訃報：日本サーフィン界のレジェンド、ドジ井坂こと井坂啓美氏が74歳で逝去

ドジ井坂「昨春（2018年）に昔を思い出し、基本と新しいエッセンスを入れて7fのボードをシェイプしてみました。楽しいボードです。」

全日本プロサーフィン選手権初代チャンピオン ドジ井坂

日本サーフィン界のレジェンドサーファードジ井坂こと井坂啓美（いさかひろみ）氏が、昨年8月に判明した胃癌により享年74歳 3月18日に逝去された。全日本プロサーフィン選手権初代チャンピオンでありながら、海のジャンルを飛び出しマルチな活動を精力的に展開していた。明るくて面倒見も良く多くの人に親しまれていたドジさんだけに、SNSではこの急な訃報に悲しみと思い出と感謝のコメントが多く集まっている。WAVALでもサーフィンテクニックやトレーニング方法など、多くの解説記事を掲載させて頂きました。本当に感謝しかありません。

・ドジ井坂 記事
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ドジ井坂 記事一覧

ドジ井坂 History and photo

ドジ井坂「1969年の冬のハワイで、リノ・アベリラが、7fのボードでノースにチャレンジしていました。それならば、カリフォルニアなら6fで大丈夫かなと、シェイプしたボードです。でもお金が無かったときに、高く売れたので良かった。」 

ドジ井坂「2作目の空洞木製ボード。竜骨を中央に入れてベニアをデッキとボトムに張り、FRP仕上げました。こんなボードでも軽量化したので結構楽しめました。僕が履いているパンツは、アメ横で購入した、JanzenというUSAブランドのサーフパンツでした。」

ベン・アイパ & ドジ井坂 @1970年ベルズビーチ

ドジ井坂「オーストラリア ベルズビーチでの世界選手権。ボトムにはライジングサンをデザインした、カルフォルニアでシェイプして持っていった7feetボード。自作シェイプサーフボードで出場。」ライダー&シェイパー、ドジ井坂。

ドジ井坂ジャパンサーフィンメソッド：テイクオフシート

 

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Dear.ドジさん

ドジさんに横浜のイベントで運命的に出会えた事、本当に感謝します。最後、昨年秋にお電話頂いた時、「最近記事、なかなか書けてなくてごめんね〜。胃癌になっちゃってさ〜。でも全然元気だよ。あ、本を出したいと思ってるんだけど、いい出版社知ってたら教えて！」と言われ、癌になったことに驚きましたが、とても元気そうでしたので、今回の急な訃報に驚きました。

サーフィン業界のレジェンドであるにも関わらず、誰にでもとてもフレンドリーで年齢関係無く行動力がある所を尊敬していました。また急に電話がかかって来そうな気がするのですが、もうかかってこないと思うと寂しい気持ちになります。実感わきませんが、死は身近にあるものなんだなと改めて感じます。今日はドジさんの記事を読み返し、想いにふけろうと思います。本当に色々と有難う御座いました。ご冥福をお祈りいたします。

Requiescat in pace “doji Isaka”.
– WAVAL 編集部

ドジ井坂 プロフィール

1948年神奈川県茅ケ崎市生まれ。全日本プロサーフィン選手権初代チャンピオンで、日本人初の世界選手権出場。シェイパーとしても活躍し、1968年から世界のサーフィンを実体験し、40年以上にわたる指導経験から入門書など多数。そのサーフィン基礎理論は身体の動作研究にも及び、海のスポーツ特有の理論研究とトレーニング用具を開発。サーフィンのトレーニングにスケートボードも導入した動作感覚とバランストレーニング「ドジ井坂ジャパンメソッド」を考案し普及活動を行った。一般社団法人ビーチクラブ全国ネットワーク理事長であり、もっと気軽にビーチを通年活用していくためのコミュニティ活動「ビーチクラブ構想」を国土交通省支援の下に立ち上げ全国13箇所で展開。海や海岸のジャンルをも飛び出してしまう、超マルチな活動を精力的に展開していた。

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