初サーフコラム@カリフォルニア ニューポート
ライター: KAZ
誰にでも初サーフある。初サーフの思い出はかけがえなく、忘れることができないだろう…
僕が初めてサーフィン行ったのが2015年の2月中旬。カリフォルニアのニューポートで、マックスが言うには南カリフォルニアでは滅多にないA-/B+のコンディションだった。後で知ったのだが波の高さが6フィートはあったらしい。
マックスは波の荒さに興奮し僕のことをほったらかしにして淡々と海へ入って行った。僕は久しぶりの海を眺めながらサイズが合わないウエットスーツを着るのに時間をかけ、マックスがライドしている姿を見習らおうとした。海岸から見る波はそんなに高くはなく、ものすごく楽しく見えた。
何も知らない僕はサーフボードを抱えながら海へ入っていき、胸の高さまで水の中へ入ると波の高さが海岸から見えた物と3倍は高くなっていた、そもそも水泳が得意ではない僕は急に恐怖心を抱き始めた。前に進まないと何も始まらないと思い一生懸命マックスがいる位置までパドルしようとしたが下がる一方。自分ではスポーツに通用するメンタルは強い方だと思うが、波に飲み込まれるたびに引き返そうと思った。
段々打たれ慣れしてくると恐怖心が自然と和らいでいったが、全く楽しくない。耳には水が入る、目は眩しくて見えない、口はしょっぱい。でもそれが自然だった、耳には波の力強い音、目には海がサファイアみたいに輝いていたが、やっぱりしょっぱかった。
しみじみと自然の中の人間がどれほど無力か感じさせられた。スポーツ初体験でこんな屈辱的な思いをしたのは始めてで、一回で辞めてもいいぐらいの心境でいた僕はサーフィンをそれでもあれから続けた。自然と向き合い続けたかった僕は自分の姿が可哀想で未熟でありながら美しく見えた。簡単に言えば自己満足だったのかもしれない。あの2月中旬の日から、週二回のペースで4週間行き続けたサンクラメンテでのある日、楽しく思えたほんのわずかな一瞬が今の原動力となっている。
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この記事を書いたライター
KAZ
スーパービギナーサーファー、今年からサーフィンを初めてフォールインラブ。自然と触れ合う、向き合う時間からパワーをもらっています。
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