反対運動の結果、パリ五輪サーフィン会場チョープーのタワー建設計画が一部変更されることに。

ライター: WAVAL

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反対運動の結果、パリ五輪サーフィン会場チョープーのタワー建設計画が一部変更されることに。
地元住民は現在のジャッジタワーで十分と主張し、貴重なリーフを守りたいと考えている。Photo:2019 Tahiti Pro/WSL

会場は変更無く、予定通りチョープーで開催

2024年パリ五輪の大会組織委員会は17日、環境保護団体から抗議の声が上がっている審査員用の巨大タワーについて、パリ五輪 サーフィン競技会場はタヒチのチョープーで予定通り開催されるが、タワーの建設内容を変更することを明らかにした。

9か月後に迫ったパリ五輪のサーフィンは、フランスの首都から約1万5000キロ離れたタヒチが競技会場となっているが、伝統的なサーフスポット チョープーに巨大タワーを建設する計画が自然環境に悪影響を及ぼすとして地元ローカルや団体から大きな反対運動が起こっている。

審査員が競技をより正確に評価できるよう、チョープー海上に高さ14メートルのアルミ製のタワー建設を検討。しかし反対派によれば、タワーはサンゴ礁や生態系を破壊し、波そのものを破壊する可能性もあるという。彼らは今までワールド・サーフリーグが数十年にわたって使用してきた既存の木製タワーを使用するよう求めた。現地では数百人によるデモ活動を行われ、計画反対のオンライン署名には16万人以上からの賛同が集まっており、現在も活動は続いている。今回の結果で講義が収まるのかはまだ不明だ。

チョープーのローカルサーファー、マタヒ・ドローレットは10月に上のビデオを投稿し、抗議者たちの懸念を説明していた。

自然環境に配慮したジャッジタワー建設に一部変更

そうした中で組織委員会は、会場は変更しない代わりに、自然環境に配慮した審査員タワーを建設することでポリネシア政府と合意したと発表。今回変更された計画は、タワーのサイズと重量を以前の木造タワーと同等にすることで地中への負担を減らすことができるという。また地元の専門家と協力し、工事期間中は一部のサンゴ礁保護を移動するなど、サンゴへのリスクを最小限に抑える。また大会期間中、タワーにいる人員と機材の数を減らす(当初のプロジェクトでは40人だったのに対し、25~30人)などがある。その他、配管が必要な水洗トイレを撤去するなどがある。環境保護を担当する公的機関、環境調査機関、団体の代表による建設現場の監視を可能にする措置を強化する。

既存の木造タワーの配置を使用できない主な理由としては、現在の土台の腐食を挙げている。20年前に建設されたこの土台を使用することは、来年のオリンピックでスタッフや選手の安全を損なうと主張している。



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