19歳 五十嵐カノアが緊急来日!素顔を垣間見たnicoインタビュー
ライター: nico
まだ19歳。しかし、目線は世界のトップ!
前回の掲載で「次回はNSA公認ジャッジについて〜」と、予告をさせて頂いたんですが、実は、五十嵐カノア選手が緊急来日すると言う情報が入ってきまして…“あのお話”を直撃インタビューをする為に、私、nico。
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五十嵐カノアとは..
2016年にWCTに日本人初参戦という快挙を成し遂げた五十嵐カノア
五十嵐カノア選手を知らない方へ、少しだけ説明をさせてください!
現在、19歳、アメリカ カリフォルニア育ちの日本人です。若くして国内外問わず大注目のプロサーファーでしたが、昨年、世界のトップリーグWCTに日本人初参戦という快挙を成し遂げ、日本のサーフィン界でもスーパービッグニュースになりました!
しかも、ハワイ ノースショア パイプラインで行われたWCT最終戦では、生きるレジェンド!カノア選手の憧れでもあるケリー・スレーター選手を、逆転で破っての準優勝。ドラマテック!カノア♡
まさに、千代の富士と若花田のような対決ですが、これももちろん、日本人初の快挙です。スゴイゾ!カノア♡
本当にこれからが楽しみな NEW HEROなんですが、2020年の東京オリンピックでは、ルーツである“日本の選手”として出場するのか?ホームとなる“アメリカの選手”として出場するのか?
「いやいや違いますよ!サムライですよ 僕は。何言ってるんですか?」(本人は言っていません。僕の妄想です)
・・・と、もし日本人選手として東京オリンピックに出場する事になれば、サーフィンがオリンピック種目で正式採用された初のオリンピック、しかも、開催国である日本の選手が金メダル獲得!?という、快挙も夢ではないわけです。(すいません、妄想が膨らんでしまいました、、、)
こんな五十嵐カノア選手が来日しているのであれば、直撃しないでどうする!・・・という事で、カノア選手に直接お話を聞ける千載一遇のチャンスをモノにしてきました!
実はインタビュー当日に、オーストラリアから成田へ到着したカノア選手でしたが、最初の挨拶で「慣れてるから大丈夫ですよ !」with BIG SMILEで、僕たち笑顔で迎えてくれました。
まだ19歳。しかし、目線は世界のトップ!
n:nico
K:五十嵐カノア
ケリー・スレーターがいなければ、今の僕はなかったかもしれない
n:早速なのですが、昨年のWCTのツアーを回っての率直な感想を聞かせてください。
K:ツアーがスタートする最初の大会に備えて挑みましたが、初戦を終えてみると、まだまだ足りない事が多くてもっと準備が必要だったなぁと思いました。でも。ツアー中は海に入って練習を重ね、最後の大会でやっと自分が追いついて来たなぁと実感しました。
n:自分のコンディションが間に合った最終戦(最終戦にについて:19歳ルーキー”五十嵐カノア”準優勝!ビラボンパイプマスターズ2016)で、同じヒートで戦ったケリー・スレーター。実際に試合をされて印象はどうでしたか?
K:ケリー・スレーターが居なければ、今の僕はなかったかもしれないと思うし、僕にとって大きすぎる存在であり、一番憧れている選手です。ただ、試合中は、対戦相手の事、テクニックの事、ボードの事などロジカルを考えてサーフィンする事はほとんどなくて、ただ単に、その戦っているヒートに集中しています。ヒートが始まればいつも自分のスイッチがONになるんですよね。色々考えるとヒートを楽しめなくなるし、とにかく、自分のサーフィンをする事だけに集中しています。
(僕の所感です)
これは日本人のプロサーファーも同様で、自分のサーフィンをする事が出来れば勝てる!と言います。しかし、これを試合で出すのが本当に難しいし、また、面白い所でもあるようです。波、ボード、自分、それぞれのコンディションのバランスがマッチすれば本領発揮出来ると言う事ですよね。
と思うと、過去に11度のチャンピオンになっているケリー・スレーターは、やっぱり神様です。
WCT2年目に向けて
n: 今年のツアー楽しみですね?
K: はい。昨年の最終戦が良い感触で終了出来たので、今の上向きな良い状態で、2017のツアーがスタートできそうです。
n: 試合前なんですが集中力を高める為に何かする事はありますか?
音楽を聞いたりとか?
K: 音楽はいつも聴いてるけど、試合前だと、聴いたり聴かなかったりかな。
集中するために海を観ていたい時もあるし、、、その時の気分ですかね with BIG SMILE
n: ちなみに、どんな音楽で育ちましたか?
K: 小さい頃は両親とビートルズ、マイケル・ジャクソン、ニールヤングの
カセットを車の中で良く聞たり、歌ったりしながら海に行っていました。
n: 好きなバンドとかアーティストは?
K: これって言うアーティストよりは、ラジオを良く聴く事が多いですね。
ラジオは、次どんな曲がかかるか分からないから、次に何がオンエアされるのか、ワクワクする楽しみがあります。特にカリフォルニアは、流行のスピードが速いので次から次へと、新しい曲と出会えるラジオが良いですね。
n: 最近のサーフィンDVDの音楽とかBGMってどうですか?
K: ディープハウスも好きだから最近のエレクトロも良いですよね。でも、どんな音楽でもサーフィンには合うと思います(笑)
n: 映画とかは観ますか?
K: 映画は、飛行機の中では良く観ますよ。
n: デートでは行かないの?(笑)
K: あんまりデートで映画は行きたくないかも(笑)
n: ツアー中、食事はどうしてますか?
K: 母が日本食を作ってくれます。どこの国に行っても日本食を用意してくれますよ。焼肉とか、とんかつも食べてますよ。
n: お寿司は?
K: 魚よりは肉ですね(笑)お肉があればHAPPYです! with BIG SMILE
野菜も、もちろん食べますね!
大原洋人は「刺激をもらえる選手」
n: 突然ですが・・・大原洋人くんの事好きですか?
K: うん。好きっ!友達 ! with BIG SMILE
n: 以前、僕が大原選手にカノア君って自分にとってどんな選手?と、聞いた事があって大原君は「刺激をもらえる選手」と、言ってました。
K: テクニックもあるしすごくいい選手。日本勢としても、一緒にWCTに参戦して、お互い刺激あって世界で活躍したいですね。もっと日本人が増えれば楽しくなるし、上位を占めるようになって盛り上げたいし、これからオリンピックもあるから楽しみですね。
オリンピックに向けて、日本とアメリカのどちらの代表で出場するのか
n: あらっ!今、「オリンピック」って言いましたね(笑)
ちょっと突っ込んじゃいますが、国籍についてはJAPAN、又はU.S.Aどちらの代表で出場するのか。とっても気になるところなんですが、、、今、お話できますか?内緒?
K: 別に内緒じゃないですよ(笑)
アメリカで育ちましたが、周りの日本人サーファーは僕を日本人として見てくれていると思います。これで日本語が話せなければ、また違ったかもしれませんが、みんなと日本語で話をしていて、僕自身、自分を日本人として意識しているので。やっぱり、大原君を始め、みんな友達だしファミリーだと思っているし、オリンピックで一緒に活躍したいですよね!
n: でも、まだどっちサイドで出場か分からない?
K: オリンピック自体まだ、どんな体制で運営するか分からないし開催まで時間があるようで無いけど。徐々に決めていきます。でも、オリンピックは楽しみにしています!
マーガレットリバーでサメと遭遇した話
n: なるほど、そういった所も今後の楽しみですね!
最後に、昨年、オーストラリアのマーガレットリバーでサメと遭遇されたそうですが、海に入るの怖くなりませんでしたか?
K: あの時は正直、ゾッとしました。よくサーフィンをするハンティントンビーチではあまりサメに遭遇したって聞かないけど、海は繋がってるから、どこでサメが出てもおかしくない。でも、それを気にしすぎちゃうと、波乗りを楽しめなくなってしまうから、考えないようにしてます with BIG SMILE!
n: ありがとうございます!さらなる今後の活躍を楽しみにしていますね!
ということで、今回、五十嵐カノア選手にインビューをさせて頂きましたが
いかがだったでしょうか?
アメリカ育ちであるカノア選手に、日本人の心を忘れさせなかったのは、家族、友人の温かいサポートがあったからではないでしょうか。日本のファンは、カノア選手がどこで活躍していても応援すると思います。
先日、NSAが発表した、日本代表強化選手発表の中には、サーフィン界の未来を担う選手が沢山いました(詳しくは: 日本サーフィン連盟(NSA)が『2017サーフィン強化指定選手』81名を発表)。彼ら彼女達のオリンピックでの活躍も、もちろん期待できる。その選手達の成長の起爆剤として今、日本人メダル獲得に最も近いと言われている五十嵐カノア選手の活躍が鍵を握っていると、僕は、考えます。
五十嵐カノア選手が日本代表として2020に姿を見せれば選手の士気は上がり、日本のサーフィンの真価を多くの人に伝える事ができる!今回のインタビューを通じて、僕は、そうも感じました。
(あ、また妄想膨らんでしまいました、、、)
AbemaTV「ヨコノリチャンネル」 五十嵐カノア特集です。こちらもぜひどうぞ!( 2017年 2/19(日)21時〜『五十嵐カノア』来日独占インタビュー番組を放送!)
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この記事を書いたライター
nico
サーフィンの技術向上と語学習得のために アメリカ・オーストラリアに滞在。J-WAVEナビゲーターをはじめアワードの司会やTVのナレーションで活躍。現在はABEMAで JPSA TOURや ISAWSG2019 そして2020 TOKYO Olympicでも実況やMCを担当。サーフカルチャーはもちろん 音楽/ファッション/旅行/フードなどの情報を発信しながら日本のサーフィンを盛り上げて行く。NSA B級公認ジャッジ取得。
お問い合わせ ⇨ https://25surfrecords.themedia.jp