海と自然を身近に感じているサーファーだからできるエシカルでエコな取り組み ~地球のSOSに小さなことから少しずつ~

ライター: megumi

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エシカル

【Index】
・エシカルとは?エシカルを知って地球に優しく
・なぜオージーはエコでエシカルなのか
-オーストラリアの水不足問題
・日本は大丈夫。そう思っていませんか?
・洋服1着作るのに使用する水量は2,900ℓ

『Ethical(エシカル)』とは?エシカルを知って地球に優しく

エシカルとは?今徐々に日本でも知名度の上がってきたワード『エシカル』。直訳すると”論理的な”という言葉ですが具体的には、環境保全や社会への考慮という意味への強い繋がりをもつ言葉として知られるようになってきました。簡単なところ『地球や人に優しいを選ぶ』という個人の環境問題やフェアトレードへの意思を表すと考えれば分かり易いと思います。

例えば、スーパーマーケットに行った時にエコバックを使っている人いますよね?これもエシカルの1つ。またはコーヒーをテイクアウトする際にマイカップを使ってる方なんかもそうだったりします。そして、ここオーストラリアではそんな風景は当たり前になってきていて、街ゆく女性はお洒落なマイカップ片手に野菜の沢山詰まったエコバックを持っている姿が私にとって普通の光景になりつつあります。

“エシカルとは”地球のSOSに小さなことから少しずつ

なぜオージーはエコでエシカルなのか

その答えはオーストラリアの環境問題が根本に根強くあると感じます。私が実際にロードトリップで観光客の多い都市から離れ、先住民の残る何も無いような小さな町を尋ねると、路上には干ばつで完全にミイラ化したカンガルー、干し上がった大きな池、水質汚染の為に立てられたドクロ付きの入水禁止看板、異常気象による山火事、野生動物の大量死…。その地域での生活水は再生水で、かなり塩っぱくてケミカル臭のする良質な水ではありませんでした。そんな水不足はこの国の大きな問題でもあり、例えばパースあたりでは海水を淡水化して生活水として使用していたりします。

・オーストラリアの水不足問題

オーストラリアになぜ水不足問題がある理由は、オーストラリアは高温で低降水量な砂漠気候とみなせる地域の割合が高く約18%もあり、人間が住める地域の中で最も乾燥している地域だそう。この国では各州により水に関するルールがありますが、全土で共通して行なっている取り組みとしては『シャワー時間は最短に』です。これは留学等でオーストラリアに来られた方はご存知だと思います。このようなバックグラウンドの中で、日々オージーは地球のSOSに耳を傾ける活動を個人でしっかりと行なっているんです。

“エシカルとは”地球のSOSに小さなことから少しずつ



日本は大丈夫。そう思っていませんか?

ファストファッションを利用し数回だけ着た洋服を捨てるなどなど、日本ではこのエシカルやフェアトレードという習慣がまだ広く知られていないというのが現実です。その為、多くのゴミが海に放棄され海水汚染を引き起こしています。ネット上では日本の水不足はそう遠くない未来に問題となるもと言われており、そこから水質汚染が進み温暖化も進行していくとも予測されています。サーファーが行うビーチクリーン、個々の自然に対する意識の向上。私たちに出来る事は皆さんも日々行われていると思います。しかしもっと身近で気づきにくい点を私は海と自然が大好きなので1つ、『水』に的を絞って水不足を少しでも改善できるエシカル消費についてお伝えしようと思います。

“エシカルとは”地球のSOSに小さなことから少しずつ

洋服1着を作るのに使用する水量は2,900リットル

コットンの栽培生産から洋服の加工まで、全てを含めて大量の水を消費しています。またコットンに至っては食品ではない為に過度の農薬が使用されており、農薬、殺虫剤、枯葉剤による病気の影響で農場で働く2万〜4万人が年間に命を落としていると言われています。

そこで思い浮かぶのがパタゴニア。全ての衣類にオーガニックコットンを使用しており働く人と環境に関してかなり考慮しているブランドです。今ではフェアトレード(発展途上国で生産された物を適正な価格で取引し、生産者の生活向上につなげる貿易の仕組み。先進国の労働者が法律で守られているように、発展途上国の労働者や生産者の生活を保証。)のマークがある商品を見る機会が増えていると思います。『ファストファッションの消費を抑える』『オーガニックコットンの洋服を長く着る』この選択こそがエシカル消費そのものです。そしてその選択が先進国への貢献になり、地球のSOSである水不足に少し救いの手を差し伸べられるということ。

全ての小さな取り組みは繋がって大きな結果となり、人々を良い連鎖に巻き込めるきっかけとなる。ビーチの地形変化や水質変化など、海と自然の変わりゆく姿を身近に感じられる私たちサーファーだからこそできる、エシカルでエコな取り組みを少しずつ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。



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この記事を書いたライター

megumi

自然と海をこよなく愛し、yoga講師としてニュージーランド最南端の街に移住。サーフィンとヨガ、どこか似ている感覚の両視点から感じたことを発信していきます。
・Instagram→@aug.meg