五十嵐カノア17位、パリ五輪にCT枠からもダブルで出場権獲得!CT最終戦 資生堂タヒチプロ 2日目
ライター: WAVAL
パリ五輪ダブルクオリファイを果たした五十嵐カノア Photo by Matt Dunbar/WSL
・ロビンソンとフローレンスが今大会最高得点をマーク
・コラピントが2番目に高いシードを獲得。
・地元のワイルドカード、ヴァーストとブライエがトップシードを獲得
・ロビンソン、五十嵐、スミスが五輪出場権を暫定獲得
タヒチ チョープーで開催されている ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)第10戦となる最終戦「SHISEIDO Tahiti Pro Presented by Outerknown」大会2日目。6~8フィートのコンディションで、丸一日の戦いを終え、メンズのクオーターファイナル進出者が決定した。またこの日、更に数名のサーファーが、2024年パリ・オリンピックの出場権を暫定的に獲得。メンズとウィメンズのクオーターファイナル進出者が決定し、WSLファイナル5への出場権の決定に向け、2023CTシーズンを締めくくる壮大なファイナルデーの舞台が整った。
フローレンスとロビンソンがこれまでのイベント・ハイエストスコアをマーク
この日の最終ヒートではジョンジョン・フローレンス(HAW)が、2023CTルーキーの リオ・ワイダ (INA)とマッチアップし、最後の波で本イベントでのシングル・ハイエストスコア9.57ptをマークした。ジョンジョンはまずエクセレント8.07ptをマークしその後、今日一番の波をレイトテイクオフしスピッツを抜けて9.57ptをマーク。2度のワールド・チャンピオンに輝いているジョンジョンは、今大会最高のヒートトータル17.64をマークした。
ジョンジョン・フローレンス「超気持ちいいね。ヒート全体を通し、クリーンなダブルアップが出来なかったから、ちょっとフラストレーションが溜まっていたんだ。だから、最後の波をゲット出来て本当に嬉しかったよ」
・ジョンジョン・フローレンス 8.07pt , 9.57pt
ジャック・ロビンソン(オーストラリア)は、ラウンドオブ16の試合で9.40と今大会2番目の高得点をマーク。ベルズ・ビーチで負傷と闘ったロビンソンはランキングを落とし、現在世界ランキング8位。まだWSLファイナル5進出のチャンスは残っているが、そのためにはファイナルに進出する必要がある。
ジャック・ロビンソン「特別な瞬間だった。ドロップはとてもクレイジーで、それから大きくパンプした後、何も見えなくなったところから出てきたんだ。今はファイナル5進出のことは考えていない。ただ、一歩一歩進むだけ。ただ流れに身を任せている。ヤゴ・ドラとは本当に楽しいヒートになりそうだ。いい波が来るといいね。」
コラピントがファイナル5の第2シードを獲得
ジョアン・チアンカ(BRA)がエリミネーション・ラウンドで早々敗退したため、グリフィン・コラピント(USA)がリップ・カールWSLファイナルへの第2シードを決めた。キアンカの敗退により、現在6位のガブリエル・メディーナ(BRA)と現在7位のジョン・ジョン・フローレンス (HAW)がトップ5に潜り込む可能性も出てきた。
メディーナは、セス・モニーツ(HAW)とのラウンドオブ16の対戦を8.17を記録する素晴らしい形で勝ち上がった。フローレンスもリオ・ワイダ(INA)を下しクオーターファイナル進出を決めた。メディーナとフローレンスは、WSLファイナル5進出の夢を現実にするため、クオーターファイナルで直接対決する。
ローカルワイルドカードのヴァーストとブライエがトップシードを下す
イベント・ワイルドカードのカウリ・ヴァースト(フランス)は、今日クオーターファイナルに勝ち進むまでに、2人のトップランカーに打ち勝った。彼はまず、エリミネーション・ラウンドで現世界ランキング4位のジョアン・チアンカ(BRA)を下すと、ラウンドオブ16で現世界ランキング3位のグリフィン・コラピント(USA)を退けた。ヴァーストは昨年、ワイルドカードでこの大会に出場し、決勝まで勝ち進んで準優勝に輝いた。今大会も決勝進出まであと一歩のところまで来ている。
負傷欠場のミヒマナ・ブライエ (フランス)は、ラウンド16で現世界ランキング1位で世界チャンピオンのフィリペ・トレド(ブラジル)を下し、準々決勝進出を決めた。7.00をスコアしてトップに立ったブライエは、ヒート終了間際にエクセレント8.50をスコアし、トレドに反撃の余地を与えなかった。これはブライエにとって初のCTであり、彼は世界最高峰を脅かす存在になりつつある。
ミヒマナ・ブライエ「今年の前半は本当に苦しかった。このコンテストは、タヒチアンにとって最大のコンテストだとわかっていたので、1ヶ月前に引っ越してきて、ひたすらトレーニングを積んだ。毎日、あらゆるコンディションでサーフィンをした。こことはとても縁があるし、気分もいい。準備はできている」
ヤゴ・ドラ、ブザービーター・バレルでケリー・スレーターを下す
ヤゴ・ドラ(BRA)は、11度のワールド・チャンピオンに輝くケリー・スレーター (USA)とラウンドオブ16を戦い、クオーターファイナル進出を決めた。スレーターはリードを保ち、ドラに7.76を要求。残り1分強で海はドラに最後のチャンスを与えた。彼はロングバレルを成功させ、8.00をスコアしてスレーターに逆転。ランキング5位以内をキープするために勝利が必要だったドラにとって、この勝利は非常に重要なものだった。
ヤゴ・ドラ「あのヒートの終盤、彼はとても良いリズムだったので腹が立った。彼が更にいいライディングをしたのが見えたから、最後のライディングはリスクを冒さなければならないと思った。インサイドは浅くなっていたけれど、できるだけ長くバレルの中にいなければならなかった。ケリー・スレーターには悪いけど、自分の時間だったよ。」
ロビンソン、五十嵐、スミスがオリンピック出場権を暫定獲得
五十嵐カノアは敗者復活ラウンドで和井田理央に敗退して17位に。しかし本日、五十嵐カノア は、ジョーディ・スミス (RSA)、ジャック・ロビンソン(AUS)と共に、WSL CTを通じ2024年パリ・オリンピックに国代表として出場する暫定資格を獲得した(関連記事:五十嵐カノアが2024パリ五輪にダブルクオリファイ!稲葉玲王が出場権を獲得)。五十嵐カノアは2020年東京オリンピックで銀メダルを獲得しており、2度目のオリンピック出場。そしてカノアは今回の日本男子のパリ五輪 最大3枠の出場枠獲得に最も貢献した。スミスとロビンソンは、2024年にオリンピックデビューを果たす。スミスは、2020年東京オリンピックの出場権を獲得したが、負傷のため出場できなかった。
HIGHLIGHTS Day 2 // SHISEIDO Tahiti Pro Presented By Outerknown
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この記事を書いたライター
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