五十嵐カノアが世界ランキング2位へ浮上『CT第2戦 ハーレープロサンセット』最終日
ライター: WAVAL
ファイナリスト。左からブリッサ・エネシー、バロン・マミヤ、マリア・マニュエル、五十嵐カノア Photo by Tony Heff/WSL
ブリッサ・エネシーとバロン・マミヤが初優勝!
WSL CT第2戦『2022 Hurley Pro Sunset Beach』の最終日、ハワイ オアフ島サンセットビーチで波サイズ6〜8フィートで開催。ブリッサ・エネシー(Brisa Hennessy)(CRI)と、ワイルドカード出場のハワイロコボーイ バロン・マミヤ(Barron Mamiya)(HAW)が両者共にCT初優勝。またブリッサ・ヘネシーのコスタリカが国としてCTイベントで初の優勝となった。
ブリッサ・ヘネシーがコスタリカ人、初のCT優勝
ブリッサ・ヘネシー Photo by Bielmann/WSL
22歳のヘネシーは今日、ルーキーのベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)をSFで破った後、ファイナルで世界ランキング1位をかけてマリア・マニュエルと戦い、初のCT優勝を手にした。
ヘネシーは初のCTファイナルで序盤リードしてスタートしたが、マニュエルはオープニングライドで6.33ptをスコアし逆転される。ヘネシーの5.23ptを出して再度リード。最後の6分間でマニュエルのビハインドは4.73ptだったが、ヘネシーがダメ押しの7.00ptをスコアし大勝利。コスタリカ人初のCT優勝を果たした。準優勝のマリア・マニュエルはワイルドカードとして今シーズン出場し現在、世界第2位と大健闘している。
ブリッサ・ヘネシー「この瞬間を夢見ていましたが、本当に優勝できるなんて思ってませんでした。 マリアはここの海としっかりコネクトしていて調和がとれているように感じました。そんな彼女と対戦できて光栄です。サポーターのみんなのおかげで優勝できて、本当に感謝しています。」
バロン・マミヤが優勝!男子ワイルドカード優勝は14年ぶり
地元の大声援に応え優勝したバロン・マミヤ Photo by Heff/WSL
男子ファイナルでは、ワイルドカードのバロン・マミヤと、CTベテランの五十嵐カノアのイエロージャージをかけた戦いが繰り広げられた。ワイルドカードの優勝は今回のマミヤが2008年以来、14年ぶりの事となった。
ファイナルは波数が減りスロースタートとなったが、五十嵐カノアが5.50ptを出し先制。しかしバロン・マミヤは連続得点でエクセレント含むTotal 15.00pt を獲得し、カノアをビハインド9.50ptと追い込む。更にマミヤは鋭い2ターンのメジャーコンビネーションで8.83ptをスコアし、残り僅か2分で五十嵐カノアをコンボに追い込んむ。カノアは最後6.83ptを出しコンボを抜けるが2位でフィニッシュ。
バロン・マミヤ「信じられない、本当に通り信じられない。パイプラインは上手く行くと思っていたけど、サンセットの準備は不十分で、どんな状況でも調整しないとならないと思って臨みました。まだ実感がありません。友達や家族全員に感謝したい。母と父は私のために多くの犠牲を払ってくれました。ショーンワードにも感謝したい。彼は初日から私と共に、多くの困難を乗り越えてくれて本当に助けてくれたのです。」
「去年の年末は2021年の自分のパフォーマンスに対して本当に悩んでいました。怪我をしてしまい、QSで結果も出ず、上手く行かないことが沢山ありました。CTクオリファイはできず、ワイルドカードでパイプラインから出場しましたが、ここでまたワイルドカードを獲得できたのでとても嬉しいです。」
バロン・マミヤは前戦でケリー・スレーターと接戦を繰り広げ今回の優勝に至った。遂に今回、実力が結果として花開いたのだ。ワイルドカードで次回はイエロージャージを着ることに。次回、地元のハワイ以外でしっかり結果を出せるのか注目です(関連記事:ケリー・スレーターがブザービーターで大逆転勝利!CT開幕戦『ビラボン・プロ・パイプライン』3日目ハイライト映像)。
五十嵐カノアがSFでハイエスト・シングルスコア9.03ptをマーク
五十嵐カノア Photo by Bielmann/WSL
準優勝となった五十嵐カノアは、2019年バンズワールドカップ優勝者でここ最近絶好調のジャック・ロビンソン(AUS)をQFで破り、次の24歳 イーサン・ユーイング(AUS)戦では、本大会のシングル・ハイエスト9.03ptをスコアし勝利。
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五十嵐カノア「今までで1番良いスタートがきれた。ハワイは世界で1番難しい波。パイプとサンセットで良い結果がでたので今年の自信が付いた。このままのリズムで次の大会に向けて集中して頑張ります!」
ヘネシーとマミヤはWSLランキングで世界1位にランクイン。準優勝のマリア・マニュエル(HAW)と五十嵐カノア(JPN)は世界2位にジャンプアップ。ローカルナレッジが大きいここハワイで2戦を終え、世界ランク2位という素晴らしい成績を残した。次はカノアのホームポイントの1つでもある得意のポルトガル。今年のワールドタイトル獲得に期待がかかる。
最終日ハイライト映像
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結果詳細は以下WSL公式HPよりどうぞ
https://www.worldsurfleague.com/
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