ロシアのサーフジャーナル誌に日本人が初掲載！フォトグラファー笹尾和義

ロシアのサーフジャーナル誌に日本人初の掲載

EURO SURF STYLEのクルーである笹尾和義。日本人初の足跡を今も残し続け、今や日本を代表する写真家に。活動は日本を含め海外活動を中心にヨーロッパ各国で行われる個展や海外メディアや雑誌に作品を次々に発表。そんな彼が今回、極東ロシアで創刊されているサーフジャーナル誌「TRINITY /トリニティ」に日本人写真家として誌面初掲載となりました。写真家として12ページにわたり作品が掲載されています。

TRINITY に掲載されている作品はアート性の強い、美しい気品のある表現が多い。サーフィンは自由でありアートであると再確認させられるジャーナルマガジンだ。今回掲載されるまでの経緯や想いをご紹介します。

TRINIYとの出会い – 笹尾和義

1.バルセロナで行われたサーフシティフェスティバルでの出会い

「ロシアのサーフィン事情ついては、私自身も未知の世界で日本でも情報が少ない。そんな中5年前に、スペインのバルセロナで行われたサーフシティフェスティバルへのインビテーションを頂き行った際に、ヨーロッパ各国のフォトグラファーやアーティスト達と合同で写真展を行ったんです。作品を展示した隣のブースで彼も作品を展示していて、聞いたらロシアからきた写真家だった。」

「彼の作風はとてもアートスティクな表現方法で今でも目に焼き付いているよ。作品もすべてモノクロのフィルム写真だけでライフスタイル、モデル、人物、建築、自然などを撮影していたね。海外の写真家はフィルムで作品を撮影している人が多く、日本では全く見たこともない世界観で表現していて驚いたよ。丁度そのイベントで仲良くなってロシアのサーフィンカルチャーや歴史、料理、作品の構図など様々な事を共有してもらった。つたない英語で…笑」

2.ロシアのサーフシーンや歴史を表現したい

「彼はとても物静かな青年でとても情熱的で気品のあるブロンドヘアーだった。スペインのイベントで別れ、その後もヨーロッパ各国のサーフアートフェスティバルで見かけよく話をしたね。ロシアは寒冷地だからスノーボードも盛ん。サーフィンも冷たい海水でみんな楽しんでいる。『ロシアサーフシーンや歴史を表現したい。』そのような情報を世界に発信していきたいと考えているんだと語っていた。」

「それから数年メールのやり取りや作品の共有をしていく中で日本でも数年前、私の地元愛知県で私とjumbo氏が主催したヨーロッパカルチャーを伝えるイベントユーロサーフフェスティバルに作品を出してくれたんだ。ロシアのサーフシーンが微力ながら日本の皆に知ってもらえるように、そういった願いや想いに胸が打たれたよ。」

3.¥.ロシアサーフマガジンの出版

「昨年、彼がようやくBOOKを制作すると連絡が入ったんです。彼は自分自身の信念を貫いて、初心を忘れず常に先を見据え世界を旅しながら活動を続けていた事が嬉しかった。そうゆう情熱がロシアのサーフシーンやスノーボードシーンを世の中に伝え世界交流を続けているのだと。その想いが人よりも強く、言葉ではない作品という行動で示した。」

「その彼から日本の写真家として私の作品を紹介したいと話を貰ったんだ。ロシアに私が撮影した作品が日本人として初の足跡を残し掲載されることは大変光栄であるし、日本の世界プレイヤーを知ってもらえる事も大変嬉しく思った。国際交流のツールとしてロシア人やヨーロッパ人の旅の選択肢として日本を知ってもらえれば幸いだし、誰かの心に響けばと思っている。」

「本作品には、日本の宝であり世界のスノーサーフソウルサーファー鈴村新・鈴村直美夫妻と日本におけるヨーロッパサーフカルチャー旅先案内人ユーロサーフスタイルjumbo氏を掲載している。日本人の皆様も芸術や文化として作品をぜひ見て頂きたく思います。でなければ、才能豊かな世界の写真家やアーティストは死んでしまう。もっといえばそのシーンを伝える事が途絶えてしまう。これは大きな損失になると考えている。その想いや物語が世の中を変えシーンを繋いでいることを忘れてはならない。」

■TRINITY / トリニティ
http://trinitysurfingmag.com
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