらボードを片手に旅に出る。そして旅好き、Bikini好きが高じて海外Swimwearなどのデザインも手掛けるように。 最近ではサーフガールやシングルフィンを優雅に乗るロガーなどクローズアップした水中写真含め Saltybabephotographer (水中サーフカメラマン) として国内外で奮闘中
・Instagram→@nachos.san