サーフィン リーシュコードの劣化事故・選び方・交換時期・点検/保存方法
ライター: Micky-G
Photo @alghiffanny
リーシュコードはどのくらいの頻度で交換してるでしょうか?リーシュについては「使えれば何でも良いや」と、軽く考えているサーファーの方もいらっしゃるかもしれませんが、命にも関わるものですのでこまめなチェックや品質管理が必要です。
不良品であったり劣化などによりリーシュが切れたり、マジックテープが外れたりして大事に至ることもあります。サーフィンによる海難事故の多くの原因はこのあたり。波が小さいときはまだしも、流れのある荒れた波の時にリーシュが切れるとかなり危険です。またサーフボードが流れ、他人にも危害が加わることがあります。
そこで今回は知っているようで以外と知らない『サーフィンリーシュコードの基礎知識』劣化による事故・選び方・交換時期・点検/保存方法をご紹介。改めて安全面への認識を深め、サーフィンをエンジョイしましょう。
命に関わるリーシュコードの基礎知識
1.リーシュコードの点検方法
海に入る前にリーシュコードを強く引っ張り、少しでも傷があったりしたら必ず交換しましょう。ハワイノースショアのサーファー達はしっかり点検を行っています。
2.リーシュコードの交換頻度
もちろん海に行く頻度や保管方法にもよりますが目安は約1年くらいで交換するのがベターです。
3.リーシュコードの選び方(長さ)
リーシュコードの長さは、サーフボードの長さと比例関係で、ショートボードなら6-7feet。(1feet:約30cm)。ロングボードなら9-10feetの長さが一般的。ミッドレングスは板の長さ次第でショートとロングの間。
リーシュの太さは一般サーファーなら6-7mm(太さは波が大きかったり、又リーフブレイクだと切れ易くなるため基本より太めを選んで置くと良いでしょう)。
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サーフショップでより詳しい説明を受けてショップ購入することもお勧めします!
4.リーシュコードの選び方(発売時期を確認しよう)
最近発売されたモデルのもの買いましょう。ほとんどのメーカーは毎年リーシュコードをモデルチェンジしていますが、その年のモデル、又は前年発売された物がオススメ。また未使用品でも年数が経てばパーツは劣化しますので気を付けましょう。
不良品もある場合があるので新しい物でも大波で使用する前に、小波でテストしてみると良いでしょう。
5.リーシュコードの保管方法(しっかり洗おう)
保存方法する際は、ボードに巻きつけたり、丸めて小さくするのは足に絡まり易くなるのでNG!ハンガーなどに吊るしておきましょう。
*結構忘れがちですが、リーシュコードもしっかり洗いましょう!
塩水により劣化スピードが速まるので、海水をきちんと洗い流すことが大切です。また特に一番切れ易い、根本の金属の連結部分はグルグル回しながら洗ってあげましょう。天日で干したり保管するとゴムが劣化するのでウェットスーツ同様、陰干しに。
6.もしもリーシュが切れてしまったら
波が小さい時はまだ良いかもしれませんが、荒れた波の時はかなり危険。沖に向かうカレントは避け、ただ単に岸に向かって泳ぐのでなく波のある所まで泳ぎ、ホワイトウォーターに巻かれながらも岸を目指しましょう。そして助けを呼びましょう。絶対切れないリーシュはありませんので、切れた時の事も想定しておきましょう。
7.余談
リーシュが切れるのとは別の話しですが、リーシュがリーフや珊瑚に挟まり、海面に上がれなくなってしまうということもあります。その時は海中でもパニックにならずまず冷静になり、リーシュを外して海面に上がる対処法も想定しておきましょう。
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安全を確保できてこそ、心から快適なサーフィンが楽しめます。また自分のみならず、サーフボードを流したり人に危害が加わる事もあります。サーフィン上達スキルだけでなく、安全にサーフィンする為のスキルや知識も身につけておかないといけませんね。
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この記事を書いたライター
Micky-G
趣味はグレイシー柔術、サーフィン。『サーフィンのことを、誰にでも分かり易く』独自視点で執筆、編集を行うサーフィンライター。