48歳でエアリアルの練習を始めたサーファー”ブラッド ガーラック”
ライター: ario
80年代から90年代初頭にサーフィンイベントツアーで活躍し、一時はランキング1位だったブラッド・ガーラック。屈指のスタイルマスターである彼は、ツアー引退後ビッグウェーバーとしても2006年のビラボンXXLビッグウェーブアワードにおいて68フィートという記録を打ち立てたレジェンドサーファーだ。こちらの動画では、そんなレジェンドがアラフィフ(当時48歳)にして懸命にエアの練習に取り組んでいるという非常に貴重な姿を観ることができる。それにしてもなぜ、ガーが今更エアなのか?
プライベートサーフィンコーチとしても働いているガーは、この当時サーフィンの秘訣についての本を執筆中だった。ガーは、彼の流儀として、そこに載せるすべてのマニューバーについて、自分ができることを証明する必要があると思ったらしい。実際のところ、15歳の時にエアリアルをメイクしたことがあるそうだが、それから長いことエアリアルはやらなかった。だから、本を書くにあたって、完璧に「できる」と言えるまで取り組もうと決めたと言う。
もちろんガーのベースには最高のテクニックと経験があるので、一般サーファーのそれとは話が違うのかも知れない。しかし、35年近いブランクがあるのだから、これはもうイチから始めるのと変わらないチャレンジと言えるのではないだろうか。特にバックサイドのエアリアルについては人生で一度もメイクしたことはなかったそうで、動画内では、何回ワイプアウトしようとも、めげずにトライし続けるガーの姿に心を打たれる。そして遂に、まったく高さのない「チョビっとエア」エアリバースをメイクするのだが、ガーはそれを「人生で最高の瞬間だった」と振り返っている。
この動画は私たちに「何歳になっても学びの心を忘れないこと」の大切さや「何かを始めるのに遅いということはない」という事を改めて教えてくれる。「もう歳だから」と言って上達をあきらめてしまったオヤジサーファー達が、これを観てもう一度奮い立ってくれることを願う!オヤジサーファー必見のサーフィン動画をどうぞ。
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この記事を書いたライター
ario
オウエン・ライトの身長とロブ・マチャドの髪質を授かったが、残念なことにレギュラーフッター。三人の娘を育てながら、日々サーフライフバランスの実践を模索中。出没ポイントは千葉一宮。
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