カリッサ・ムーアとジャック・ロビンソンが優勝!CT初戦 Billabong Pro Pipeline
ライター: WAVAL
Photo by Tony Heff /WSL
オアフ島ノースショア・バンザイパイプラインで開催中のCT2023シーズン初戦、Billabong Pro Pipeline 最終日。カリッサ・ムーア(HAW)とジャック・ロビンソン(AUS)が優勝。 5×世界チャンピオン、カリッサ・ムーアとCT参戦3年目のロビンソンが世界的に有名なこのバンザイ・パイプラインを制した。ムーアはファイナルで2×世界チャンピオン、タイラー・ライト (AUS)を逆転で破り、ロビンソンはレオナルド・フィオラバンティ (ITA)との接戦を制した。
今シーズン最初のイベントが終了し、選手たちはこれからサンセットビーチで開催される今シーズン2回目のイベントに向けて準備を行う。ムーアとロビンソンは、それぞれ8×世界チャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)と2022年世界チャンピオンのフィリペ・トレド(BRA)からランキングリードを奪い、イエロージャージを着用することになる。
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カリッサ・ムーア、パイプラインでついにCT優勝を果たす
カリッサ・ムーアは過去2年間パイプラインで準優勝してきたが、今日ついにブレイクスルーとなる勝利を達成した。2020年のファイナルの再戦で、カリッサ・ムーアとタイラー・ライトは再び11回目のファイナル対決を行った。
スタートで出遅れたムーアがハイスコア7.17ptを獲得。しかしライトはすぐに反撃に転じフォアハンドで再びリードを奪い、残り7分でムーアはニード2.83ptに。ムーアは最後のチャンスを物にし3.83ptをスコア。CTパイプライン初優勝を確定させた。
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カリッサ・ムーア「この優勝は本当に嬉しいし、色々な感情があります。女性にとってこの優勝は何年もかけて達成できたものであり、パイプラインのようなクレイジーな波で、より多くの時間を過ごすことは、とても重要な事です。昨年はタイトルを取れずにシーズンを終えたけど、今回優勝できて過去を払拭する事ができました。アンディ・アイアンズを記念して開催されるこのイベントでの優勝は特別なこと。彼は私の最も好きなサーファーの一人であり、彼と一緒に過ごせたことにいつも感謝しています」
ムーアの一日は、ツアー・ニューカマーで同じオアフ島の17歳、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)との対戦から始まった。スローなヒートではあったが、ムーアはバックドアでエクセレントな8.0ptをスコア。サクラ・ジョンソンは果敢に攻めたが、経験豊富なワールド・チャンピオンを倒すには十分ではなかった。5度のWSLチャンピオンは昨年、6度目のワールド・タイトルにわずかに届かなかったものの、これでNo.1に返り咲いた。彼女はイエロージャージを手に入れ、CT第2戦Hurley Pro Sunset Beachに向かう。
ジャック・ロビンソンがパイプラインで2023年CTシーズン初優勝を飾る
メンズ・ファイナルは、ジャック・ロビンソンが レオナルド・フィオラバンティに対して僅かなリードを保ったまま後半戦に突入。フィオラバンティはバックドアで4.00ptをマークし後半に逆転し、ロビンソンのニードは3.51ptに。残り11分にプライオリティを使ったロビンソンは、鋭い2ターンで6.00ptを獲得し逆転。続くフィオラバンティは、素早いバックドアカバーアップを披露したが、3.47ptに留まりロビンソンが勝利を収めた。この勝利はロビンソンにとってBillabong Pro Pipeline初優勝であり、彼のキャリアで4つ目のCT勝利となった。
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ジャック・ロビンソン「アンディ・アイアンズは今までで一番好きなサーファーだったし、長い間これを夢見てきたから、ただただ光栄だよ。僕は調子良かったけど、この獣のようなパイプラインの波の事は分からないね。今回が一番特別なイベントだしこのハワイでのスタートにとても感謝している。これからの道のりを走るための準備をしているところだ。去年は不調なスタートだったけど多くのことを学べたし、良い経験になったよ。」
ロビンソンの一日は、2×世界チャンピオンで元イベント勝者のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)との激戦で始まった。両者とも熟練のバレル・ライディング・スキルを発揮。一進一退の攻防の中、ジャックロビンソンが残り5分からチューブを抜けエンドセクションも決めて6.67ptをスコア。逆転勝利を納めた。
セミファイナルでは、ブラジルのスター、ジョアン・チアンカと対戦。チアンカは現世界チャンピオンのトレドを倒したばかりで、自信満々で試合に臨んだ。試合はスロースタートだったが、残り7分で一気にヒートアップ。キアンカはバックドアバレルからフィン抜きマニューバーをメイクし逆転。しかし、ロビンソンは即座にバレルメイクからのレイバックでリードを奪い返し勝利した。
タイラー・ライトとレオナルド・フィオラバンティが2位入賞を果たす
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2度の世界チャンピオンであるライトは、ウイメンズのセミファイナル、ヒート1でレイキー・ピーターソン(USA)に僅差で勝利しファイナルへ。ライトは開始数分で8.00ptをマーク。ピーターソンもバックドアバレルで7.00ptを獲得し応戦。2人はヒートをリードし合うが、最終的に0.10ポイント差でライトが勝利を収めた。
タイラー・ライト「このイベントが今後ツアーで開催されることは女性達にとって素晴らしいこと。WSLがウィメンズ・サーフィンへのサポートと発展を見届けてくれる姿勢に、大きな賞賛を送りたいです。」
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レオナルド・フィオラバンティのファイナルへの道は、クオーターファイナルでツアーベテランのジョーディ・スミス(RSA)に僅差で勝利したことから始まった。 ヒートの大半はスミスがコントロールしていたが、残り10分を切ったところでフィオラバンティが2本のバックドアバレルをメイク。6.67ptが決め手となり勝利した。
セミファイナルではカイオ・イベリ(BRA)に対し、フィオラバンティが、バックドアバレルを成功させ7.67ptを獲得しリードを奪った。そのリードを保ったまま、イベリをコンビネーションの状況に追い込む。イベリは10分経過時点でようやく6.50ptの高得点をスコアするもバックアップを上げれなかった。
レオナルド・フィオラバンティ「10歳の時からここの全てのイベントを見て育ってきた。アンディ・アイアンズと一緒に表彰台に上がり、アンディ・アイアンズの名前が入ったトロフィーを手にすることができた。彼はここで最も偉大な一人であり、とても大きな意味がある。そして、アンディ・アイアンズの名前を冠したトロフィーを手にすることができた。17歳のとき、この波で怪我をして半年間入院したことがあるけど、この波が私に与えてくれたものも大きい。パイプラインに感謝し、今年もサーフィンさせてくれた地元の人たちに感謝します。ハワイはサーフィンにとって特別な場所であり、このような特別なイベントの表彰台に上れたことに感謝しています。」
Billabong Pro Pipeline 5日目 最終日ハイライト
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