「費用高騰でも高まるリペアニーズ」大切なサーフボードを甦らせるレストア文化を広めたい
ライター: WAVAL
宮崎県都城市でサーフショップ NOISE SURFを営むサーフボードシェイパー 金子孝一郎(かねこ こういちろう)氏は、サーフボードを甦らせるレストア文化を日本中に広める活動を「大切なサーフボードをレストアして長く乗ってほしい。」という想いで行っている。サーフィン歴45年、サーフボードシェイプ歴25年のベテランシェイパーであり、これまでにシェイパーとして2000本以上のボードを作ってきた金子氏。その腕は、2019年にリペア技術が認められISA世界サーフィン選手権で出場選手のリペアも任されることになったほど。
またサーフボードを甦らせるのみでなく、ロングボードをミッドレングスに作り変えることも。その他のリペアの様子などはこちら。
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費用が高騰する中でもリペアは高需要
今回品質を落とさず、レストアの受け入れ可能本数を増やすことを目的としたクラウドファンディングを開催している。この1-2年の円安とインフレによりリペア費用は高騰中だが、リペア需要は伸びているという。その理由は以下、クラファンサイトより抜粋。
1. ニューボードが買い難い
①市場に気に入ったボードは多くない
(腕のいいシェイパーの減少、サーファー人口の増加に伴う需給バランスの変化)
②人気サーフボードの高騰(円安の加速,人件費や輸送費の上昇)
2. ヴィンテージボードが人気
①倉庫に眠っていた昔のボードにお宝プライスが
②古いモノを大事に使っていることがオールドサーファーのプライドに
現実的には「新しい気に入ったボードを買おうと思っても、高価過ぎて買えない。だったら直して使いたい」と言う声をよく聞くようなりました。
一方でサーフボード以外に目を移すと車や楽器、時計など昔の物をキレイに修理し,復活させて大事に使っていく事は,もはや一過性のものではなく海外も含め珍しくありません。それらは新品時の価格すら上回ることも。
「倉庫の中に20年以上前に買ったボードがあるんだけど剥離してて…でもシェイパーさんがもう他界してて同じボードはもう買うことはできない。なんとかレストアリペアできないかとサーフショップを回ったが対応してもらえなかった」などのご要望がこの数年で増えてきました。
そこで、私がレストアの依頼を受けてやっていたところ、「想像してたよりすごく綺麗に仕上がりました!」と、嬉しいメッセージをこれまでにたくさんいただきました。そしてその結果、口コミが広がりコロナ前と比べ依頼数が毎年約30%アップと加速度的に増えていきました。
依頼数が増えたからといって、品質を落としたくないという金子氏は今回クラウドファンディングを立ち上げた。目的や想い、レストアした人の感想や詳細はこちら クラウドファンディングサイトよりご覧下さい。
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この記事を書いたライター
WAVAL
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