サメが近づいてきたら警報してくれるアプリ”Ocearch”

先日、オーストラリアで日本人サーファーがサメに襲われ死亡するという悲しい事故が発生しました。世界各国でもサメに襲われ命を落とすサーファー、ボディーボーダーが後を絶ちません。どんなに気をつけても相手は自然、常に危険と隣り合わせです。

■しかし、人間の技術は日進月歩。
“Ocearch“というアプリはサメの現在地を取得し、近隣の海に近づいた際にアラートしてくれるサービスです。しかも、ダウンロードや利用に伴う費用はかからないため無料で使うことができます。

このサービスは各専門のクルー達が一匹一匹とサメを捕獲し、センサーをサメに取り付けることで現在地を取得しています。また、取り付けられた個体は名前がつけられ、どの海域を行動しているのか、いつどこにいたのか把握できるようになっています。上記、写真の左側にあるメニューから個体を検索したり、地図内に表示されているポイントから個体の行動範囲を追跡することができます。個体によっては何千マイルも移動しており、野生の生物の力強さを知ることもできます。サメ事故の防止以外にも海洋生物の研究にも活用され、今後もセンサーを取り付ける個体を増やしていくとのこと。

サメが深くに潜ってしまうと情報が届かなかったり、全ての海域やサメにセンサーが取り付ることは難しく、まだ“完璧”とはいえない。しかし、海に向かう前に波の情報と同時にチェックしてみるといいかもしれない。すこしでも、危険を回避することは大切です。

こういった最新のサービスを活用し、先人達が残し培ってきたサメと遭遇しない、また遭遇時の対処法（関連記事：サメに遭遇したら心がけたい5つのこと）をしっかりと頭に入れ、事故に合わないようにする心がけを忘れずにいましょう。

Reference:Ocearch
Thumbnail photo by:JAWS! by Benson Kua, on Flickr