「ジョーディ・スミス」世界タイトルレースに加わる!WSL CT『Hurley Pro Trestles』
ライター: Tsuyoshi Nakajima
・ついに世界タイトルレースに加わった「ジョーディ・スミス(南アフリカ)」。WSL/Kirstin Scholtz
今シーズン第8戦となるSamsung Galaxy World Surf League(WSL) Men’s Championship Tour(CT)2016『Hurley Pro Trestles』は、南アフリカのパワー・ハウス「ジョーディ・スミス(南アフリカ)」の勝利で幕を閉じた。
ジョーディは、重戦車のようなパワフル・フェイス・マニューバーだけでなく、エア・マニューバーでも世界トップの技術を持つワールド・ベスト・アスリートの1人だ。このイベントの準決勝では、「世界一のエアリアリスト」と称賛されるブラジリアン・ストームの筆頭「フィリーペ・トリード(ブラジル)を相手に、凄まじいフェイス・マニューバーだけでエクセレント・サーフィンを魅せて勝利した。
・「エグイ」と言う言葉がピタリと当てはまるジョーディのパワー・ハウス。WSL/Sean Rowland
・重戦車のような爆発的なパワー・サーフィンで勝利したジョーディ。WSL/Sean Rowland
トレッソルズの波は、ライト・レフトともになんでもできる夢のようなパーフェクト・ウェーブだ。ファイナルデーのコンディションは、フィリーペにとって絶好のエア・ショーの舞台となり、期待通りの素晴らしいテール・ハイ・エアーを披露した。
しかし、ジョーディはエアで対抗するのではなく、より難易度の高いパワフルなレール・トゥ・レールでのコンビネーション・マニューバーで会場を沸かせて勝利。
以前から「世界チャンピオン候補の1人」と言われていたジョーディ、この勝利によって2016シーズンの「Samsung Galaxy WSL CT Jeep Leaderbord(世界ランキング)」4位へとジャンプアップし、今シーズンの世界タイトルレースに加わった。
今シーズンのWSL CTイベントは残すところ3戦、トップを走る「ジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)」、2位に「ガブリエル・メディーナ(ブラジル)」、3位に「マット・ウィルキンソン(オーストラリア)」、4位に「ジョーディ・スミス(南アフリカ)」、5位に「ケリー・スレーター(アメリカ合衆国)」、今後の世界タイトルの行方がますます楽しみになってきた。
・本大会、賛否両論が飛び交ったジャッジ基準については▶︎ 歴史的クロスゲーム『タナー・ガダスカスvsガブリエル・メディーナ』を振り返る
※Samsung Galaxy WSL Men’s CT 『Hurley Pro Trestles』Event site:
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/
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この記事を書いたライター
Tsuyoshi Nakajima
「WSL(World Surf League) Japan Regional」ツアーにおいて、2015シーズンまでイベントの「アナウンサー/キャスター/インタビュアー/コメンテーター」などを担当。数々のワールド・アスリート・コンペティションを目の当たりにし、イベントサイトのインターネット・ライヴ中継を通してワールドツアー・アスリート・サーファーたちのヒート(試合)を解説。伊豆をホームに持つサーフィン歴は30年を超え、地元の海において「子どもたちのためのサーフィンレクリエーション」なども主催。
サーフィンのディープな本質や、ワールドツアー・イベントから国内のアマチュア・イベント、How Toなど、サーファーだけではなく、すべての方々にサーフィンを楽しんでいただけるようなニュースをお届けします。