世界中のハンディキャップ・サーファー達に勇気を。史上初のアダプティブ・サーフィン・チャンピオンシップ開催
ライター: ario
2015年9月24日、カリフォルニアはサンディエゴのラ・ホーヤにおいて、史上初となるハンディキャップ・サーファー(英語では「アダプティブ・サーファー」と言われている)の世界選手権、「2015 ISAワールド・アダプティブ・サーフィン・チャンピオンシップ」が開催される。
ISA(世界サーフィン連盟)とChallenged Athletes Foundation(障害者アスリート協会)がタッグを組み、地元企業のHurleyやSTANCEをスポンサーに迎えて実現したこのイベント。義足サーファーのタイラー・ディクソン(USA)をはじめ、世界中のハンディキャップを抱えたトップサーファーたちがここに結集し、クラスごとに分かれてタイトルを争う。
用意されたクラスには、義足などを使用しながらも完全に立った状態でサーフする「スタンドクラス」、義足などを使用しながら座った状態もしくは膝立ちの状態でサーフする「アップライトクラス」、腹這いでサーフする「プローンクラス」、テイクオフまでをサポートしてもらうが自分自身の力でライディングする「アシストクラス」の4つがある。
イベント期間中はコンペティションのみならず、障害を抱えながらもサーフィンに挑戦してみたいという人々のためにクリニックなども開かれ、スポンサーであるHurleyのライダーから、地元のサーフレジェンド、ロブ・マチャドも参加するようである。
一人ひとりのサーファーに違うストーリーがあり、それぞれが抱えているハンディキャップも一人ひとり違う。しかし、全員に共通しているのは、そのハンディと正面から向き合い、乗り越え、決してサーフィンを諦めなかったという事。それほどまでにサーフィンを愛しているという事実だ。そんなアスリートたちのポジティブな姿は、世界中で同じようにハンディを抱えているサーファー達、いや、サーファーのみならず、どんな形であれ、「壁」にぶつかっている人々に多大なるインスピレーションを与えることになるだろう。
こちらのページから、アダプティブ・サーファーの活動を支援するための寄付も可能なので、興味のある方はぜひ確認していただければと思う。
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この記事を書いたライター
ario
オウエン・ライトの身長とロブ・マチャドの髪質を授かったが、残念なことにレギュラーフッター。三人の娘を育てながら、日々サーフライフバランスの実践を模索中。出没ポイントは千葉一宮。