輝かしい時へタイムスリップ『アンディ・アイアンズ』ガレージ公開
ライター: Mg
2010年11月2日、サーフィンのスターの突然の訃報で世界は衝撃を受け悲しみに沈みました。当時3×ワールドチャンプ、圧倒的なスタイルとカリスマ性で現在もなおサーファーたちの永遠のヒーローであり続けるアンディ・アイアンズ。
この度アンディの思い出がたくさん詰まったまま未公開だったガレージが妻リンジー、親友ジョエル・パーキンソン、そして弟のブルース・アイアンズ立会いの下、ビラボンの映像で公開されました。
ガレージには当時から時間が止まっているかのようにアンディの証がありました。
輝かしい時へタイムススリップ あの頃のままのアンディのガレージ
アンディのたくさんのサーフボード、トロフィーを始めとした思い出の品々が詰まったガレージの中。当時のシーンやエピソードを交えながらの初公開です。
アンディ・アイアンズ突然の訃報 2010/11/2…
進行中だったASP(2015年1月1日より現WSLに改名、WSLの前身)メンズワールドツアー、リップカールプロサーチの途中、体調不良でツアーを続けられなくなったアンディが開催地のプエルトリコからハワイに戻っている最中、帰らぬ人となりました。
当時原因としてデング熱報道もあり、向精神薬報道もあり、あるいは過度に薬を使用していたならデング熱の厳しすぎる痛みのための薬の使用であったなどとさまざまな理由がいわれていましたが不明のまま。
いずれにしてもビッグウェイブをものともしない屈強なサーファーが32歳(1978年 7月24日生)の若さで突然居なくなってしまうなどとは誰もがまったく想像もしておらず受け入れがたい事実として世界に衝撃が走ったのが2010年11月2日(現地)です。
最中のツアーは翌3日をレイデイ(オフ日)に、プロサーファーらがメモリアルパドルアウトで素晴らしいサーファーの早過ぎる死を偲びました。
・2010年に行われた追悼式『ANDY IRONS MEMORIAL PADDLEOUT』
近代サーフィンでアンディとライバルとしてよく対で語られ、少なからずアンディの存在に奮い立たせられてきたであろうケリー。この時10×ワールドチャンプを目前とし、ケリーは何を想ったか…。
※この年アンディは8月のビラボンプロ@チョープーで優勝したばかり。結果としてこのリップカールプロサーチ第9戦プエルトリコの優勝はケリー。この2010年のワールドチャンプはケリーが当時38歳で前人未到の10回目を手にしています(現11×ワールドチャンプ)。
この年のパイプマスターズ(後述)はジェレミー・フローレスがヨーロピアン初の優勝。
『ケリー・スレーターとアンディ・アイアンズ』宿敵同士2人の物語
アンディが遺していった精神
『サーフィンは人生そのもの。最高のライフスタイル。
夢は幸せでいること。長生きしてたくさんの子供達と妻と人生を生きる事。僕の夢はシンプルだよ。サーフィンしてハッピーに素敵な人生を送る事。そして健康で長生きすること。』
『他人がどう思うか、何をしているかなんて関係ない。とにかく、まずは自分が楽しみながらやるしかないからね』
【アンディ アイアンズ&坂口憲二】タヒチ サーフィンセッション動画
◆andy-ironsアンディ・アイアンズ 勝浦の波で
アンディの没後に公開されている映像です。
悲しみの中の希望
この衝撃のニュースがあった時、妻のリンジーは妊娠中でした。それを考えても当時のことはなんとも痛ましいできごとです。サーフィンのキャリアでも家庭のことも幸せなことがたくさん待っていたはずのアンディ。
そのときのお腹の赤ちゃん、アクセルくんはいまや大きくなって、サーフィンを楽しんでいます。アクセル君の元気な姿は残された家族にとってもサーファーにとっても大きな希望の存在ですね。それからこれまでにもビラボンがアンディ・アイアンズモデルの収益などで妻リンジーとアクセルくんを支え続ける意向をはっきりと示してきていて、気付かされるのは、この家族がこれ以上の悲しみに暮れないようにアンディが形を変えてずっと家族を守り続けているということです。
アンディ・アイアンズの5歳の息子アクセルくんのかわいいサーフ映像
WCT2016は現在ウェイティング期間中のこのアンディに敬意を表したビラボンプロ・パイプマスターズ・イン・メモリー・オブ・アンディ・アイアンズを最終戦とし、これにより今シーズンすべての結果が出て、今年のワールドチャンプが決定します。
サーフィン界に、家族に、貴重な遺産を遺して逝った、偉大なハワイアン、アンディはいつまでも人々に愛され、その心の中に永遠のヒーローとして生きています。今もどこかの海でアンディがあの美しいラインを自由に描いているような気がする…ありがとう、安らかに。
"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)
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この記事を書いたライター
Mg
海の街に暮らしています。 海をベースに、人と自然の交わるところで日常がより良くなるような情報を発信していきます。
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