「サーフィンのルール/マナーよりももしかしたら大事なこと」

ライター: THEWEST

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サーフィン

いよいよ夏本番!ありがたいことに当店もサーフィンスクールの受講が多くなってまいりました。付近の海にも、多くの人が訪れていて盛り上がる一方で、冬の間は少なかったようなサーフィントラブルの話も良く聞きます。

波の良し悪しを関係なく最も混雑するこの季節を、みんなが楽しめるにはどうあるべきか、サーフショップオーナーとしての考えを皆さんに知っていただけたらな、と思います。

まず、ルール/マナー、前乗り、ドロップイン、スネーキング、ピークなど色々な言葉が駆け回っていますが、重要なのは「リズム」なのではないでしょうか。
お店にいらっしゃる方の中には海すら見たことない方もたくさんいて、波のピークどころか、ウネリやスープ(波が崩れた後にできる白いブクブク)もわかりません。

まず「海最高!サーフィン最高!」と思ってもらえれば僕も嬉しいので、なるべく堅苦しいことは抜きにして、スクール卒業して一人立ちを意識し始めた方に少しづつアドバイスするのです。

サーフィンスキル やサーフボードサイズにより異なる波のピーク?

ですが、スクールをきっちり受けていただいた方でも、もちろん受けていない方でも、そうやすやすと波のピークは見抜けません。
そもそも波のピークは、レベルによってもかなり変わってきます。サーフィンの技術が上がってくれば、チューブのビハインド、つまりそれまでピークの奥からテイクオフすることが可能になり、そこがピークになるのです。そしてボードが大きくなれば、ブレイクする遥か沖のウネリから乗れるので、大きいボードの使い手からすればそこがピークになるでしょう。

僕が調べたところ歴史の中でもサーフボードの進化によって乗れる波、テイクオフできる位置は変わってきているようです。ピークは、乗り手の技術やサーフボードの形状で変わるのです。

ピークが定まってるからこその「前乗り」や「スネーキング」なのに、ピークは人によって違うのです。これが多くの人に混乱を与え続けトラブルを招き続ける原因になってるのではないでしょうか。

サーフィンルールやマナーより、もしかしたら大事なこと

ピークの見方やルールを教える一方で、ショップのユーザーさんにアドバイスすることはとにかく、
「リズムに入れさせてもらうのが一番大事だよ。」
具体的には
「最初の挨拶と、なんかしちゃったぽかったら謝って!」
「多人数で一気に入らないようにしましょう。」
「大声で騒がないでね。」
などですが、波と人のバランスを見て、今入ってる人達の波に乗るリズム、波を待ってる時の空気感を大事にしようね、といったところでまた、
「セット一人で朝一からやったほうが良いよ!」
ということもあります。
「ローカリズム」という言葉もあるようにその場所場所を愛するローカル達に認められるには、「一人でも」「朝一から」「真っ暗になるまで」「とりあえず入る!」(そして挨拶などの礼儀ももちろん!)をなど、出来ることからで良いので意識して行うことで、「サーフィン愛」をローカルに認めてもらうことでその輪に入れるのではないでしょうか。

誰だってみんな初心者からのスタートなのですから波を見れないのは当然なんです。本当に上達したいなら、そして大好きな場所でいっぱしのサーファーとして認められたいなら、まずはできることから!

エリアによってリズムは色々あると思いますが、より多くのローカルに認めてもらえるようなサーファーになった時、リズムの一員、もしくは自らリズムを作り出せるようなサーファーになれるのかもしれませんね!

"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

THEWEST

サーフショップオーナー/サーフィンインストラクター/ウェイブハンター
やってもやってもやり足りない。まだまだ楽しくて仕方ないサーフィンと、その周りの色々をお届けします。