史上初めてオールブラジル人による男子セミファイナルに!CT第8戦オイリオプロ DAY3
ライター: WAVAL
WSLファイナル 最初のスポット枠を獲得したフィリペ・トレド Photo:Daniel Smorigo/WSL
サクアレマ、リオデジャネイロ、ブラジル – WSL 2022CT 第8戦「Oi Rio Pro Presented by Corona」は本日、サクアレマのプライア・デ・イタウナの4~6フィートのパワフルな波で、男子Round of 16と男子クォーターファイナルが終了。クオーターファイナルは史上初のオールブラジリアンとなり、現在世界ランキング1位のフィリペ・トレドがリップ・カールWSLファイナル5の最初のスポット獲得が決定した。
ガブリエル・メディーナはヒート中に膝内側側副靭帯を損傷
本大会では五十嵐カノアや、ガブリエル・メディーナが初戦で敗れるなどの波乱が起きている。またガブリエル・メディーナはヒート中に膝内側側副靭帯を損傷し、リハビリ期間は約4~6週間という診断結果に。次戦の南アフリカのJベイイベントは欠場、最終戦のタヒチに間に合うのかギリギリのラインということ。
史上初めてオールブラジル人による男子セミファイナルに
6人のブラジル人がクォーターファイナルに進出し、史上初めてオールブラジル人による男子セミファイナルという2つの偉業が確立された。SF ヒート1では、サミュエル・プポ(BRA)が、2019年のWSLチャンピオンであるイタロ・フェレイラ(BRA)と対戦し、ヒート2ではハイフライヤー2人、ヤゴ・ドラ(BRA)とカリフォルニアのローワー・トレッスルズで開催される、2022年 Rip Curl WSL Finals5の出場権を獲得した最初の選手であるフィリペ・トレド(BRA)とバトルすることになる。
セミファイナルはオールブラジリアン
クォーターファイナルは6人がブラジリアン
Round of 16 結果
フィリペ・トレドがRip Curl WSL Finals5 最初のスポット枠を獲得
ヤゴ・ドラ(BRA)がラウンド・オブ16でイーサン・ユーイング(AUS)を下したことは、ランキングに大きな影響を与えたが、フィリペ・トレド(BRA)は、今年9月にトレッスルズで行われるRip Curl WSL Finalsでワールドタイトルを争うWSLファイナル5へのファーストスポットを正式に決定させた。Rip Curl WSL Finals5 とは、ワールド・チャンピオンを決定する為の、ランキングのトップ5の男女によりバトルされる1日限りのサーフイベントだ。
フィリペ・トレド「家族を残して今までハードワークしてきたし、様々な事を犠牲にして来たことが報われてとても嬉しい。今はただただ感動してる。妻や子供と一緒にイベントに参加する機会はめったにないし、家族の前でファイナル5への出場権を獲得できたことは、とても意味のある事だね!」
トレドは、ビーチに集まった熱心なサーフファンのエネルギーを受けてハイテンションになり、コナー・オレアリー(AUS)を破りセミファイナルに進出。トレドのパワーと多彩なマニューバーが勝負の分かれ目となり、オリアリーを追い詰めた。
フィリペ・トレド「このようなヒートで勝てて気分がいい。長い一日だったから、自分を上手く抑えられないとエネルギーを無駄に失ってしまうんだ。ファイナル5への出場を決めたニュースがあったけど、落ち着いて競技に集中しなければならなかったから、ヒートに勝利できて嬉しいよ。」
ブラジル人選手がサクアレマで優勢を維持
今回のイベントでは、史上初めて6人のブラジリアン・サーファーがクオーターファイナルに進出したメンズCTとなった。サミュエル・プポ(BRA)は、最初のクオーターファイナルで、親友でイベント・ワイルドカードのマテウス・ハーディ(BRA)と対戦した。プポは、マテウス・ハーディがまともな波を見つけるのに苦労する中、忙しくスコアを伸ばし、プポはセミファイナルに進出し、キャリアベストの結果を残した。この日、プポはイベント最高レベルのヒートトータル17.00ptを記録してカイオ・イベリ(BRA)を破った。プポは、Oi Rio Pro Presented by Coronaの最高ヒートトータルを獲得したメンズとウィメンズのアスリートに与えられるMano Ziul Awardの第1回受賞候補となった。
サミュエル・プポ「親友の1人とヒートを組めた事は、とても特別な気分。マテウス・ハーディとは久しぶりの対戦が出来て良かった。とても楽しくて、クオーターファイナルとは思えないほどだったよ。」
イタロ・フェレイラ Photo Daniel Smorigo/WSL
2番目のクオーターファイナルでは、イタロ・フェレイラ(BRA)とミゲール・プポ(BRA)が、共にトータル13.34ptでエキサイティングなタイブレイクを繰り広げた。フェレイラがセミファイナル進出を決めたのは、ヒート終了間際に記録した8.17ptのシングルハイエストウェーブスコアだった。
イタロ・フェレイラ「いつも素晴らしいヒートを一緒に戦えるけど、今回はかなりのハードヒートでとても興奮したよ。このコンテストでは、全てのヒートが超激戦だった。もっと大きなスコアを出すためには、いくつかのトリックを繰り出さなければならないことも分かっている。でも、今日は仕事をやり遂げたという感じ。”優勝の表彰台に上るという目標に到達するには、あと2ヒートしかないんだ。」
トップ5 ジャック・ロビンソンがマテウス・ハーディに敗れる
この日の最初のヒートは、ワイルドカードのマテウス・ハーディ(BRA)とジャック・ロビンソン(AUS)の信じられないほどの接戦が繰り広げられた。地元のハーディが波に乗る度に観客が湧いたが、終了ブザーが鳴ると同時にヒートのベストライドをスコア。ロビンソンがまたブザービーターを決めるかと思われたが、僅か0.08pt足りず、ハーディがクオーターファイナルに進出した。
ヤゴ・ドラ Photo Daniel Smorigo/WSL
ランキング5位につけていたイーサン・ユーイング(オーストラリア)は、ラウンドオブ16でドラに敗退。ユーイングは、エクセレントな8.17ptで好調なスタートを切り、すぐにバックアップしてリードしたが、ヤゴ・ドラはより良い波を2本見つけ、わずか0.10pt差でユーイングに競り勝ち勝利した。
「この波は本当に楽しい。でもまだ自分のベストなサーフィンが出来ていないような気がする。」とドラは語った。
DAY3ハイライト
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この記事を書いたライター
WAVAL
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