【空撮機Drone(ドローン)とは】流行の理由と課題
ライター: AtsushiTada
WAVALでもサーフィンや美しい海の空撮動画を多く取り上げていますが、近年、様々ジャンルの空撮映像が話題を呼んでいます。空撮動画はこれまでとは違った角度からの撮影、花火を上空から撮影したものや氷山のクレバス内部など、人が立ち入れない場所での映像は多くの感動を生み出してきました。
そんな話題の空撮映像が出てくるたびに”Drone(ドローン)”、”クアッドコプター”、”UAV”など様々なフレーズが出てきますが一番よく目にするのが”Drone(ドローン)”です。
■Drone(ドローン)とは?
photo by:Drone and Moon by Don McCullough, on Flickr
Drone(ドローン)とは、遠隔操作だけでなくターゲット(目的地)まで指定したコースを自動で飛行する機能などを搭載した無人航空機のことです。
日本でも以前より普及しているおもちゃや農薬散布用でマルチコプタータイプのラジコンヘリとは違い、プログラムによった自律制御(機械が自分で行動を制御すること)や自動飛行するシステム、スマートフォンによる遠隔操作などの機能が搭載されたものが”Drone(ドローン)”と呼ばれています。
ちなみにプロペラの数は4つ、6つ、8つだったりと種類は豊富でプロペラの数に応じて○○コプターと呼び分けられています(4つ場合はクアッドコプター)。複数のプロペラを搭載したものを総じて”マルチコプター“とも呼ばれている。
また、冒頭にあげた”UAV”とは軍事用に開発された遠隔操作する無人航空機が”UAV”と呼ばれています。基本的にDrone(ドローン)と表現されるものはしばらくは、上記の写真(DJI社 Phantom 2)のようなプロペラがついたラジコンヘリにとっても便利なシステムが搭載されたものをイメージしてもらえれば問題ない。
■なぜこれだけ普及しているのか
Drone(ドローン)による空撮動画といえばYouTubeなどではGoPro動画と同じくらいたくさんの動画がアップロードされています。アップロードしているユーザー数の数はかなり多く、サーフィン以外にも多くの空撮動画がSNSにアップロードされています。WAVALも何度も空撮映像に感動し記事に取り上げさせていただいています。
これだけの普及には理由があり、これまでDrone(ドローン)は高価な代物であったり、撮影チームを組む必要があるなどなかなか一般人では手出しにくい代物だった。しかし、それなりに安価な価格、一人でも操作・撮影ができるよう開発が進みました。また、スマートフォンよりコースマップ指定や直接操作など特別な訓練を受けなくても操作ができるようになったこともあり、Drone(ドローン)の普及に大きく貢献した。また、防水・耐衝撃性を備え、高画質な動画・写真の撮影が可能なGoProもDrone(ドローン)の普及に大きく貢献しているのは間違いない。
最近では手乗りサイズのDrone(ドローン)の商品化やAmazon、GoogleよりDrone(ドローン)を使ったデリバリーサービスプロジェクトの開発など様々な方面での開発、研究が進んでおりDrone(ドローン)は今後多くの可能性を秘めています。
■DJI Phantom 2 Vision+(3軸フルHDカメラ付属) P2V+
ドローンユーザーに人気が高いDJI社のPhantomシリーズ。防水、耐衝撃性に優れるGoProが装着が可能なアクセサリがあり、様々な撮影シーンでも対応可能なこともあり普及に一役を買っている。操作性も優れ、ある程度の練習で簡単に撮影ができるようになることも人気の一つです。
■急激な普及、多くの問題も
photo by:Drone Attack by H. Michael Miley, on ” target=”_blank”>Flickr
急スピードで普及が進む中、Drone(ドローン)による事故が発生してしまってる現実があります。あわやのところで人に激突しそうになる墜落動画などもアップされておりドローンの扱い方に対し注意を呼びかける動きが多くなってきました。国内でも事故は発生しており、撮影者が書類送検されるなど問題になっています。海外では民間旅客機とあと少しで衝突というかなり危険なトラブルも発生してきています。
そういった危険な事件が多発し、ようやくDrone(ドローン)の扱いについてのルールが議論されはじめました。しかし、国ごとによって航空法が違うことなどルールが整うにはまだまだ時間が必要です。
■利用者はモラルをもった取り扱いを
現在、ルール決めが整っていないDrone(ドローン)業界ではありますが、素晴らしい動画や写真により多くの感動を生み出しているのは事実です。そのため、Drone(ドローン)利用者はルールが乏しい中でも、最低限のモラル、配慮をもってDrone(ドローン)を取り扱ってもらいたい。
撮影禁止場所での撮影をしない、人が集まるスポットでの撮影をしない、強風など天候が悪い日の撮影をしない、航空法に合わせ飛行の申請を行う、電線・電波塔に近づく撮影をしない、責任感をもった操作を行うなど、
上げればキリがないが、利用者一人一人の配慮によりだんだんルールも出来上がってくるのでしょう。
筆者はどちらかというとギークなため、こういった新しいデバイスやそれによって広がる未来の可能性についてはいつもワクワクしている。そのため、このDrone(ドローン)を初めてみた時の感動はすごかった。これからもDrone(ドローン)ユーザーには多くの素晴らしいシーンの撮影をして頂きたいし、Drone(ドローン)のこれからの活躍は大いに応援していきたい。
サーファーにとって、楽しいサーフィンを行うためのルールやモラルが非常に重要だ。ルールやモラルがあるからこそ、みんなでイイ波をシェアできて、喜びを分かち合えるのです。Drone(ドローン)ユーザーもルールとモラルをもって楽しいシューティングライフを満喫しましょう。何事も誰もが安全で楽しめるように努力することを忘れてはいけません。
thumbnail photo by:Drone vs Cow by Lima Pix, on Flickr
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この記事を書いたライター
AtsushiTada
WEBディレクターやりながらライティング、アクセス解析、UI/UXデザイン、などなど幅広く浅く。皆様が初心者でも楽しく安全に、サーフィンを楽しんで上達できるように..。